みーばい亭ブログ

言いたい放題! 飲み放題!

夏の終わり・・・

2013-11-30 22:57:35 | 新・ほろ酔いキッチン

なにしろ古い記憶で出典を確認する術もないことを先に断わっておくが、(確か)渋谷陽一が、(たぶん)グランドファンクレイルロードのレビューか何かでこんなことを書いていた。
「あの頃を想い出すと、いつも夏だったような気がする」
心の隅に引っ掛かっていたこんな言葉が、この齢になってやけにすんなりと腑に落ちるようになってきた。
クーラーのない車の熱気やオイルの匂い、裸足で踏みしめる焼けたコンクリートの熱さ。
それに水着の女の子の肌のひんやりとした感触・・・。
別に戻りたくもないけど、二度と戻れない昭和の景色である。
まあ、今時クーラーのない車などめったにないだろうし、若い女の子に触ったりしたら、セクハラやらパワハラやらと・・・考えるだに恐ろしい事態になる。
こういう寒々しい感覚を、世の人は「ノスタルジー」とか言って楽しむのだろう。(違うって?)
もともとロック好きで海好きな管理人だから、もちろん夏も大好きな訳で、若い頃は12月頃まで5㎜のウエットスーツで潜ったりしていたものだが、さすがにやせ我慢にも限度がある。
命あっての晩酌なのだ。

で、フリースを着込みながらも気分だけは夏・・・ということで、本日の酒は先月の朝市に出ていた季節外れの夏酒「杣の天狗」
アテの主役はもちろん鮎。
冷凍ストックしておいた最後の地鮎。
こんどこそ本当に夏が終わる。

それにしても文明は進歩したもので、家庭用の冷蔵庫でも約3か月、旬の鮎をこれだけの鮮度を維持したまま保存できる時代に生きていることを、しみじみ感謝する。
エコも良いけど、文明の恩恵はそれなりに享受せねば!

突き出しは、夏っぽいけど実は冬メニューの葱塩奴。
今が旬の葱に塩をまぶして太白胡麻油で和え黒胡椒をふりかけてしんなるするまで置く。
これを水切りした木綿豆腐にのせれば完成。
料理というにはおこがましいが、これが酒に合うのだ!
続いて、カンテキの炭火で厚揚げを焼き、これも旬の大根おろしと黄金生姜でつまつま。
炭火が、カンカンにいこったところで、いよいよ鮎・・・なのだが、なんせ旬の鮎だから、たっぷり脂がのっている。
これを焼くと、当然脂がじゅうじゅう落ちる。
炭火に脂が落ちると煙が上がって、焼き魚が焼き鳥みたいにスモークされるし、炎に炙られれば煤けてしまうので、団扇片手につきっきりで煙を流し炎を叩かなければならない。
当然、室内では無理なので、木枯らし吹きすさぶ裏庭にカンテキともども放りだされることになる。
夏の名残を楽しむのも、けっこう大変なのだ!
で、冷える身体を温めるために、「杣の天狗」を掟破りのぬる燗に。
「鯉川」に習ってみたのだが、きりっと燗映えしてこれがまったく悪くない、ちょっとハマるかも。

残り火で生麩を田楽にして、〆は舞茸御飯。
いくら抗っても、夏から秋、そして冬へと季節は巡る。
ちょっとだけ悪足掻きなどをしてみた週末の夜。

それはそうと、新月大潮が近いせいか、無脊椎の活性がやけに高まってきた。

オカヤド槽も裏庭も静かになるこれからの季節。
せいぜい楽しませておくれ。


さて、明日は久々の昼酒イベント「第4回 酒と語りと醸しと私」。
楽しみ楽しみ。
冬には冬の酒があるのだ!

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冬のヤドカリ

2013-11-23 22:29:07 | 新・ほろ酔いキッチン

静かに点(とも)す・・・のは、冬の花火。
静かに放っとく・・・・・・のは、冬のオカヤドカリ。
ま、静かに寝てるのを無理に起こすこともないし、上蓋を頻繁に開けたり閉めたりしていたらケージの温度が安定しないのは当然なのに、「ピタリ適温使ってるんですけど、温度が上がらなくて・・」などと某所で質問して、お子ちゃま回答者のお馬鹿レスでますます混乱したりするのが笑えないオチ(‐‐;
そんな冬もようのオカヤドたちの中で、比較的元気に活動して面倒かけさせてくれているのが、2012年12月に孵化して、もうじき一歳になる3代目軍団。
子供は風の子とはよく言ったものだが、これは例外。
冬のオカヤドカリは、静かに寝ているのが正しいのだ。
下の画像は、ちびヤド・アラカルト
祖父母の代までさかのぼっても出たことのない白い個体がいたりして。
これも自家繁殖の楽しみの一つ。



さて・・、
静かに啜る・・・、冬の食卓の定番といえば「粕汁」。
紅鮭のアラをぶつ切りにして、さっと湯通ししてから、食べやすいように圧力鍋で下茹でして骨をほろほろにする。
休日ならではの一手間である。
具材は、村田豆腐のおあげさん、丹後のごんぼ、近所の畑から抜いてきたばっかりの(盗んだんじゃなくて貰ったの)大根と葱。
粕は神聖と濁醪をブレンドして少し酸味を立てるのがみーばい亭風。
まあ、濁醪粕なんていう物騒なものを常備しているお宅は少ないだろうけど(^^;
これを土鍋にいっぱい作って、木椀にとり、原了廓の粉山椒と黒七味を気分で使い分けながら、ふうふうとすすり、ほろほろと酒を飲む。
合わせる酒は、お気に入りの酒蔵、上原酒造の「不老泉 たかね錦 弐年熟成」を、厳密な温度管理でぬる燗に(笑)
普通、古酒は参年物から出回ることが多いから、弐年物は意外にレア。
何度か男に騙されたけど、まだヒネきっていない「中年増」って感じの艶っぽい味わい。
こういう酒に出会うと、「酒飲みやっててよかった」と、しみじみ思う。
ちなみに、手元の広辞苑で「中年増」を引くと、「二十三、四から二十八、九の女」とある。
旬やねぇ(笑)
ついでに書いとくと四十の声を聞けば「中婆さん」である。
そこのお・ば・さ・ん、婆さんやで、婆さん。
だから、スカートが短すぎるんだって(爆)

それはともかくとして・・・

ほろ酔い機嫌で眺めても、冬のオカヤドカリ槽は静かすぎてあまり面白くないが、そこはよくしたもので、ヤドカリは「オカ」だけではない。
磯水槽のホンヤド軍団はこれからが繁殖期。
本気で繁殖されても困るのだが、水温が下がって活性が上がってきた水槽は見ていて飽きない。

夏場はぐてぐてだった、イソギンもしゃっきりして食欲も出てきたし、エビちゃんたちも元気いっぱい!

ごらん、火花が闇を照らす
まわれ喜びよ!

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軍鶏じゃないけど・・・

2013-11-16 22:30:49 | 新・ほろ酔いキッチン

前記事の続きってわけじゃないけど、ミキちゃんがちょっと気だるげなハスキー・ヴォイスで歌った「あなたのイエスタディ」は今聴いても味のある名曲だと思う。
あの頃すでに「イエスタディ」はノスタルジックな「過ぎ去り日」の思い出だったのだ。
あれからさらに30・・いや40年近い月日が流れた2013年11月。
なんとご当人が来日して「イエスタディ」を歌って帰ったらしい。
ここまで来るとノスタルジーを通り越して歴史探訪である。
当然観客はお年寄りばっかりやろし、ロックコンサートというより正倉院展的なノリなんやろな・・・知らんけど。
それでもスタジアム級の会場が軒並みソールド・アウトというから高齢化社会恐るべし(笑)
って、笑い事やないな、大丈夫か?俺の老後。

それはさておき・・・、
今夜の食卓は鶏づくし。
突き出しは、鶏皮ぽん酢と、鶏わさ。
主役は鶏鍋。
まず鶏肉をじっくり煮込む。
やわらかくなったところで薄味に調え、たっぷりのささがきと肝を入れて軽く火が通ったら出来上がり。
汁ごと小鉢にとって、粉山椒をたっぷりとふりかけて頂く。
使ったのは京地鶏だけど、五鉄の軍鶏鍋ってこんなんやったろうと、勝手に妄想して悦に入っている次第。
もっとも、前に「剣客商売 包丁ごよみ」のレシピで江戸風の煮物を作ってみたら、醤油辛くて食えなかったけど(笑)
合わせる酒は・・・、床下から発掘してきた内緒の古酒。
ちょいと障りがあってここでは詳しく紹介できないけど、一期一会の業物である。
〆は残り汁に生卵を割り入れて、ポーチド・エッグ風になったところで、炊きたての飯に汁ごとのせてぐしゅぐしゅと・・・。
仕掛け前の栄養補給万全である(妄想ね)。

BGMはお達者なおジぃさんに敬意を表して、スジバンが破滅招来的暗黒バージョンでカバーした「ヘルタースケルター」
82年の大阪でも演ったっけ?
あん時ゃ盛り上がったけど、今更五十路を過ぎたスージーやセヴなんか見たくないなぁ。
誰も呼ばんやろけど(^^;

蛇足ながらついでに書いておくと、グレン・マトロックがピストルズをクビになったのは「ポール・マッカトニーのファンだったことがバレたから」だとか。
まあ、マルコム・マクラーレンの「ネタ」なんだろうけど、よく出来た話である。
我々世代には、つまりそういう(恥ずかしい)存在だったのだ、あのタレ目のおジぃさんは(笑)

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秋鯖!秋烏賊!秋穴子!

2013-11-09 22:15:56 | 新・ほろ酔いキッチン

ワラワラと群れるホンヤド軍団を眺めながら波飛沫に濡れ、ほどよく水気が抜けた身体で海のふたを閉める。
夏を終わらせる、ささやかな儀式である。
もちろん自分の身体をいくら塩(潮)で締めても食えないので、脂ののった「若狭の秋鯖」も道づれに。
ずっしりと肥えた若狭鯖をサクッと三枚におろして塩をまぶし待つこと2時間、ほどよく締まったところでさっと昆布を浸した千鳥酢にくぐらせ、愛用の柳刃で生(き)ずしに造り、柚子の果汁をかけ回す。
口中に含むと体温で跡形もなく蕩ける・・・・。
この時期しか味わえない極上の美味である。

合わせる酒は「越前岬」の本醸造。
ひやで飲むと内陸の純米酒かと思うほどどっしりとした印象なのに、ぬる燗にすると きりっと燗映えして、魚介類の旨味を引き立てる。
やっぱり、餅は餅屋である。
「秋鯖は嫁に食わすな」という諺があるけど(ないって)、目の前でバクバク食ってるし・・・。
大丈夫か?
「天高く どいつもこいつも 肥える秋」
半身は鯖寿司に押して竹の皮で包んであるので、明日のお楽しみ。

こちらは、秋鯖の切れ端に群がるヤドカリさんたち。
哺乳類が食って美味いもんは甲殻類が食っても美味いらしい。

焼き物は、巨大穴子の白焼き。
いつものように、カンテキで串焼きにして、ワサビでパクッ。
詳しくは過去記事をご参照。

〆はアオリイカのにぎり寿司。
このアオリ、指で押したら表皮の色素細胞が反応するほどの新鮮さ!
市場のおばちゃんの「今ついたばっかりやで」のセールストークで、思わずトロ箱買い。
これだけ良いイカだと、一切のギミックは必要なし。
ザクザクと短冊に切って、山葵と醤油でコリコリ。
漁師風に一味唐辛子でシコシコ。
いや~、食った食った。
気分はマッコウクジラである。
で、食いきれなかった分を、遊び半分でにぎり寿司にしてみたら、これがまたなんぼでも食える。


あれっ?今夜の主役は鯖やったような気が・・。
ここは、
鯖   → スーちゃん
烏賊   → ランちゃん
と、言うことでひとつよろしく。
ちなみに管理人はミキちゃん派やったけど(^^;
    

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神楽月!

2013-11-02 23:03:01 | 新・ほろ酔いキッチン

昭和の名曲「日本全国酒飲み音頭」の一番は、「1月は正月で酒が飲めるぞ~」からはじまって、「10月は運動会で酒が飲めるぞ~」と来て、「11月はなんでもないけど酒が飲めるぞ~!」と続く。
世間的に11月は「なんでもない」月なのかもしれないが、みーばい亭においてはさにあらず。
なんてたってアイドル・・・じゃなくて、なんてったって店主の生まれ月なのだ。
ちなみに誕生石はトパーズ。
欲しいものを与えてくれるパシリの子分みたいな有り難い石である。
そんな誕生石の御利益かどうかは知らないが、今夜の食卓には「阪本屋さんの鮒ずし」と「浅茅生の特別純米」が並んでしまった。
「ほんにありがたいこって・・・」と、子供の頃世話になった婆ちゃんみたいな口調になってしまったが、考えてみりゃあの頃の婆ちゃんって今の俺とそんなに齢はかわらなかったんやな・・。
それに引き換え、今時のおばはんって・・・・。
なんやねん、その化粧は!髪型は!スカートが短かすぎるやろ、見苦しいやろ、汚いやろ、齢考ろ、分をわきまえろ、己を知れ・・・おっとっと、リアルで云ってる本音が・・・・。
ま、新聞にでも載ればクレーム爆裂やろけど、酔っぱらいと炎上するほどアクセスのない場末のブログは無敵なんや!まいったか、わははははは!
黄金バットは今日も行くのだ!
・・・・と、例によって暴走したが、ま、京都は舞妓はんと酒が飲めるんどすえ、金持ち限定やけど・・・って、なんの話してたっけ?
そうそう、
突き出しは、ブロッコリーの辛子醤油和え、脇を固めるのは、温めた豆腐に濃い目のだし餡を掛けまわした「餡かけ豆腐」と、鰹出汁で煮含めた小芋に濁醪粕と白味噌で仕立てた餡を絡めた「小芋の炊いたん みーばい亭風」。
今週末は3連休やし、明日はキャベツと豚肉をさっと湯掻いて梅酢で和えたんを突き出しにして・・・・楽しみ、楽しみ。

さて、続く12月はと云えば、みーばい亭女将の誕生月だし、真珠湾奇襲とか吉良邸討入(旧暦だが)とかの血生臭さは酒で洗わないといけないし、じょんれのんだとかちゃっぷりんだとかの追悼イベントにも便乗しなくちゃいけないし(別にしなくてもいいのだが)、オカヤドカリ記念日(オカヤドカリの母とれもろさんの生誕日)も、祝わないといけないし、社会人だからつきあいの忘年会にも顔を出さないと仕事がやり難いし。
まさに「どさくさ」の酒飲みイベント満載!
でも、この快楽・・じゃなかった苦行を乗り切れば、朝寝朝酒朝湯の小原庄助的ユートピア3DAYS(正月三箇日ね)が待っているのだ!
世界平和と明るい未来のために、みんなで力を合わせてがんばろー!

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