みーばい亭ブログ

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ちびヤド近況

2011-02-26 20:42:14 | 生き物の話
2010年の繁殖個体が最初に上陸したのが8月21日だから、ちょうど半年が過ぎた。

2011年2月26日現在、2槽合わせて32匹の生存を確認。

上陸したグラウコトエが106匹。
里子に出したのが48匹。

計算上、残数は58匹。
単純計算で生存率は55.2%。
脱皮等で潜伏中の個体を含めると60%くらいになるだろうか。

経験上、グラウコトエから稚ヤドカリへの変態は難度が高いと思われるし、里子に出したタイミングもバラバラなので、データとしてはいい加減なものだが、管理人の予想以上に残存個体数が多いことは確か。

飼育下での繁殖個体でも、1年2年と問題なく生存することは、自分で立証しちゃったしなぁ(^^;

32匹の仔ヤドカリ・・・。
さて、どうしたものか?
コメント (2)

冬来たりなば春遠からじ

2011-02-13 11:30:22 | 生き物の話
野生動物の未成熟個体を捕獲・販売することの是非を問えば、自然保護や資源保護という概念は言うに及ばず、倫理的にみてもこれを是と唱える人はいないはず。
これが第一の前提。

件のオカヤドカリ販売業者が、オカヤドカリ用と称してネット販売した砂に、オカヤドカリの未成熟個体が混じっていたという事例は、複数のブログや掲示板で報告されている。
これらの記事を読み込むと、砂に未成熟個体が混じっているのは偶々ではなく恒常的であることが伺える。
掲載されているブログは概ねこの業者に対して好意的な管理者によるものだから、業者を陥れるための捏造記事であるとは考えにくい。
よって、この業者によって販売された砂にオカヤドカリの未成熟個体が混ざっているという報告事例は「事実」であると判断していいだろう。
これが第二の前提。

オカヤドカリ愛好家諸氏ならすでにご承知の通り、日本国内に生息するオカヤドカリ類は、昭和45年11月12日、「愛玩用に捕獲が進み激減の恐れがある」という名目で、地域を定めず種そのものが国定天然記念物に指定されている。
例外的に採集が認められているのは、国の許可を得た採集業者のみであって、それ以外の人間が採集することは違法行為であり、採集された個体は「密猟個体」となる。

百歩譲って、件の砂に混じっている未成熟個体が、正規の採集業者から仕入れられた合法個体だとして、この小さく弱々しいオカヤドカリを、わざわざ砂に混ぜる意図はどこにあるのか?
付加価値を付け商品価値を高めるために砂に混ぜたとすれば、それは明らかに商業倫理や、動物愛護の精神から逸脱する行為であり、単なる密猟よりも悪質だといえる。

今年は例年になく厳しい冬になった。
南西諸島でも、昨夏の繁殖個体が冬を越せる確率は格段に下がるだろう。
寒さに耐え、じっと春を待つ仔ヤドカリたちの未来に幸あらんことを祈る。

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イワさん?

2011-02-11 20:27:26 | 生き物の話
昔々・・・、管理人が駆け出しのダイバーだった頃、地元の漁師さんにこんなことを言われたことがある。

「サザエを捕ったら怒るけど、海ん中で食う分には見逃したる」

皮ジャンをウインドブレーカーに着替えて日の浅い、元パンク・キッズの若いダイバーは、「おう!食ったろやんけ」と、反骨精神むき出しで、本当に水深10メートルの海底で、生のサザエを食った・・・。
結果は賢明なる読者の想像通り、塩辛いだけで味もへったくれもない、ただのシコシコした歯応えの海水だった。
若いダイバーの名誉のために付け加えておくと、当時は海中で平然とモノを食ったり大便をしたり出来れば、一人前のダイバーとして認められた時代だったのだ。(因みに、海中結婚式が一部で流行ったことがあったが、海中セックスをしたカップルの話は聞かない(笑))
ま、それはともかくとして、陸上生物である「ヒト」は海中で摂食するようには生体構造が出来ていないと、若いダイバーは身をもって実感したわけだ。

で、このカニちゃん。
ホンヤド軍団に追われて、クリルを抱えて陸上へ逃れたのだが、そのままそこで平然を食事をはじめた。
水生生物が陸上で餌食って美味いのかな・・、と、若い頃のお馬鹿な行状を思い出しながら、水槽を眺めていて、ふと気付いた。
このカニちゃんの背甲の横筋・・、もしかしてお前イワガニとちゃうんか?
半陸生のイワガニなら、陸上での摂食も不思議ではない。
ウチの磯水槽は、九分目まで海水を満たした完全なアクアリウム。
イワガニを飼育できる環境ではない。

春を前に、なんだか面倒が増えそうな予感。
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こう見えても苦労してるのだ!

2011-02-05 15:04:05 | 生き物の話
磯水槽の地味~な住人・・、と言えば、本店ヤド話のネタなのだが、サイトを更新する気力がわかないので、ブログでお茶を濁しておくことにする。

さて、今回の主役はスジエビモドキ・・ではなくて、その鰓室に住み着いたエビヤドリムシ。
拙ブログにお越しの皆様なら、すでに御承知だろうが、ワラジィやフナムウと同じ等脚類、つまり立派な甲殻類だ。
寄生虫と言うと宿主の命を縮める悪者というイメージがあるが、本来の宿主に寄生した寄生虫は、逆に飼い主の生命力を強化しているのではないかと思っている。
多くの寄生虫は移動能力が著しく低いから、宿主を殺してしまえば自分で自分の首を絞める羽目になる。
画像のスジエビモドキは2008年の秋に採集した個体だが、同期の仲間が次々に消えて行ったのを尻目に、飄々と生き残っているし、フクロムシに寄生されたアカイソガニを飼育した時にも、寄生虫が宿主に生気を与えている印象を強く受けた。
そう考えると、彼等の関係も、寄生や片利共生ではなく、立派な相利共生といえるかもしれない。
寄生虫、寄生虫と何度も呼んでごめんよ。

それはそうとして、エビちゃん鰓室に潜りこんで、体液を吸っていりゃいいと言う、羨ましいご身分のエビヤドリムシさんだが、ここにたどり着くまでには、意外に波乱万丈な半生を過ごしてきたようだ。
朝倉彰編著「甲殻類学」(東海大学出版会)によると、エビヤドリムシは等脚類にしては珍しく、浮遊幼生を放出するとか。
まず、エピカリデア幼生という浮遊幼生として生まれ、中間宿主のカイアシ類!に付着してミクロニスクス幼生に変態する。
さらに、クリプトニスクス幼生に変態し、カイアシ類を離れて再び浮遊し、ようやく最終宿主にたどりつく・・・。
何とも、気の遠くなるような生活史だ。
海の米と称されるほど捕食率の高いカイアシ類を中間宿主に選び、偶然に頼るしかない浮遊幼生のステージを2度も持つエビヤドリムシが、最終宿主の鰓室に安住できる確率はどれくらいなのだろう?
ミクロの半生を妄想すると、ここまで育った命に思わず手を合わせて拝みたくなる。
出来ることなら、人工繁殖させて、実体顕微鏡で幼生の成長を観察してみたい!

地味~なキャラだが、エビヤドさんは偉いヤツなのだ。

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