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オカヤドカリの飼い方 【日常の管理】

2014-04-06 09:51:03 | オカヤドカリの飼い方

〈日常の管理〉

・適正飼育頭数(60cm水槽で5匹以下、45cm水槽で2匹以下)を、守る。
・床材として適度に湿らせた細かい砂を15cm以上敷く。
・適切なシェルターを設置する。
・いつでも新鮮な真水と海水を利用できるようにする。
・25℃前後の温度と70%以上の湿度を保つ。

上記の飼育環境をきちんと維持していれば、日々の世話は基本的に餌と水の交換だけです。
糞も少量なら、毎日掃除する必要はないでしょう。
頻繁にケージ内を弄り回してストレスを与えるよりは、多少放置気味のほうが良い結果が得られるはずです。
ただし生体の状態や、飼育容器内の温度、湿度は毎日しっかりと確認してください。

〈餌と水の交換〉
オカヤドカリは日没後から明け方に掛けて、活発に採餌しますので、餌と水の交換は夕方か夜早いうちに行います。
飼育容器内を加温している季節は、温度が急激に下がらないように、必ず室内を充分に暖めてから作業に掛かってください。

〈食べ残しや糞は取り除く〉
食べ残しは放置しておくと、腐ったりカビが生えたりしますので翌日には必ず取り出します。
シェルターに餌を持ち込むこともありますので、時々確認してください。
手の入らない場所の食べ残しをつまみ出すのに、長めのピンセットがあると便利です。
砂上に散乱した糞は、一つずつピンセットでつまんでいると、手間も時間も掛かるので、盆栽用のミニシャベルで砂ごと掬い出すと手早く簡単に作業できます。
掬い出した砂は水を入れて軽く掻き混ぜると、糞やゴミが浮かび上がりますので、素早く流してしまいます。
洗った砂はよく水を切って、一旦乾かしてから飼育容器に戻します。
雨の掛からないベランダなどに出しておけば、夏場なら翌日には乾いているはずです。


 

〈床材の交換〉
食べ残しや糞をこまめに取り除いていても、床材の砂は汚れますので、定期的に交換して洗浄します。
適正頭数(60cm水槽で5匹以下、45cm水槽で2匹以下)で飼育していれば、2~3ヶ月に一度で良いでしょう。
半年や1年に一度でも問題ありませんので、飼育容器の状況を見て判断してください。
極端に汚れていなければ、表面の砂を3分の1程度交換する程度で充分です。
脱皮中の個体がいるときは、無理に砂交換をする必要はありません。

〈砂交換の手順〉

①まず生体を取り出して、別の容器に移します。
ごく短時間なら、脱走に注意してプラケースやバケツに直に入れておけば良いですが、長くなるようならシェルターや水入れをセットしておきます。
冬場はくれぐれも加温を忘れないようにしてください。

②シェルターや登り木などを全て取り出します。
木製品は水洗いした後、カビを防ぐために天日で充分に乾燥させる必要がありますので、必ずスペアを用意しておきます。

③シャベルか手で表面を削るようにして、砂を取り出します。
海水容器の周辺の砂は、こぼれた海水で塩分濃度が高くなっていますので、必ず底まで取り出してください。

④砂の状態を確認します。
底まで掘ってみて、湿り具合をチェックしてください。
飼育容器の気密性を高める冬場は、意外に底が濡れ過ぎていることがあります。
濡れすぎているようなら底から多めに取り出してください。

⑤取り出した分だけ、交換用の乾いた砂を補充します。
全体を軽く掻き混ぜ、湿り具合を調整します。
砂を屋外に保管している場合は、必ず温度を調整してください。
特に冬場は、早目に室内に入れて暖房器具などの近くで充分に温めておきます。

⑥シェルターや登り木、水入れをセットします。

⑦ケージ内の温度と湿度を確認して、生体を戻します。
しばらくは興奮状態で動き回ると思いますので、落ち着くように毛布などを掛けて暗くしておくと良いでしょう。

⑧取り出したアクセサリー類と砂を洗浄します。



〈砂洗いの手順〉
取り出した砂は洗って再利用します。
ほとんど手の掛からないオカヤドカリ飼育において、この砂洗いが唯一手間らしい手間といえるでしょう。 

 ①砂をふるいに掛けて、ゼオライトを選り分けます。
ゼオライトは軽く水洗いして天日で乾燥させれば再利用できますが、変色したり粒が小さくなったりすれば更新してください。
古いゼオライトは園芸用に利用すると良いでしょう。
 

 ②水を注いで掻き混ぜると、糞やゴミが浮いてきますので、素早く流してしまいます。
後は米を砥ぐ要領で水を換えながら濁りが出なくなるまで良く洗ってください。
一度にたくさん洗うより、少しずつ何度かに分ける方が効率良く洗えます。

 

③バケツに土嚢袋をセットして、洗い終わった砂を水ごと流し込みます。
片手鍋があると便利。
洗面器に残った砂はホースで水を掛けてきれいに流します。

④土嚢袋を持ち上げて水を切ります。
袋の角を下にすると、より効果的です。

 
⑤袋のまま、柵などにぶらさげておくと一晩で完全に水が切れます。
土嚢袋は通気性が良いので、そのまま、雨の掛からないベランダや軒下に置いておけば、夏場なら数日、冬場でも数週間で完全に乾燥します。
ちなみに、管理人は、画像のように、レンガで組んだ台を利用して水切りをしています。
 

⑥天日に当てて消毒した後、適当な袋か容器に入れ、雨などに濡れない場所で保存します。
土嚢袋のまま保存しても良いのですが、布目から多少砂がこぼれるので、室内に持ち込むと掃除が大変です。

 

 ※メンテナンスに使用する用具はこちらで紹介しています



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