みーばい亭ブログ

言いたい放題! 飲み放題!

2013年了 ヤドカリだらけのみーばい亭 

2013-12-29 21:29:46 | 生き物の話


ワサワサと頭数は多いが、代謝の低い無脊椎ばかりなので、栄養塩はそれほど蓄積しないのだが、まあ年末ということで雪の舞う冷えこみの中、毒抜きを兼ねた換水を決行してやった。
昨年の今時分は、ナキオカヤドカリの琴さんが、季節外れの産卵・放幼をやらかしたおかげで、磯水槽のメンテがおざなりになってしまい、それがイソスジエビ、スジエビモドキ全滅騒ぎの一因になったのかもしれないという反省の意もあって、今回は天然海水を10リットルの大盤振る舞いである。
前面の苔もスクレーパで掻き落としたし、スッキリスッキリ。
今年はこのまま無事に年を越せるかな?

ところで、昨年ナキオカヤドカリの幼生を育てた際、秋に採水してストックしておいた天然海水を使用したのだが、水質に敏感といわれるゾエアやグラウコトエが無事に育ったのだから、少なくとも上陸した1月半ばまで水質は良好に保たれていたことになる。
自己流の海水処理が理にかなっていたことが、はからずも証明されたわけだ。
で、今年は調子に乗ってシーズン中に多めに汲み置きしておいたので、海水は春まで余裕たっぷり。
ポリタンク2本分の天然海水を眺めながら、「これが酒やったら・・・」と、ひそかに思う管理人であった(^^;


相変わらず目つきの悪い越前産ユビナガホンヤドカリ
どの図鑑を見ても「干潟」だの「河口」だの「汽水」だの「砂地」だのといったキーワードで語られる本種だが、ごつごつした岩場にも健気に生息している。
さすがに「磯の帝王ホンヤドカリ」のニッチを侵すには無勢だが、一対一ならひけはとらない。
「岩場の龍 砂地の虎」
曲者揃いの磯水槽で、ホンヤドカリと共に堂々と二大英傑の座を守っている。


こちらは一方の雄ホンヤドカリ。
こいつについては、今更いうべきことはないか(笑)


昨年の12月11日に孵化して、無事に1歳の誕生日を迎えたナキオカヤドカリの3代目繁殖個体。
気鋭のオカヤドカリ愛好家が見たら目を剥くような、お粗末環境で適当に飼われているにもかかわらず、すくすく元気に育っている。
やっぱり過保護は「百害あって一利なし」ですな。
温度25℃、湿度70%
この2点さえ押さえておけば、あとは放っておいてもそう簡単に死ぬ生き物ではないのだ。
来年はオカヤドカリ虐殺セット「ハーミーズクラブ」発売10周年。
未だに貴重な命をぽろぽろ殺しているアホが跋扈する風潮を打破するために、善良なるオカヤドカリ愛好家諸氏のさらなる奮起を期待する!

と云うわけで、 ヤドカリまみれ、酒浸りのまま、2013年もとりあえず無事に暮れようとしております。
皆様、今年も勝手気儘な酔いどれブログをご愛顧いただきまして、ありがとうございました。
来る年も「居酒屋みーばい亭」に変わらぬご愛顧を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

2013年12月29日            
みーばい亭店主 波風拝
 

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花柚ジャム

2013-12-22 20:06:10 | 日々の戯れ

ムーミンママは、毎年秋になると、みんなが呆れるほどたくさんのジャムを作るのだが、家族が冬眠して居る間に、いろんな生き物がムーミン屋敷に入り込んできて、全部舐めてしまう。
そして、春に目覚めたママが言うのだ。
「ほら、ちゃんとなくなったでしょ。」
予断のない冷静な視点といい、真実を見抜く洞察力といい、物事に動じない胆力といい、やんちゃな夫や息子を包み込む包容力といい、あのおばさん、つくづく大した人物だと思う。
・・・、あ、人物じゃないか(^^;

さて、みーばい亭でも夏に収穫したブルーベリーのジャムがなくなってしまったのだが、そこは良くしたもので、頃あいよく庭の花柚が黄色く色づいてきた。
で、本日は冬眠に備えてジャム作り。
ブルーベリーなら、そのまま鍋に放り込めばいいのだから、収穫したあとは甘味担当の凪さんに任せておけるのだが、花柚は、とげに刺されながら収穫したあと、洗って切って搾って種と内皮を分けて外皮を刻んで水に晒して茹でこぼして・・・・と、手間がかかるもので、めったにやらない共同作業になる。
南太平洋の珊瑚礁で海洋ドームにせっせとエアーを注入した日を想い出すなぁ・・・(遠い目)


今年は豊作で、全部収穫したら軽く10kgは超えそうだが、とりあえず鍋に入る分、3kgほどを第一弾として着手。
それでもさすがに刻み疲れましたわ。
世の板前さんも修業時代は、こんなことばっかりされてたんでしょうね。
つくづく大変な仕事やなぁ。
世界遺産にもなったことやし、これからもますます美味いもんを頼みます。
貧乏やしあんまり貢献できませんけど(^^;


水槽を見ると出来上がったジャムの香りに惹かれたのか、大潮を過ぎたというのに無脊椎軍団が妙に活性化している。
家中が寝静まった後、水槽から這い出してきて、ジャムをぺろぺろ・・・って、んなわけないか(笑)

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朝酒、昼酒、スジエビモドキ!

2013-12-15 21:03:05 | 新・ほろ酔いキッチン

小雪混じりの寒風吹きすさぶ中、今月もレア酒を求めて朝市へ。
今日の収穫は、吉田酒造の銘酒「竹生嶋」の「純米大吟醸 花嵐」。
軽やかな吟醸酒も悪くはないけど、こういうどっしりとしたのも好きやなぁ。
もう一本、15BYの秘蔵酒「壺中星霜 雪花」。
上澄みに特別に澱を混ぜてもらって燗をつけると、こっくりと旨味が増して、ふわっと香りが立って、極上の美味。
早起きは三文の得!
朝から、ええもんよばれました。

そして、その足で今度は伏見銘酒協同組合の蔵開きへ!
県内の酒蔵でも、この手のイベントはやってるんやけど、大津からだと高島や甲賀の蔵より伏見の方が近いもんで(^^;
大吟醸も美味かったけど、やっぱり搾りたての新酒はこたえられまへんな。
神聖の粕も仕入れられたし、新しい酒器も買っちゃったし、正月用に慶長の純米大吟醸も買ったし、搾りたての新酒も・・・、贅沢贅沢。
数千円の出費で、気分(だけ)はお大尽である(^^:

で、ほろほろと帰ってきて、ひと風呂浴びて、あったまって、飲みなおして・・・。
アテは、いつもの湯豆腐と湖国のソウルフード「えび豆」
「海老豆」と書きたいところだが、湖産のスジエビなもんで「えび豆」。

鳴くな子鳩よホロホロ酔い酔い・・っと(意味不明)
ひと節唄って、ふと横の水槽を見れば、日本海産のスジエビモドキさんが泳いでたりして・・・・。


シュールやわ(爆)

 

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Grow Old With Me

2013-12-07 22:03:44 | 新・ほろ酔いキッチン

10月半ば頃からごそごそし始めて、月末から脱皮モード入り。
で、例年通りなら年末ぎりぎりまで寝ているはずなのだが、今年は12月に入って早々復帰してきた。
齢とって寝覚めが早くなったんでしょうかね?
脱皮後の肥立ちを心配する飼い主をよそに、モーニング・サービスの蜆を一個ぺろりと完食し相変わらずの健啖ぶりを発揮。
この分なら、みーばい亭で13回目の正月も無事に迎えられそうです。
それにしても長い付き合いになりましたねぇ、ゴリ爺さん。

当然飼い主も共に齢を重ねてきたわけだが、こちらはまだまだ寝ようと思えば昼まででも寝ていられるのだ!って、残念ながら、なかなかそんな暇もないのだが・・(^^;
・・・などと、若ぶってみても、やっぱり内臓機能は着実に衰えているようで、近頃胃の具合があまりよろしくない。
で、昨夜は胃に優しいアミラーゼたっぷりの大根を丸ごとすりおろしてみぞれ鍋に。
この大根、凪さんが漬物用に近所の畑で作って貰っているもので、もちろん抜きたて!
これを銅のおろしがねでごしごしとすり下ろす。
今時は、バーミックスとかミキサーとか便利な機械があるのだから、そっちを使えば早いのだが、手ですりおろすことに意義があるらしい。
もっとも、3回のうち2回は亭主の仕事なのだが(^^;
具材は牡蠣ということで、合わせる酒は一本義を熱めの燗で。
〆は、大根の甘味と牡蠣と昆布の旨味たっぷりの残り汁に醤油を加えて味を調え、蕎麦を放りこんで、あっさりと。


そんな努力(?)の甲斐あって、少し回復したところで、今夜はイワシクジラと水菜のハリハリ鍋!
クジラはそのまま鍋に入れると血アクで雑味が出るので、片栗粉をまぶして、さっと湯通ししておく。
出汁は昆布と鰹節に、酒、醤油、濁醪粕を加えて薄味に仕立てて、アクセントに擂った黒胡椒をたっぷり。

合わせる酒は、床下の秘酒「RICE WINE」


がんばれ、俺の胃腸!
お楽しみは、まだまだこれからだ!

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