みーばい亭ブログ

言いたい放題! 飲み放題!

青丸

2006-11-20 22:09:29 | 生き物の話
木・・と言っても1メートルにも満たない幼木だが、裏庭の隅にハナユとサンショウの木がある。
真冬以外はここに鉢植えのシークヮサーが加わる。
これがみーばい亭柑橘系トライアングル、名付けて「アゲハ・ゾーン」である。
春になるとアゲハたちがひっきりなしに産卵に訪れる。
おなじみのナミアゲハなどは、私がすぐ脇で作業をしていてもお構いなしで卵を産み付ける。
ナミアゲハに比べるとクロアゲハは多少臆病で神経質な感じがするが、それでもこちらがじっとしていると、目の前で産卵をはじめる事がある。
おかげでアゲハの産卵については、ちょっと人に語れるくらいの観察量を得る事ができた。
しかしながら、子供たちの成長をあたたかく見守るわけにはいかない。
孵化した幼虫、とりわけ終齢幼虫の食欲たるやハンパではないのだ。
昨年はあたたかく見守ってえらいことになった。
まずは木を育てることが優先である。
で、卵のうちに指で潰す。
運良く(?)孵化した幼虫も若齢のうちに、トカゲやクモのおやつになってもらう。
一本の木に残すのは2~3匹。
木の大きさを考えるとこれが限度だろう。
こうして虐殺の果てに生き残った幼虫たちが、はじめて私たちにあたたかく見守られる事になるわけだ。
若竹煮や蜆汁には欠かせない大切な葉っぱをもりもり食べてぐんぐん育つ幼虫を眺めていると、やがて情が移ってきて名前がついたりもする(笑)
ナミアゲハの幼虫は「青丸」、クロアゲハは「黒丸」。
別にクロアゲハの幼虫が黒いわけではない。
どちらも同じような緑色。
突付いて臭角を出させないとほとんど区別はつかない。
あくまでイメージだ。
ちなみにナミアゲハの臭角は蜜柑色、クロアゲハは梅酢色である。

アゲハは年に2回繁殖する。
まず春に羽化した個体が産卵し、育った子供が夏から秋にかけて再び繁殖の機会を持つ。
そしてその2代目が蛹の状態で冬を越すのだ。
秋の幼虫はやや小ぶりの終齢になると、ある日突然姿を消す。
鳥に食べられたのかもしれないし、蛹になったのかもしれない。
アゲハは食草から離れた意外な場所で蛹化するので見つけにくいのだ。
昨年は家屋のコンクリートの土台に黒丸の蛹が付いているのをやっと見つけた。
何メートルもモコモコと這って庭を横切ったのだろう。
よく鳥に見つからなかったものだ。
ここで命を落とす個体も少なくないと思う。

庭に冷たい雨が降っている。
サンショウの木には残った青丸が2匹。
さて霜が降りて葉が落ちる前に蛹になれるのだろうか?
駆け足で移ろう季節との競争である。
がんばれ!
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ヨロイイソギンチャク

2006-11-15 22:27:32 | 生き物の話
イソギンチャクを飼っている。
といっても、リビングに作り付けの大型水槽に、アクア雑誌で言うところの「珊瑚礁を再現したレイアウト」を組んで、シライトイソギンチャクやタマイタダキイソギンチャクを「キープ」しているわけではない。
そんな金があれば沖縄へ行って本物のサンゴ礁に潜っている方がよっぽど楽しい。

我が家のエアリフト式底面ろ過特売60cm水槽に居るのは、そのあたりの磯で普通に見かける「ヨロイイソギンチャク」、潮の引いた岩場で砂団子みたいに固まっているあれである。
指でぷにぷにと押すとぴゅっとおしっこのように海水を飛ばすのがおもしろくて、夢中で遊んだ経験をお持ちの方も多いだろう(と思う)。
もちろんはじめはそんなものを飼うつもりはなかった。
いわゆる出来心、遊んでいるうちにひょいと魔がさしたというヤツだ。
で、一個体丁寧に爪で岩から剥がして持ち帰った。
水槽に入れたばかりの頃は、魚たちに突付かれヤドカリにつままれ、いじけたように萎んでいたのだが、環境に慣れるにしたがって、少しずつ触手を開くようになった。
自閉症の子供が少しずつ心を開いてくれるようでちょっと嬉しい(もちろんそんな経験は無いが)

そして半月が経った今では、魚やヤドカリの存在など意に介す事もなくそっくり返っている。
ここまでくつろがれると、可愛げも失せる。
はじめのうちはエサを食べる様子を面白がって見ていた妻も、最近では「ウミケムシとどこが違うの?」と、言い出す始末。
ぽっと出のアイドル歌手のように、あっという間に旬が過ぎてしまったヨロイイソギンチャク。
本格派への脱皮をはかるか、ヘアヌード写真集で起死回生を狙うか・・。
ここからが、日本海水槽の住人としての正念場である。
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笑え!

2006-11-05 21:42:58 | 日々の戯れ


何はなくとも笑ってんのが勝ちなのだ!
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