「馬鹿っ!待てっ!、そのボタンを押したら、ち、地球が・・・・」
と、星新一風に酔っぱらってみたりして(笑)
アサリやハマグリはちょぼちょぼだったけど、こういう時は、さっさと方針転換すれば、それなりに収穫があったりする。
まずは、「Shell of Jupiter」こと、バカガイ。
大鍋に湯を沸かし、塩を一つまみ。
洗った貝をおもむろに放りこんで、一煮たち。
殻が開いたら間髪いれずに水に取り、ティースプーンで崩さないように貝柱ごと身を外し、外套膜をペロンと裏返し、流水で丁寧に砂を洗い流す。
常連のおっさんたち(私もだが)と話していると、「茹で汁の中で振り洗いする派」が多いのだが、手を突っ込めるくらいまで冷めるのに時間がかかるし、鮮度落ちの心配もあるので、私は流水で一気に洗い流して氷水で締めるのを良しとしている。
旬の貝ならそれでも十分旨味は残る。
茹で汁は・・・もちろん捨てるわけないやん。
スープストックにしておけば、出汁巻きやら、雑炊やら、ドリアやら、パスタやら、使い道はなんぼでもあるのだ!
続いて浜のソルティミサイル、マテガイ。
こちらはさっと酒茹でして、氷水へ。
砂はないので楽ちん楽ちん。
で、こんな状態
とりあえず、独活と一緒にどろ酢でぱくっ!
琵琶の長寿をぐびっ!
山葵と醤油で刺身風にぱくっ!
もいっちょ、ぐびっ!
お次は気分を変えて炒め物。
マテガイの茹で汁をフライパンに取り、ヒマラヤ茸を放りこみ、ふたをしてしばし蒸し煮に。
貝の出汁が茸に浸み込み、茸の旨味が汁に溶けたところでマテガイを入れ、汁けがなくなるまで炒めてバターと醤油で仕上げる。
貝、バター、醤油。
茸、バター、醤油。
相性絶妙の組み合わせをダブルで楽しみつつ、八海山をぐびっ!
〆はバカガイの茹で汁と、庭で摘んできた三つ葉で簡単雑炊。
残った貝はしぐれ煮にして、明日のお楽しみ。
やれやれ、今日も遊んだ遊んだ。
明日は何して遊ぼうかな?
裏庭の山椒の木に新芽が出てきたかと思ったら、見る見るうちに若葉が満開になった。
やれ忙しい。
既に、筍の木の芽和えや浅蜊の酒蒸は堪能したのだが、真打はやっぱりこれ!
鯛飯である。
お誂えむきに、お手頃掌サイズの小鯛が、一尾百円チョイで出ていたので、三尾パックでGET。
とりあえず、カンテキの生火でソラマメを黒焼きにし、熱ち熱ちとさやを剥き、塩をぱらりとふってパクッ!
キリン・ビールをグビッ!
天国っ!(またかよ)
などと遊びながら、カンカンにいこった炭火で、小鯛二尾を塩焼きに。
一尾はそのまま身をむしってパクッ!
八海山をグビッ!
極楽っ!
この所、生酒やどっしりとした純米酒ばかり飲んでいたので、久々の越後辛口淡麗系が、やけに新鮮。
ああ、季節が変わったなぁ・・。
もう一尾はもちろん、土鍋の洗米の上にのっけて炊き上げる。
鯛飯が炊きあがるまで、残りの一尾を泡盛をたっぷり効かせて沖縄風のマース煮に。
木の芽をたっぷりまぶして一口。
泡盛・・じゃなくて、八海山をグビッ!
二ライ・カナイっ!
ついでに締めといた鯖をひいて、生(き)ずしで、もいっちょ八海山。
高天原っ!
てなことやってるうちに炊きあがった鯛の身をほぐして、ご飯にさっくりと混ぜ、十年来愛用の織部の平目椀に盛り、摘みたての木の芽をたっぷりとのせ・・・・。
はらいそっ!
我(50年後に)いんへるのに堕ちても悔いは・・・ないよう、もっともっと飲んで喰わねば!
孵化が2012年12月11日だから、4か月が過ぎた。
弱々しかった歩脚は太く逞しく成長し、眼柄の側扁も顕著になり形状は成体のそれと殆ど差異がない。
ただし、ナキオカヤドカリの特徴である眼柄下部の色素帯は見られず、左側掌部上縁近くの斜向顆粒列も形成されていない。
それにしても、自然の摂理に反して、12月の寒波の日に生まれたゾエアが厳冬期を乗り越えてよくぞここまで育ったもんだ。
それもこれも飼い主の弛まぬ努力と、注ぎこんだ電気代の賜物である(笑)
上の個体は、黒い祖父と父の血を受け継いで、鉗脚や歩脚が少し黒ずんできた。
ナキオカヤドカリは海外では「Rainbow」と呼ばれるほど体色バリエーションの多い種だが、体色の変異はやはり遺伝的な影響が大きいようだ。
下の画像は赤い祖母と母の系統を受け継いだ個体。
さて、このまま素直に赤いナキオカヤドカリに育つかな?
何代か前の御先祖の遺伝子が発現したのだろう、黒系の両親から生まれた3年齢の先代父ヤドの兄弟には薄茶色の個体もいるので、こればっかりは成体になるまでのお楽しみ。
そういえば100年ほど前、日光に当てたら色が濃くなるとか、ニンジンを与えたら赤くなるとか、適当なことをネット上でかき散らしている人たちがいたけれど、良い子のみんなは、くれぐれもそんなアホな真似はしないでね。(ニンジン与えるのはいいけど、極端な偏食はさせるなってこと)
甲殻類の体色は基本的に赤色のカロテノイドによるのだけれど、カロテノイド単体ではなくて、蛋白質と結合し複合体(カロテノプロテイン)になることによって赤だけではなく青や緑、紫など様々な色に発色しているわけ。
だから赤いヤドカリにしたければ、カロテノイドと蛋白質の結合を切ってやればいいんだ。
さあ、おじさんがカロテノイドと蛋白質の結合を簡単に切る方法をこっそり教えてあげよう!
熱湯で茹でなさい!
酒なくて何の己の山桜桃梅
「山桜桃梅」はユスラウメと読む。
この週末は、満開の山桜桃梅の花から花へと受粉にいそむ膜翅目の昆虫たちを愛でながら、昼酒をきこしめす心積もりだったのだが、生憎の荒天。
ま、リビングから眺める分にはいいんだけどね。
はらはらと散る花びらで一献傾けるのも一興一興。
春烏賊やああ春烏賊や春烏賊や
若烏賊が1パック105円で出ていた。
もちろんGET!
丸ごとさっと煮つけて鍋から取り出し、肝の旨味たっぷりの煮汁で大根を煮る。
適当に煮詰まったところで火から下ろし、烏賊を戻して冷ましながら煮含める。
と、偉そうに云ってるけど何のことはない、鰤大根の手法である。
若烏賊はギリギリしか火を通してないからふわふわで、酒のアテに最高!
飴色大根はこっくりこっくりで、酒のあとのご飯のおかずに最高!
ちなみに煮汁が黒いのは墨の色で、醤油を入れすぎたわけではないので念のため。
東風吹かば匂いおこせよ烏賊の肝
あるじなしとて酒なわすれそ・・・とでも、続けるかな(笑)
もちろん、裏通りの酒飲みブログの客寄せパンダ「オカヤドカリさん」にも、お裾分けしてあげましたよ。
・・・が、生後4か月のチビヤドたちは、兄弟たちとじゃれあうのに忙しくて見向きもせず。
ならば、間もなくみーばい亭暮らし13年目を迎える大御所さんとは云えば・・・。
折角の若烏賊を尻目に、ガジュマルの葉っぱを喰ってます・・(^^;
どこまで付き合い悪いんねん、おまえら!