みーばい亭ブログ

言いたい放題! 飲み放題!

陽樹が如く

2011-01-30 12:08:42 | 生き物の話
磯水槽から魚がいなくなって、早一年以上が過ぎた。
真・プアインバテとなった水槽は、水質の悪化も穏やかで、ネクトンによるストレスもないせいか、カニやヤドカリの生存率が格段に向上。
昨年はクロシマとイソスジくらいしか、新たな無脊椎を追加しなかったこともあって、水槽内は極相に達した感がある。
とはいっても、極相林にも朽ちる大木があるが如く、落ちるヤドカリやカニはいる。
ここにきて、古株のケアシや2年物のケフサなどの大物が相次いで消えた。
そんな中、倒木によって生じたギャップに陽樹が、侵入、定着するが如く、新たに台頭してきたのがこのカニちゃん。

出自はおそらく、越前の磯。

昨年10月のエビちゃん捕獲キャンペーンの際に持ち帰った苔石に付いてきたものと思われる。
実は水槽に入れる前に、しばらくキープしていたバケツの中に、透明のメガロパらしいお客さんがいたのを目撃しているのだ。
まっとうなアクアリストなら、キュアリングした後の泥水などは、問答無用で処分するのだろうが、そこはそれ(笑)
ワラワラ軍団たっぷりの「ライブ泥水」は、私にとって宝の水なのだ!
で、ドバッと水槽に投入。
その中から、環形やヨコエビとともに湧きだしたのが、このカニちゃんというわけだ。
森林のあり方を説明するのに「動的な平衡状態」という言葉がしばしば使われるが、我が家の水槽を表現するのに、この言葉を使うのは・・・、おそれ多いかな(笑)

さて、安定しすぎて少々面白みに欠ける極相槽(笑)に、新風を吹き込んでくれたこのカニちゃん。
このまま、陽だまりの若木のように、まっすぐに育ってほしいものだ。
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最後の挑戦・・・か?

2011-01-09 21:40:53 | 生き物の話
世間一般の読者には「なんじゃこりゃ?」画像だろうが、オカヤドカリ愛好家諸氏にはお分かりかと思う。
オカヤドカリの脱皮窟である。(因みにオカヤドカリが脱皮のために掘る巣穴を「脱皮窟」と表現したのは、オカヤドカリの母ハートミット・クラブのとれもろさん)

脱皮窟の主は、みーばい亭の長老の一匹、2001年6月から飼育しているムラサキオカヤドカリの「ゴリさん」。
本店の読者は御承知かと思うがこのゴリさん、何度かの脱皮トラブルに見舞われ、飼い主も諦めた死地を幾度も乗り越え艱難辛苦の果てに、10年近い歳月を生き抜いた山中鹿之助や二宮尊徳の如き苦労人・・もとい苦労陸寄居虫である。
当店に来た時、すでに前甲長20㎜に達する老成個体だったから、2011年1月現在で齢20年を越えているのではないかと想像される。
20年・・・、結構な歳月だ。
20年前の飼い主と言えば、バブルの残りカスをかき集めて、海だ山だライブだコンパだ×××だ・・と、浮かれ騒いでいたおバカな時代だった。(今もたいして変わらないが(^^;)

まあ、そんなことはどうでもいいのだが・・、このゴリさん、さすがに寄る年波には抗えないのか、昨年の秋くらいから老衰の兆候が目立つようになってきた。
具体的には、甲殻の艶がなくなり、動きがなんとなく鈍くなり、極めつけは、第二歩脚の第一関節から先が腐り落ちたように欠損。
見るからに、よれよれの老爺の様相を呈している。

そんなゴリ爺さんが、年末から脱皮の兆候を見せはじめ、いよいよ本格的に脱皮潜りに入った。

今まで数多くのオカヤドカリを飼育し見送ってきたが、死骸を確認した記憶はほとんどない。
ほぼ全ての個体が脱皮潜りに入ってそのまま消えた。
数カ月から、時には数年後に、砂の中から空になった宿貝や鉗脚の殻が発掘されて、往時をしのぶのが常。

さて、この極寒期に果敢にも脱皮に挑んだ、ムラサキ爺さん。
再び、飼い主と相見えることはあるのだろうか・・。

願わくば無事に生還して欲しい。



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仔ヤドカリの小部屋

2011-01-08 20:31:53 | 生き物の話
ハーミーズクラブ発売以前の長閑で平和だった時代のオカヤドカリ・コンテンツを彷彿させるような記事タイトルを掲げたからには、いつものように言いたい放題、飲み放題・・と、行きたいところだが、新年早々冷んやりとした記事をアップするのもどうかと思うのでやめとく(^^;

さてと・・、画像は仔ヤドカリ槽2号棟
夏から秋にかけて上陸したオカヤドカリの子供たちが最初の冬をどのように過ごすのかということを、拙い知識と見識を総動員し、足りない部分をこれまた拙い想像力と妄想力を駆使して補填、構築した「みーばい亭風仔ヤドカリ越冬環境」を、出血大公開!・・と言いたいところだが、そんなに大したものではない(^^;

要は充分に湿らせたケイ砂の上をサンゴの欠片で仕切って、その上にイワガキの殻を被せただけの、「石の下」レイアウトである。
生息地の越冬環境を思うと、まあこんなもんだろう。
実際はもっと大きな石やコンクリート・ブロックが屋根となり、日中の日差しの蓄熱で冷えこむ夜を乗り切る・・・、のだろうが、安定した熱源が近くにある飼育槽では、蓄熱させる必要はないので、とりあえず「充分な湿り気」と「暗くて落ち着ける小部屋」を与えてやれば充分だろう。
このレイアウトなら、床下がそのまま脱皮床になるので機能的でもある。

当初は流木や生木の小枝で小部屋を仕切っていたのだが、砂をかなり濡らしているせいで腐食が早く槽内が汚染されるので、直接床砂に触れる部分は、サンゴや貝殻だけにしている。
上陸直後のグラウコトエから稚ヤドカリのステージは、季節的なこともあって、立体的な3次元レイアウトだったが、現在は越冬環境再現平面レイアウトなので、視覚的にはあまり面白くないが、本店「ヤド話」にも書いたように、管理人は子供の頃から魔界(石の下)の住人たちとは、顔馴染みなので、それなりに楽しんでいるのだ(笑)




コメント (2)

賀正!

2011-01-01 20:22:00 | 新・ほろ酔いキッチン
あけましておめでとうございます!
旧年中はみーばい亭を御愛顧賜りましてありがとうございます
本年もよろしくお願い申し上げます

というわけで、今年もみーばい亭は御節をアテに飲んだくれております(^^;
当店は、酒好きの大人しかおりませんので、味付けはもちろん肴味。
別段、お客様をお迎えする予定もありませんので、金時人参や蓮根をお花に切ったり、芋を六角に揃えたりといった、小細工は一切なし。
我々が食べたい物を好みの味付けで食べやすいように盛りつけたお重でございます。
ちなみにこのお重、この度新調した、飛騨春慶塗りの逸品でございまして、いささか分不相応かと思いますが、一生付き合うと思えば「ま、ええかな」ってなノリで奮発いたしました。(凪さんが)

さあ、まだ正月ははじまったばかり。
まだまだ飲むぞー、おーっ!
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