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「ゆわさる別室 」の別室

日々BGMな音楽付き見聞録(現在たれぱんだとキイロイトリ暴走中)~sulphurous monkeys~

20170311

2017-03-11 | 矮小布団圧縮袋

〇震災から7年目に入る3月11日で、亡くなった先生や移住した知人のことを思い出すが、6年過ぎても12万人以上が避難していて、とても解決していない。むしろ年々深刻化していく問題もある。
 一昨年や昨年よりも今の方が、テレビなどの報道を見るのが辛い。決して遠ざかることがない。むしろ将来にのしかかって迫ってくることに思いをはせて、年々辛くなる。でも見る。あまりにも実情と乖離した冷酷さがそこにあるから。それを見て、覚えて、考えたいからである。(写真:JR蒲田駅東口のバス通りのキイロイトリ)


 BGM:真 / 橘麻美 (「嘘の戦争 ORIGINAL SOUNDTRACK」)
 6年前から(いやあるいはもっと早くから)、日本全土は総じて(絶賛現在進行形の)真っ赤な嘘で塗りつぶされているようなものだ、と思う。
 そしてそれが年々ますますひどくなっていくというような。
 となると「嘘が彼を救った」的な言い回しは一種感動的ではあっても、その中に紛れもなく残酷なやるせなさが併存している。少なくとも、当の加害者が自己正当化しようとして被害者本人に対して言ったりしてはいけない言葉ではある。
 その記憶を悲惨な嘘として「読み受けとめていた」こと自体の心の傷もまた、生きられる現実として存在しているからだ。
 過去だからすべて許されるわけでもなく、もとより気のせいで済むはずがなく、根本的な問題の解決にもなりえず、悪くすればさらなる現在と将来の欺瞞と嘘が次々と塗り重ねられ、人々の認知や判断を心の傷でもって飽和状態のようにして狂わせ、深刻な事態を悪化させる危険があることも、思い出されなくてはならない。
 そう考えてみると「嘘の戦争」というドラマは、様々な意味で2017年の現代の日本に非常にふさわしい寓喩的作品なのかもしれない。(20170311)
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