てぃだSUNSUN!
と、沖縄風に表現したいような陽ざしだけれど沖縄にあらず。
いつもの日本海の散歩道でございます。
ほんの少し涼風が立ちはじめた夕暮れ時。
陽ざしにほてり、泳ぎに疲れた気怠い身体に、「梵 特別限定純米酒 磨き五割五分」を涼冷えで注ぎ込む。
この至福のひとときを、何に例えればいいのだろう?
ほろほろと盃を重ねる酒の相方は、日本海の磯からあがったばかりのメバルやイシダイ。
同じような場所に棲んでいるけど、岩陰や砂の上であまり動かずにぼんやりしているメバルは、脂がのってこってり、常に忙しく泳ぎ回っているイシダイは身が締まってあっさり。
魚の生態と対比して肴の味を楽しめるのはダイバーならではの特権でございます。
もちろん残渣は水槽の連中にお裾分け。
白身魚に目がないケブカヒメヨコバサミもご満悦。
その後ろから、ゆらりと現れたのが水槽暮らし16年の大御所ヒメヨウラクガイのBJ1号・・なんだけど、なんか動きがおかしい。
よく見ると、開口部からのぞいているのは、ストライプの眼柄と毛むくじゃらの脚ではありませんか。
虎は死して皮を残す。
貝は死して殻を残す。
16年間、ご苦労様でした。
そして、続々とハッチアウトするベリジャー(トロコフォア?)幼生。
魔貝の血脈未だ絶えず。