〇…こんなんで視聴率UPだなんて喜んでるようじゃ、地上波テレビ局もいよいよ終焉か。それこそ公的に放送していいものと悪いものとの区別もつかないのかも。それに、もっと社会全体で批判すべき株価暴落も年金消失も賄賂汚職も原発再稼働も非正規雇用増加の労働環境悪化も増税もTPPも補正予算も全然批判できない御用放送局が、お茶を濁している上に、ましてや批判精神など求むべくもない。無気味さすらある。何もなかったことにして、それ以前の元の日本の気分のままでいたい、という願望は、２０１１年の３月１１日以降の日本に蔓延しているのかもしれないが、たぶんもう、すべてが見え透き過ぎてしまって、自分で自分を騙すのもそろそろ無理がきていることを、みんなきっとうすうす気づいているのだろう、と、今週は月曜から、逆に思い知らされた。問題は何も解決されていないし、決して日常性が戻ったわけではないし、何も考えずに「よかった」なんていうのはやめた方がよさそうだ。
社会の縮図、というワードもよく見かける。終わりの始まりに気づき始めた人々の不安と気持ち悪さともやもや感が覆っているのかもしれない。でも、気づいて自分はどうするのか考えた方が、欺瞞よりましである。
本日のBGM：江戸の花 / 橋幸夫 （「伝七捕物帳」テーマ曲）
中村梅之助さんの訃報を悼んで。
（写真：京都百万遍の喫茶店で休憩中のキイロイトリとむすび丸）（20160120）
