みーばい亭ブログ

言いたい放題! 飲み放題!

川の味

2011-07-30 22:56:52 | 新・ほろ酔いキッチン
秋に河口近くで生まれた稚鮎は、海にくだり沿岸を回遊しながらプランクトンを食べて育ち、翌年、水が温み出すと、再び生まれた川に戻り上流を目指す。
川を上っている間は、水生昆虫などを積極的に捕食するが、上流域に達すると、各々縄張りを定め、川底の石についた苔を食むようになる。
川によって違うこの苔が、鮎の味を決めるわけだ。

日本でただ一か所、琵琶湖周辺の鮎だけは、海ではなく湖である琵琶湖に下り、生涯を淡水のみで完結する。
一種の陸封であるが、サケ科のイワナやヤマメなどのようなネオテニーではなく、ちゃんと成魚形態に成熟する。
お国自慢と言うわけでもないけれど、この貴重な純淡水鮎の味を楽しめるのは、湖国人の特権の一つ。
自分の生まれ育った郷里の川の味が楽しめる。
政治や経済の事はよくわからないが、そんな庶民のささやかな幸せがいつまでも続く国であって欲しい。

もちろん、湖国生まれのナキオカヤドカリにとっても、いつまでも忘れられない故郷の川の味なのだ。





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酒とゴーヤの日々

2011-07-24 19:41:46 | 日々の戯れ
今年も、リビングの日よけに植えているゴーヤが実りはじめた。
休日の夕暮れ時、ヒグラシの大合唱の中、ゴーヤの蔓越しに裏山の木々を眺めつつビールを飲む。
収穫したゴーヤをチャンプルーにして泡盛を飲む。
暑い季節の過ごし方は暑い島に学ぶ。
これがみーばい亭風。

今夏は琉球王国の終焉を描いた池上永一の「テンペスト」が、大河ドラマ並みの配役で映像化放映されているから、これもチェックしないといけないし、例年以上に泡盛が進む。
それにしても、聞得大君加那志を演じる高岡早紀の凄いこと。あの碧眼の王族神のキャラクターは誰が演じても陳腐にしかなり得ないと思っていたけど、どえらい迫力で押し切ってますな。
あの「CFガール」の可憐な少女がここまで来たかと思うと、ちょっと胸にこみあげてくるものがある。

まあ、主役についてはノーコメントということで(^^;

イリスに喰われたまま消えとけばよかったのに・・(ボソッ)
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ゾエアはいないけど・・・

2011-07-17 22:04:11 | 生き物の話


「海の日」3連休の中日、天気良し、波なし、ということで、海へと繰り出す人の数が、この夏最初のピークになったようで、私の磯採集ポイントも、色白の家族連れに占拠されて採集どころではなく、とりあえず海水浴客のいないハード・ポイント(荒磯)で、こっそりタンク潜りを楽しんで、さっさと引き揚げてきた。
因みに、海岸に救急車とパトカーが出張っている現場に2件出くわしたので、くれぐれもご注意を。
海に慣れてない人は、プールか、ライフガードが配置されてAEDが設置されているメジャーな海水浴場で遊ばれる方が安全かと。
まあ、そんなこんなで磯採集は断念したけれど、お土産の「アオサ」だけは拾ってきてやった。
ここ数日、30℃近くの高水温続きで、さすがの甲殻軍団も疲弊していた様子だったが、新鮮な海水で換水して、たっぷりとアオサ投入して、飼い主の晩酌のアテのアワビの貝殻をおすそ分けしてやったら、正規、非正規問わず、住人たちの活性が高まったように思える。
画像は、アワビ殻の貝柱をむさぼるグルメなケブカヒメヨコバサミとにおいを嗅ぎつけてやってきたアラムシロ。

ところで、今年は8年ぶりに「オカヤドカリのゾエア」の居ない夏になった。
その分、じっくりと本水槽を楽しむつもり。
ゾエアは居なくても、端脚ヨコエビ類を筆頭に、ワラワラ軍団がいっぱいいるから、けっこう面白いのだ。
彼等は、水槽内で生涯を完結してくれるから、オカヤドカリみたいに貝殻集めやら、上陸後の飼育容器の準備に腐心することもないしね(笑)
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42匹の甲殻ジャッカル

2011-07-02 21:59:04 | 生き物の話

6/11の記事で、2010年組の引っ越しを報告したが、その後も砂中から脱皮を終えて出てくる個体を順次移しつつ様子をうかがっていた。
20日を経てさすがにもう砂中に残っている個体は居ないだろうと見切りをつけ、旧槽を撤収。最終的に42匹の生存を確認した。
上陸したのが106匹、里子に出したのが48匹、計算上の残数58匹に対し生存数42匹だから、1年を経た7/2現在の生存率は72.4%。
(抱卵確認2010/6/23、孵化2010/7/26)
この数字、喜ぶべきか、憂うべきか・・・。

大量飼育を前提にして、衣食住にストレスを掛けて成長を抑制した甲斐あって、最大の個体でも前甲長5㎜程度のサイズ(自然下でのデータに比するとかなり大きいが)に、留まっているのだが、とにかく数が多い。
多少植物質の餌も摂食するものの、やはり嗜好は動物食。
そこそこの大きさの、ゴキブリやガでも、数に飽かせて一晩で粉砕、消滅させてしまう。
まさに甲殻を纏ったジャッカルが如し。
「萌え~」とか「カワエ~」とか、言うてるハーミーズ・ユーザーなら卒倒しそうな「野生の王国」が、日々我が家のリビングの片隅で繰り広げられている。
まったくもって・・・・、癒される(笑)

上の画像は、今夜の晩飯のアブに一番乗りしたチビヤド。
やわらかい腹部ではなくて、頭部から喰らいつくあたりに未来の暴君の片鱗を感じるなぁ(笑)

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毛深姫!

2011-07-01 22:27:54 | 生き物の話

オカヤドカリ愛好家の間では、鉗脚や歩脚の毛の状態で脱皮状況を判別する方法が推奨されているようだが、もともと体毛の薄いオカヤドカリ類、特に小型個体の場合は経験上、少しばかりの「慣れ」が必要ではないか思う。

その点、標準和名に堂々と「毛深」と冠しているケブカヒメは、非常に分かりやすい(笑)

今週の初めごろ、2匹の魔貝(ヒメヨウラクガイ)に攻撃されているケブカヒメを目撃して心配していたのだが、どうやら無事に脱皮を成功させたようで、金曜日の今日、体毛ボーボーの雄姿を見せてくれた。
因みにウチナーグチでボーボー(宝宝)と言えば赤ん坊の事である。
脱皮の度に、人生をリセットしてボーボーからやり直す・・・。
のんべんだらりと成長し、のんべんだらりと老いていく内骨格生物からすれば、ちょっとうらやましい部分もある。

そういえば脱皮するわけではないけれど、トリトン族の成長の仕方にもちょっと憧れるなぁ。
でも、彼らはどういう風に老いていくのだろう?
ピピが一気にオトナになった時はドキドキしたけど、歴代のポセイドンと一緒に、地球の周回軌道を永遠に回り続けるのはちょっとねぇ・・(^^;


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