みーばい亭ブログ

言いたい放題! 飲み放題!

二代目!

2015-09-26 10:54:03 | 生き物の話


懐かしい画像を一枚。
3年前、在亭12年にして砂中に消えた「暴君メイ」在りし日の姿である。
存命中は多くの同胞を屠り、手あたり次第娘たちを手籠めし、暴君の異名をもって恐れられた暴れん坊だったが、子供たちに囲まれた晩年には、こんな穏やかな姿を見せることもあった。
現在、みーばい亭で飼育しているナキオカヤドカリは、すべてメイの血を引く子や孫たちなのだから、今や「神祖」といえるかも知れない。
権力者が死後神として祀られるのは日本の古き風習。
沖縄からやってきて十余年日本で暮らすうちに、「日本のナキオカヤドカリ」として生を全うしたということか(笑)

そんなメイの子供たちの一匹、2010年生まれのオス個体が脱皮潜りから砂上に出てきたのだが、一瞬メイが3年ぶりに砂中から生還したのかと目を疑った。

黒々とした体色と少し茶色掛かった複眼。
そしてなにより、醸し出される堂々とした威圧感。
まさにかつての「暴君メイ」に生き写しである。
今まで、名前をつけていなかったけど、飼い主が差し許す。
本日、今この時より「二代目メイ」を名のるがよい!

一方こちらはこの夏孵化した、ムラサキオカヤドカリの大御所ゴリさんの子供。

孵化後二か月、上陸から一か月。
さて、どんなムラサキオカヤドカリに育つかな?
飼い主の願望としては、自慢の美脚でご老公を篭絡した母ヤド宇論ちゃんに似てくれるといいのだけど(^^;

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ブチヒメがブチヒメであるために

2015-09-21 21:47:44 | 生き物の話

水温24℃の少し冷んやりした海。
砂地と岩場の境目に沿ってのんびりと水中散歩。
となると、当然、お土産に期待が膨らむのだが、あいにく連休中で定置物が少しばかり出ているだけ。
それでも朝どれの鯖や、磯の至宝アオリイカなどのお宝はしっかりゲット。
さっそく刺身に造って、越前岬を一杯一杯復一杯。
あ、前回もこの詩を引用したっけ(^^;
ま、それはともかくとして、水槽の甲殻軍団にもアオリイカの切れ端をおすそ分け。

やっぱり、アオリは美味いのぅ~(スジエビモドキ氏談)

う~む、イカはアオリにかぎるぜ!(ホンヤドカリ氏談)

長生きしたらええことあるな~(イソガニ氏談)

と、お祭り気分で騒然とした水槽の片隅で、昨日の食べ残しの塩蔵ワカメをひっそりと食べてるブチヒメちゃん。

行列に並べずに少し離れた場所からクラスメートを眺めてる・・。
そういえば、俺もそんな子どもやったなぁ・・(遠い目)

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夏と秋の攻防!

2015-09-19 20:38:14 | 日々の戯れ

裏山ではミンミンゼミが最後の力を振りしぼって鳴いているけれど・・・。
秋である。

湯豆腐を肴に人肌に温めた浅茅生のひやおろしを二合ばかりのんだ。

秋である。

新米を土鍋で炊き上げたご飯に、紫蘇の実をまぶして夢中で食った。

秋である。

が、ミンミンゼミの腹腔に共鳴して秋の訪れを阻止しようとする勢力がここに!

中秋の名月を来週に控え、天空に向けて穂を広げんとするススキに絡みつく夏の化身ゴーヤの蔓。
拡大するとこんな感じ。
巻きひげが開かんとする穂にしっかりと絡んでいる。

今年は、コンディションがイマイチで、あんまり海に入っていないので、もう少し夏にがんばってほしい管理人としては、心強い助っ人である。
がんばれゴーヤ!
今少し、秋の訪れを食い止めるのじゃ!
管理人も、今シーズン最後の1本をチャンプルーにして応援するからな!

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紅白の鯛で神聖のひやおろしをのむ!

2015-09-12 22:54:36 | 新・ほろ酔いキッチン

阪神電車の車内で酔っぱらったおっちゃんが歌うのは六甲おろし。
別れの夜に泣いておろすのは大根おろし。
そして、酒のみが血走った眼で涎を垂れ流しながら・・・って、ほとんど狂犬の如き形相で待ち望むのがひやおろし。
例年なら、地元の浅茅生からはじめるのだけど、今年はちょいと浮気して、おとなり伏見の神聖で。

で、休日の早朝から肴を求めて三千里・・と、云いたいところやけど、今日のところは他にも用事があったんで、半里先のスーパーへ(^^;
ま、豆腐があればいいやって、たいして期待もしていなかったのだけど、思いがけず手ごろなサイズのヘダイが出ていたので、おとなりのマダイと合わせてお持ち帰り。
丁寧に鱗を剥がし鰓とはらわたをとり、徹底的に血を洗い流して、酒塩煮に。
紅白の鯛を愛で食いながら、神聖をほろほろと。


副菜は、作り置きの小鯵の南蛮漬け、葱塩奴、茗荷とカイワレおかか和え、葱入り卵焼き・・。
五穀豊穣、心身壮健、一杯一杯復一杯(笑)
今年も無事にひやおろしの季節を迎えることができた。
いや~、めでたい、めでたい。

もちろん独酌無相親じゃつまらないので、ちびヤドたちにもおすそ分け。
なんとなく背甲が紫っぽくなってきた気がするけど、さすがに酒塩煮に親しむには十年早いかな?

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秋の味!

2015-09-06 21:50:57 | 新・ほろ酔いキッチン

ようやく早朝にヒグラシの一斉鳴きで起こされることがなくなったと思いきや、管理人の寝床の窓際にカネタタキが棲みついたらしく、不定期にチンチンと鳴かれて往生している初秋の夜。
ま、それも風情と開き直って、秋の味覚に舌鼓・・ポンッ!

秋刀魚を焼くと脂が落ちて油煙が上がる。落ちどころが悪いと炎が上がる。
この炎や黒い油煙にあたると身が煤けて風味が落ちるので、これは団扇で必死に叩き消す。
けど、白い煙にはしっかりあてて燻さないと、香ばしい風味が出ない。
苦節ン十年、ようやくこの呼吸を会得して、まともに秋刀魚を焼けるようになってきた。
こうなると・・・、メッチャ楽しい(笑)
焼きたての秋刀魚に、裏庭からもいできた青柚子を、じゅっと絞ってパクッ!
秋限定のキリン秋味をグビッ!
嗚呼、季節がかわったなぁ・・。

もちろん太っ腹の飼い主は、焼いた秋刀魚の身を少しだけムラサキオカヤドカリの子供たちにおすそ分け。

孵化後45日、上陸16日目のムラサキオカヤドカリ。
オカヤドカリの幼生は上陸した時点ですでに体格に個体差があるのだけど、これは大柄な個体。
さて、この秋の味覚が分かるかな?
ちなみに今食べているのは、成体には不人気なザリガニの餌(笑)
だいぶしっかりしてきて、そこそこ乾燥には耐えられそうなので、本日、湯煎保温からピタリ適温に切り替え。
やれやれ、これでだいぶ楽になった・・飼い主が(^^;

飼い主は飼い主で、秋刀魚をアテにたっぷり飲んで、残り火で焼くのは、みーばい亭名物「イチジク田楽」。
明日は月曜日なのに、デザートでも酒が飲めてしまうのが困りもん(^^;
ほろ酔い機嫌で、ムラサキオカヤドカリ槽を冷やかすと・・・、父ヤドの大御所ゴリさんは定位置でお寝んね中。

なんとなく寒そうやけど、おっきいんやから、もうちょっと我慢しようね。


 

追記

今、ちびヤド槽を覗いたら、食ってるやん、秋刀魚。
管理人会心の焼き上がりのこの味が分かるとは!
さすが、みーばい亭生まれのみーばい亭育ち。
なかなか好いよ、キミたち。

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pretty-pretty!

2015-09-05 19:34:29 | 生き物の話

学生の頃から英語が大の苦手で、今も日々送られてくる業務メールを読み下すのに四苦八苦している管理人なのだけど、「Pretty」が、単に「可愛い」という意味だけの単語でないことは、高校生のころから知っていた。
タネを明かせば、セックスピストルズの3枚目のシングル「Pretty Vacant」。

理由なんかない。行く気はない。幻影なんか信じない、現実が厳しすぎる。
俺たちはプリティ、プリティ・ヴェイカント。

繰り返すが、英語力があやしいので自信はないけど、この場合「かなり空っぽ」とか「相当ヒマ」といったニュアンスになるのだろう。
いずれにしても、10代の少年の心情をしっかり言葉で表現していた。
ランボーなんかもそうだけど、こういうのは少年時代しか発信できない刹那的なメッセージである。
大人がおんなじことを言うと、あざとくて吐きそうになるしね(笑)

というわけで、このところ毎度お馴染みで恐縮だが、ムラサキオカヤドカリの子供たちである。
あえて「子供たち」と表現したのは、まだグラウコトエなのか、すでに一皮むけた稚ヤドカリなのか、飼い主にもよくわかっていないからであって他意はない(^^;

琴絵さん・・と呼ばれる日々は短くて・・・

往く夏とともに一抹の寂しさを憶える今日この頃。
とは言っても、呼び名がどう変わろうが、その殺人的な可愛らしさが突然消え失せるわけではない。
さあ御覧じろ!皆の衆。
ムラサキオカヤドカリのチャーム・ポイント、大きな複眼とピロピロ震える第一触角を。

Prettypretty!
副詞+形容詞の用法で「かなり可愛い!」という意味になるはずだから、キミたちにこの言葉を贈ろう・・・、
と、思って念のために手元の辞書を繰ってみたら、Prettyprettyの用法がしっかり載っていた。

【pretty-pretty】  けばけばしい安物

失礼いたしました(爆死)

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