みーばい亭ブログ

言いたい放題! 飲み放題!

千枚漬けをアテに盛っ切り酒を啜る

2016-01-31 19:38:00 | 新・ほろ酔いキッチン


ぼんやりと、ホンヤドカリを眺めている。


ぼんやりと、ナキオカヤドカリを眺めている。

「暇そうにしているけど、精神的にはけっして遊んでいる気分ではないのだよ。」
などと、独りつぶやいてみても何の説得力もない。
とにかく今週はよく飲んだ。
クライマックスを迎えた昨日の土曜日などは、午前中から飲みはじめて、昼過ぎには店に腰を落ち着け、そのまま夕方まで飲んでいたのだから、何を言っても「何を言わんや」・・である(爆死)
で、出かける金も気力も失せて、ぼんやりとヤドカリを眺めている日曜日の午後。
ぼんやりしてても夜は来る。
夜がくれば・・・。

天呼ぶ、地呼ぶ、酒が呼ぶ!
鬱を晴らせと俺を呼ぶ!

そこまで言われれば仕方がないんで、睦月最後の一杯を。
ちなみに睦月の睦とは宴の意。
これぞまさに我が意を得たり!
と、いうわけで買い置きの越乃寒梅をもっきりで。

アテは、風呂吹きとおそらくこの冬最後の千枚漬け。
ほのかな塩味に甘みを引きたてられ、グルタミン酸たっぷりのフコイダンがとろりと纏わる聖護院をシャクっと噛み切る。
表面張力の限界まで盛り上がった冷酒を口から出向いて啜りこむ。

嗚呼、よみがえる気力と肝機能!
やれやれ、明ければ月初の月曜日。

がんばれ、チヨジ!
がんばれ、俺!

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地味メン16!

2016-01-24 11:06:21 | 生き物の話


クボガイでもない。
イシダタミでもない。
スガイともちょっと違う。
誰やねん?おまえ。
って、実は管理人もよくわかっていないのだ。
もう10年近く前になるかな。
スーパーで買ったアサリのパックに紛れ込んでいた小さな巻貝を水槽に放り込んだ記憶はあるのだけど(^^;
この手の貝は結構長命なんだけど、さすがに10年の歳月は短くないようで、ぼろぼろと殻皮が剥げ落ちて、真珠層がむき出しになっている。
そろそろ寿命かな? というわけで、こたびの登場と相成ったわけ。
本店サイトの「地味~な住民シリーズ」時代から、数々の「地味メン」を紹介してきたけど、満を持して初登場したアンタが究極かもね(笑)

 
一方、こちらは常連なんやけど、石から無理に剥がして採集した個体は、あまり長生きしない。
これは湧きメンで、人の手が触れていないせいか、けっこう長生きしてどんどん成長している。
貝類って表情ないから雑に扱いがちだけど、意外にストレスに弱いのかもね。


もういっちょ貝。
サンゴ砂と比較していただければお分かりだと思うが「微小貝」である。
これも切れ目なく登場する地味な湧きメン。
生きている間はお掃除屋さん。死ねばオカヤドカリのグラウコトエのお宿に。
地味だけど、お役立ちキャラなのだ(笑)


地味な貝ばっかり続いたので、「磯の宝石」イソスジエビちゃんで、お目直し。
ライバル、スジエビモドキ軍団との対立、天敵イワガニとの攻防など、日々管理人を楽しませてくれております。

おおっ、そこに御座すのは!

御尊顔を拝し奉り恐悦至極にござります。


う~む、アートだ。

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寒ブリのカマで熱燗をのむ!

2016-01-23 21:45:45 | 新・ほろ酔いキッチン

寒波到来!
ようやく、寒鰤のカマ焼きで熱燗が飲める!
で、さっそく実行。
おおっ!冬じゃ、冬じゃ!
って、わざわざ感動しないと冬を感じられない21世紀の地球(- -;
ま、それはそれで70億人類共通の憂いやし、争ったところで70億分の1の反抗(^^;
ま、いろいろと言いたいこともあるけれど、「空白の世代」の管理人のささやかな反抗は、言わずと知れたほろ酔いキッチン!


鰤カマの後は、朴葉味噌。
朴葉に味噌を塗り椎茸で土手を作ってサザエをのせ、濁醪粕を合わせたみーばい亭特製の味噌をのせ、卵を割り入れて刻みネギをのせる。
ふつふつと焼ける味噌を舐めながら萩の露の本醸造を熱めの燗でほろほろと。

ありがとう寒波!

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ヨモギホンヤドカリ!

2016-01-16 21:46:51 | 生き物の話



前記事で「ネタがない」とか言っときながら、掟破りの2本立て!

と、いうわけで「ヨモギホンヤドカリ」である。
昨年のGWに採集して8か月。
ご覧の通り、だいぶ水槽ボケしてきたんで、そろそろ寿命かな・・いや、正確に言うと種としての寿命じゃなくて飼育限界かなと、半ば諦めていた矢先に、イソスジ軍団にツマツマされている残骸が!
これが、正月早々の話。
とっくに落ちたと思っていたら、サプライズな復活!

イソスジエビが喰らっていたのは脱皮殻だったようで(^^;
本体は体色も濃くなり宿貝も刷新して、ふた回りほど急成長。

なにはともあれ、めでたしめでたし!

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鶏鍋と生酒

2016-01-16 21:34:42 | 新・ほろ酔いキッチン

ネタがない。

Sir9で、みーばい亭の鶏鍋レシピでも紹介しておきますか。
元々「ほろ酔いキッチン」って、そういうコンテンツやったんやけどね(遠い目)。



はい、まず絞めたての京地鶏のもも肉を適当に切って濁酒粕と一緒に水を張った鍋に入れ、柔らかくなるまでぐつぐつ炊きます。(20分くらい)
もも肉やから当然脂が浮きますが、お玉で掬ったりするような野暮なことはしまへん。



もも肉が炊けた頃合いを見はからって、醤油と砂糖で味を決め、ささがきごんぼをドバっと投入。
続いて、肝も入れちゃえ!ハツも入れちゃえ!
で、そのまま5分くらい炊いて、肝がピンク色に変じたあたりで火を止めて、あとは余熱まかせ。
くれぐれも炊きすぎて、新鮮な肝を台無しになさりませんように!



あとは汁ごと小鉢にとって、原了閣の黒七味をたっぷりふりかけて、はふはふもぐもぐ!
ごんぼと鶏の旨みが混然一体となって口中にまんべんなく行きわたったところで、神聖の垂れ口をグビッ!
あれっ?
酢酸エチル臭がちょっと鼻につくなぁ・・。
実はこれ、12月の蔵開きで仕入れてきたんやけど、飲みそびれて冷蔵庫でひと月ほど寝かせてしまった酒。
やっぱ、あかんなぁ。
教訓:生酒はとっとと飲みましょう!
でも、本醸造なのに、酢エチが気になる酒って・・ある意味凄いかも(笑)



で、お楽しみの〆は、残った出汁に卵を割り落として、表面が白く固まったあたりで、汁ごとご飯にぽんっ!
ここは原了閣の黒七味・・じゃなくて粉山椒をふりかけてぐしゅぐしゅ、じゅるじゅる。
鳥類が獣脚類から分かれて独自の進化をはじめたのは1億年前か2億年前か・・。
今我は地質学的な時間の流れを噛みしめている。
ありがとう!鳥さん。

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レモン賛歌!

2016-01-09 21:04:49 | 新・ほろ酔いキッチン

「グラス揺れてるレモン割り」とくれば、下の句は「浮世の底のガード下」。
更には「生きる匂いのあたたかさ」と、唄は続く。

と、いうわけで、我々下々の労働者には、なくてはならない「癒しの水」なのだけれど、酒場で積極的に「レモン割り」を注文することはなかった。
別に焼酎が嫌いなわけではない。どちらかと言えば好きである。
問題はレモン。
あのピリピリと口中を刺す下品な酸味が幼少の頃から苦手だったのだ。
当時は太平洋の対岸で未熟なまま収穫され青酸ガスで燻蒸されながらタンカーで石油並みにのんびりと海輸されてくる「舶来品」だったから、「ま、そうゆうもんか」と思っていた。
で、近年出回りはじめた「国産レモン」なるものを試してみたこともあったのだけど・・。
「なんか、おばはんの化粧品みたいな臭いがする・・。」

この正月に近所に住む義姉からレモンを大量にもらった。
「今年は豊作で木ィいっぱいできてるのよ。」
我が家の柚子もそうだけど、今年は柑橘系の当たり年らしい。
と、いうか温暖化の功罪のひとつかな。
ま、それでも「レモンはレモンか」と、風呂に浮かべたりして無駄遣いしていたのだけど、ふと思いたって「レモン割り」を作ってみたら・・・。

ごめんなさい。我半世紀生きてきて、初めてレモン割りの美味さを知りました。

で、急遽水槽のエビたちに高価なクリルをたっぷり与えて大きく育て、


育った所で、いただきます(笑)

殻ごと塩をまぶしてカンテキで焼き、「ぷっ」と塩粒がはじけたところで、すかさず殻を剝き、レモンを搾って、「パクッ!」
レモン割りを、「グビッ!」

トパアズいろの香気が立つ
その数滴の天のものなるレモンの汁は

ぱっと俺の意識を正常に・・・したかな?

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新春の芋と酒

2016-01-01 21:32:40 | 日々の戯れ

あけましておめでとうございます!
本年も、みーばい亭(酔い酔い)ブログを、よろしくお願いいたします。

と、いうわけで元日でございますが、月齢はなぜか二十、潮は中潮。
甲殻軍団の活性が下がる中途半端な潮回りでございます。
本来の旧暦なら晦日が新月だから元日は問答無用で大潮なんやけどね。
明治政府の洋化政策に今更盾突いても詮無いことやけど、未だ日本人には陰暦の方が馴染がいいですな・・としみじみ思う元日の酔い・・じゃなくて宵。
うっとこのパソコン「よい」の予測変換は必ず「酔い」になるけど、世間一般的にはどうなんやろ(^^;


ま、それはともかくとして、生物的にはテンション低いにも関わらず、朝酒、昼酒、夕酒、宵酒とハイ・テンションの飼い主に絆されたのか、陽だまりの石舞台で踊るヒライソガニちゃん。
年とって背甲に苔生やしたイソガニ親爺に変わって、今年はアタシが磯水槽の主役よ!と張り切ってるけど、さてどうなりますか?
実は、極悪軍団の旗頭イワガニが新たに湧いて出たりしてて、当面目が離せません。

一方、機動力と攻撃力を犠牲にして防御に徹した進化を遂げたヤドカリたちは平和に暮らしております。
普段は影が薄いけど、紅白の眼柄が正月っぽいので今年も登場ケブカヒメヨコバサミ。
今年も、よろしく。


さて、飼い主はといいますと・・
朝は本田さんの吟醸白味噌をたっぷり使った雑煮を啜りながら、慶長の純米吟醸を清水焼のぐい呑みで、「ぐびっ!」「ぷはっ!」
夕は、煮しめ、棒鱈、龍皮巻、鯛子炊き、黒豆などなどをつまみながら、浅茅生をぬる燗でほっくり。
その合間に食うのは、芋、芋、芋。
棒鱈の汁で炊いた芋。
煮しめの出汁で炊いた芋。
慈姑も芋みたいなもんか。
酒の肴に芋。
しめ飯代わりに芋。

芋ではじまり芋で終わる!
これが日出国の正しい正月なの・・かな?

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