みーばい亭ブログ

言いたい放題! 飲み放題!

二〇一一年 了

2011-12-31 10:19:22 | 生き物の話
みーばい亭生き物係(笑)か選ぶ、今年の10大ニュースは、
サルラック登場、妖怪侵入、岩蟹騒動、星空発見・・・・・面倒なので以下略。

まあ、いろいろありましたが、意外とオカヤドカリの影が薄かった気がするので、最後は2010年組代表のスナップを一枚。
両親ともに色黒のナキオカヤドカリだが、この個体は色白に育ってきた。
体色については遺伝的な要素が強いと思われるが、環境や宿貝の色の影響もそれなりにあるのかもしれない。
さらなる成長を楽しみだ。

と云うわけで、今年も一年、いい加減な画像と駄文へのお付き合いありがとうございました。
二〇一二年もよろしくお願い致します。

2011年12月31日  管理人波風拝
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NAKED!

2011-12-29 22:33:34 | 生き物の話
90年代以降、映画はあまり見ないし、見たところで大して印象にも記憶にも残らない。
そんな中で未だに鮮烈に印象に残る希有な映画が、1994年に公開されたイギリス映画「ネイキッド」。
ガキの頃、ガチャガチャ煩いパンク・ロック(ハードコア・パンクではない)を友に、夜中の街を徘徊していた同世代諸氏なら、主人公のジョニーに強く感情移入されたことだろう・・・と思う。
私など21世紀になっても、ブーツを履く時にはブルーのソックスを選ぶ(笑)

それはそうとして・・・。

極東では当然のことながら宗教的な盛り上がりに欠けるクリスマスの翌日、長らく静かだったナキオカヤドカリ槽の砂上に、瀕死のオカヤドカリが浮上してきた。
長年、オカヤドカリを飼育してきて、たくさんのオカヤドカリを死なせてきたわけだが、ほとんどは砂中で脱皮に失敗して、そのまま分解・・というパターンで、死骸や瀕死のヤドカリを確認したことは数えるほどしかない。
事件といえば事件だが、珍しいといえば珍しいので、まずはじっくりと観察してみる。

・左第1脚と第3脚が欠損
・腹部が若干肥大
・腹部に瘤状の突出が見られる

脱皮事故は脱皮事故なのだろうが、現時点の情報量では、他個体の干渉によるものか、病気等によるものかの判断はできない。
いずれにしてもかなり衰弱している様子で、おそらく回復は無理だろうと思われる。
オカヤドカリの病気や怪我に対する対処法などは、現時点ではおそらく誰も指南できないだろう。

まあ、かつては掲示板などで、どこかから仕入れてきた情報を見てきたように宣ふお方なども居たものだが、私も一応は調べてみたものの、説得力のある情報ソースに辿り着くことはできなかった。
考えてみれば当たり前のこと。
異国はどうか知らないが、「飼育下におけるオカヤドカリ類の感染症の症例」だの「抗生剤投与による病状改善の経過観察」だのといった、どこからも絶対に資金が出ないであろう研究に手を染めるモノ好きなど、当邦には(たぶん)居ないだろう。(もし居られたらぜひご連絡ください)
自然界であれば、昼日中、裸で砂上をウロウロしていれば、その時点で「ジ・エンド」
問答無用の掟である。

とはいっても、それなりに経験もあるから、とりあえず出来る限りの手当てはしたのだが、3日経った今夜も未だに裸のまま。

だが、生きてはいる。

幸い・・というべきか、年末年始の休暇に入ったので、見守ることはできる。
・・というより、見守ることしかできないのが、ちょっと、もどかしい。

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アマクサアメフラシ

2011-12-17 15:11:49 | 生き物の話
ほんのわずかな飲み代を稼ぐために、毎日毎日あくせくと働いている飼い主を尻目に、水槽内で太平楽を決め込んでいるアマクサアメフラシ。

今回は、この気楽でまぬけな住人をご紹介。

まずは顔面アップから。



なんかこんな顔のイヌがいるよなぁ。
ちょっと物知りの老人のような落ちついた知性も感じられるのだが。
正面から見ると・・・



な、なんてまぬけな。
頭部の突起の下に、目のように見える穴状の器官があるのだが、これがまたちっこくて笑える。
天上天下唯我独尊!史上最強のまぬけ面である。



裏側は、巻貝と同じような腹足なのだが、後尾が独立した吸盤のようになっていて、ここだけを吸いつけて立ち上がることもできる。
見かけに似合わず、運動能力はけっこう高い。



こちらは後ろ姿。
背中のひらひらが後ろでつながっているのが、アマクサアメフラシの特徴。
食事のあとは、このひらひらの間からプリプリと糞を撒き散らしながら歩き回る。
貴重な海水が汚れるっちゅうの。

で、最後は「空の大怪獣ラドン」もびっくりの衝撃画像!



実は2匹いるのです。
どっから湧いたんだか・・・。
やれやれ。

食べているのは、最後の生アオサ。
貝のように舌歯で削り取るのではなく、吸いこむように飲み込んでいくから、これくらいの量なら完食するのに30分もかからない。
日本海が荒れる季節なので、当分海藻の補充が出来ず、どうしたものかと心配したのだが、塩蔵ワカメや乾燥岩ノリなどを、いやいやながらも食べてくれるので一安心。
これで春まで何とかしのぎたい。

桁外れの食欲はともかくとして、別段レイアウトも崩さないし、他の生き物にちょっかいを掛けたりもしないし、意外に活動的だし、見ていてもおもしろいのだが、海藻類を入れたら入れただけ瞬食してしまうから、ヤドカリや貝たちに植物質の餌が回らないのが困りもの。

ほんでもって、黒っぽいのが「黒丸」薄い方が「茶々丸」などと、誰かが名前を付けてしまったものだから、このまま飼い続けるより仕方なく・・・。

大丈夫か?みーばい亭。

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12月のお約束

2011-12-10 13:04:31 | 生き物の話
さすがに今年は、例の悪趣味なイルミネーションをチカチカさせて喜んでいる家は見かけないが、行政主導のイルミネーションは相変わらず各地に飾られている。

まあ、震災犠牲者の鎮魂とか都市再生の希望とか、大義名分はいくらでも立つのだろうが、貧乏人に節電を要請して寒々しい思いをさせている一方で、無駄としか思えない行事に大量の電力を消費するのはいかがなものか?
律義に節電協力しようとしている善良な市民を馬鹿にしていないか?
だいたい、ほんまに電力足らんのか?
知らんけど。

と云う訳で、この時期のお約束の「鞄ヤドカリ」。
今年は、ケアシホンヤドカリのカップルがお目見えした。
ケアシも長年飼育しているけど、カップルの成立は初めて。
彼らも冬が繁殖期だったらしい。
古来、あたりかまわずいちゃつくものに美男美女など居たためしはないのだが、ヤドカリたちの恋模様には、毎年ほっこりさせられる。
くれぐれも避妊だけはしっかりとして、恋の季節を謳歌して欲しい(笑)

さて、飼い主はこれからルミナリエの見物に・・・じゃなくて、バーボン喰らってひと騒ぎしに神戸へ出撃します。
こっちは「恋」ならぬ「忘年会」の季節(爆死)
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妖怪 VS サルラック

2011-12-03 22:06:08 | 生き物の話
富士の裾野でのゴジラとキングコングの一騎打ち!
モスラ、ゴジラ、バトラが三つ巴の激闘を繰り広げた横浜みなとみらい。

数ある東宝怪獣映画の名シーンの中でも、特に印象に残っている「ロング・ショット」である。

そう、レッドキングでもギラドラスでも、テレビでタダで見られる怪獣をわざわざ映画館へ見に行くのは、偏に、このロングが見たいからに他ならない。
もっともガキの頃は、そんな面倒臭いことなど考えてもいなかったが、今から思えば冗談のような小さなブラウン管で、怪獣とウルトラマンがギリギリいっぱいフレームインするような怪獣番組を、ちまちまと眺めていた長屋の小倅にとっては、たまに出かける映画館で、たっぷりと予算をかけたと思われる、広々としたジオラマセットを縦横無尽に暴れ回る怪獣を鑑賞するのは、この上ない贅沢だったのだ。

「キングコング対ゴジラ」が公開されたのが1962年。
云わずと知れた高度成長期の真っ只中。

「ゴジラVSモスラ」は1992年。
陰りはあったものの、まだまだバブルのイケイケ感が残っていた時代。

どちらも閉塞感のないのびのびとした社会経済の中で制作された、余裕たっぷりの怪獣映画である。
記録によると、奇しくも昭和、平成それぞれのシリーズの中で、共に最高の興行収入をあげたとか。

好景気→高予算→ロングの多様→面白い

特撮が手作りだった時代の愛すべき法則である。

でなことを、考えながら妖怪とサルラックをいつもよりロングで撮ってみた。
ていうか、引かないとフレームに入らない。

どこまで巨大化するんや?こいつら。
景気悪いのに・・・。
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