午後、箱根駅伝を見終わって、返信の賀状をポストまで出しに行った。
比較的暖かな冬日和である。
少し遠回りし、海の見える場所まで足を伸ばした。
水仙公園へ向かう車を何台か見かけた。
この冬は、水仙が早く咲いた。きっと公園にも、かなり咲いているだろう。
しかし、唐音公園まで歩ける自信はもうない。足の方は大丈夫かもしれないが、呼吸が苦しくて難儀するだろう。
犬の散歩から帰られる、近所のHさんに会った。
幾年前のことだっただろう?
水仙公園へ行ってみようと家を出たとき、偶然Hさんも行かれるというので一緒に歩いたことがある。そのときも、二人だから歩けたように思う。年を重ねるごとに道の高低差がかなり気になる。海に向かって下る意味では、土田海岸へ行くのも同じだが、その高低差に加え距離が長い。
Hさんと行ったときも、帰りは公園に用意されていた杖(それは、さらに唐音の奇岩近くまで降りて水仙公園を巡る人のために用意されたものだったのだろう)を借りて、帰途につた。そして、杖はHさんを通して返してもらったことを覚えている。
「あのとき以来、公園には行っていないの」
と話す。
Hさんも覚えておられた。
今日の散歩も、水仙公園へ向かう道の入り口まで。
そこから土田海岸や高島を眺めて帰宅した。
スマホの歩数計によると、3468歩の散歩であった。
(まだ歩けることの幸せを思いつつ……。)