「ゆわさる別室 」の別室

日々BGMな音楽付き見聞録(現在たれぱんだとキイロイトリ暴走中)~sulphurous monkeys~

20220321

2022-03-21 | 矮小布団圧縮袋

〇東北地方の余震と復旧作業の大変さにお見舞いを申し上げたい。

 年度末の整理をしながらひっかかっていることもある。
 1月からの冬クールの最終回ラッシュが今週あたりから来るのはもちろんなのだが、この3月でここ数年見聞きしていた番組の最終回というのがあれこれある。
 写真の「おかずのクッキング」2~3月号(BS朝日1、金曜5:00~)もその一つ。
 いうまでもなく土井善晴先生の話芸と手さばきの「美技」を毎週見られる貴重な番組だ。
 cockpadやtiktokなど多量の料理動画の氾濫する中でこの番組の役割が終わったなどとは思えない。無数のアマチュアの歌う動画がYouTubeで渦巻いているからといって、じゃあそれでPaul McCartney先生だったりプロフェッショナルの歌手の方々の役割がなくなるかというと、そんなはずがない。それと同じく、土井先生の実演はゆるやかな名人芸だからだ。自分はこの番組で、ずっとそのリラックスした手の動きを見ている。レシピというより、安価な材料や献立そのものは日常的な平凡なものでも、先生の手の動きや、切る・入れる・焼く・炒める・混ぜるなどの動作とそのタイミングと段取りによって、全然出来上がりが変わってしまう、という至極道理なことを、自分は1回2回でなくこの番組を毎週継続して見ているうちに悟った。そして知り、いくつかは作れるようになった。成功もあれば失敗もありだが、素人ながら一番学んだのはその過程の思考であり、一種の哲学(そんな大仰な事はいいなさんな、と言われそうだが)だったといってもいい。
 先生の役割は全然終わっていないのにテレビ局はみすみす財産を、貴重なコンテンツを失ってもったいないなと感じた。単にテレビ局の制作予算が足りなくなったから削減で、なのだろうか。お元気な先生なら違った媒体で(番組を閉じた局が後悔するくらい)引き続き活躍されるとよいと思うのだが、その場合もやはり口八丁手八丁の実演が見られる場所や動画の媒体が重要なように思われる。

 福岡の朝のRKBラジオのインサイトも3月の今週で終了するそうだ。番組で秀逸だったのはこのOPテーマだった。この旋律で定番のアナウンスが脳内に再生される。
 BGM:Surprise & Sunrise / 鳥山雄司 (「Dear」)
 他、細谷佳正さんの漢詩その他の朗読が聴けるNHKラジオ第二の高校講座「国語総合」も、4月から高1が言語文化と現代の国語になるから今年度までだろうと思うけど、東京書籍の教材は続くみたいなので、朗読の部屋は残ってほしいのが正直な気持ちである。※こちらは通信制への対応で、あと半期は再放送をやっているようなので聴こう。
 そういう年度末の春愁がいくつもある。(20220321)
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