ぶらぶら人生

心の呟き

7月の庭 (槿の花ほか)

2009-07-27 | 草花舎の四季
 午後、郵便局で用を済ませた後、草花舎に出かけた。
 フランスから帰られたスーザンさんと、久しぶりに食事を共にした。
 お互いに、元気であったことを喜び合う。

 間もなく、郵便局から、私に電話があった。
 局長さんからであった。ユーモアのある調子で、
 「草花舎の支払いは、どうするの?」
 と言われ、はて? と思案した。
 カウンターに、お財布を忘れてきた来たらしいことがわかった。
 局長さんは、届けてあげようと言われたが、もちろん堅く辞退した。

 お財布を局に忘れたことをスーザンさんに伝えると、ゼスチャーを交え、
 「オー、カマテ OK、トウキョウ、オオサカ NO、NO!」
 と、笑われた。
 そのとおりである。田舎であればこそ、カードなどで膨れたお財布が、無事に返ってきたのだ。

 ちょうど、草花舎から引き上げようとしておられた、お客のK夫妻が、車で郵便局まで往復してくださった。
 「私もこの間、お店にお財布忘れて、慌てました」
 と言い、ありがちなことだと慰めてくださる。が、自分で気づかれたのだから立派である。
 あちこちに、迷惑をかけてしまった。
 どこか、抜けている。
 注意力散漫!
 私は、午前中、業者に手伝ってもらって、三時間あまり、日頃しない仕事(書籍の片付け)をしたので、どこかしら疲れていた。
 しかし、それは忘れ物の理由にはならない。
 昔から、大切なもの(例えば、バッグ、お財布、買い物した品物など)を、よく忘れるという、呑気で、慎重さを欠くところがあった。が、今は性格のせいだと解してくれる人はいないだろう。いよいよボケが入ったかと思われるに違いない。気をつけなくてはいけない。

 草花舎の庭に咲いていたのは、3種のムクゲ。(写真①②③)
 私の好きなフクシャ(写真④)と、アベリア(写真⑤)も咲いていた。
 雨上がりの庭は、まだ湿り気を帯びていたが、お天気の回復をいち早く知った蝉たちは、草花舎の庭の木々で、真夏さながらに鳴いていた。
 

             ①

                   ②

             ③

                   ④

             ⑤
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本の処分

2009-07-27 | 身辺雑記
 午前中、業者に手伝いを頼んで、本の一部を処分した。
 自力に任せておいたら、いつまで経っても埒が明かないと、私自身に見切りをつけたのであった。
 窓拭きを依頼している業者に相談してみたところ、即座に引き受けてもらえた。
 一度では片づかないだろうと初めから予想し、とりあえず、今日は、8時から11時過ぎまで、仕事をしてもらった。
 
 衣類同様、本も処分するとなると、躊躇してしまう。
 眼をつぶって廃棄することに決めていたのは、大きな本箱の上に積み上げた文学雑誌の類と、洋間の戸棚の中に、処分をためらって残していた父の書籍類である。
 父が逝去した後、私に関心のない科学関係の書籍は、幾日もかけて、すべて資源ゴミの日に運び出した。
 15年前だからできた作業である。私も、まだ活動的であった。
 その時、文学や仏教関係の書籍は廃棄しなかった。いつか父を偲びながら、読む日もあるだろうと思い、残しておいたのである。

 書籍というのは、管理をうまくしないと古びやすい。
 その戸棚を開けると、古書のにおいもし始めていた。
 戸棚には、父の書籍のほかに、私の求めた最近の雑誌類が山となっていた。そこで、父の形見として、宗教関係の書籍数冊を残し、その他一切を処分することにしたのだった。
 業者は手際よく本を束ね、玄関は、たちまち本の山となった。(写真)


 今の住居に父母と同居することになったとき、私の生活の場として、二間を与えてもらった。
 一間は居間兼寝室、もう一間は書斎として。
 1985年の2月、厳冬の転居だった。
 いつの間にか増えてしまった書籍を、<本だけが財産>と言いつつ、八畳一間を本箱で埋めていたのだが、最近、少々鬱陶しくなってきた。
 書斎に空間を作り、環境を変えたくなってきたのだ。
 そのためには、思い切って、本を処分するしかない。
 転居の際、それまでにたまっていた雑誌類は大方処分し、その後も、不要と思う書籍は、その都度廃棄してきた。それでも、本は増える一方である。しかも、整理が悪いので、本探しに無駄な時間を費やすことも多くなった。
 何とかしなくてはと思いながら、何もできないまま、今に至った。

 今日は、本箱の上に、可能なかぎり積み上げていた文学雑誌を処分しただけなので、書斎は、一向に代り映えしていない。さっぱりしたのは、人の目には触れにくい、洋間の戸棚の中だけである。
 さて、書斎というより書庫に近い部屋を、どのように模様替えしたものかと、いまだ思案中である。配置替えによって、心地よい書斎にすることを夢見ているのだが……。
 
 「この本箱二つを、こちらに移動したら、どうかしら?」
 と、他人ごとのように、思いつきを言ってみる。
 「本箱を移動するには、本を一旦出さなくては、動かせないですね」
 と、業者は思案顔であった。
 そのとおりである。
 本は重い。

 とにかく窓拭きの日に、派遣のひとりには、書斎の片づけを手伝ってもらうことになった。それまでに、思い切りよく、処分すべき本を選んでおかねばならない。
 
 

           
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