みーばい亭ブログ

言いたい放題! 飲み放題!

ヤマトホンヤドカリ✕ベニホンヤドカリ

2019-10-19 20:12:17 | 生き物の話

波長の長い赤い光は水に吸収され波長の短い青い光は散乱する・・というのは、小学校の理科で習いましたね。
まあ、そんなことは実生活を営むに当たってはどうでもいいことで、管理人もダイバー講習を受けるまですっかり忘れていたんだけれど、実際に海に潜ると「あゞそうなんだ」と実感することしきりである。
例えば海中で流血すると拡散する血は赤ではなく緑がかった黒色に見える。
水深が深くなると真っ黒である。
そんないろんな水深で流血してるんか、おまえは。
と、いう声が聞こえてきそうだけど、はい、いろんな水深で流血しております(^^;
そこらをベタベタ触って海中環境にダメージを与えるのを防ぐためにノーグローブで潜るのは上級ダイバーのたしなみであって、管理人も駆け出しの頃から30年来上級者ぶってノーグローブを通しているのだけど、持って生まれた好奇心は抑えきれずに、素手であちこちベタベタ触って、岩や貝でサクサク切ってダラダラ血ィ流しているのだから・・・アホである(^^;

閑話休題(まあ、それはともかく)

ヤマトホンヤドカリとベニホンヤドカリである。


ご覧の通り、照明の強い水槽撮影だと一目瞭然で同定できるのだけど、赤色が発色しない海中となると見分けるのは至難の業。
鉗脚掌部の形状が若干違うけど、そこで見分けるのは初心者には難しいだろう(私はできる)。
ただ見た目は似ているけど、性格は正反対と言っていいくらい違っているので、捕まえてみるとすぐにわかる。
どちらも基本的に夜行性で、日中は岩の隙間などに隠れていることが多いので、観察のために宿貝をつかんで引っ張り出すと(そんなことをしてるから岩で手を切る羽目になる)ヤマトホンヤドカリは宿貝の奥に引っ込んでなかなか出てこないのに対して、ベニホンヤドカリはすぐにウニョ~と体を乗り出してつかんだ手をはさみに来るし、時には激しく体を出し入れしてバチバチと大きな音を立てることもある。
飼育下においてもヤマトホンヤドカリが岩組の隙間に隠れていることが多いのに対して、ベニホンヤドカリは岩組のてっぺんに陣取っていたりする。
食性もヤマトホンヤドカリは魚肉やイカ肉、アサリなどを食べることは食べるけれど、気難しくてちょっとでも気に入らないと1口囓っただけでプイッと捨ててしまう。
一方ベニホンヤドカリは、何でもよく食べるし手渡しでも愛想よく受け取ってくれる。
おなかいっぱいで食べきれないときでも、鉗脚でしっかりキープして時間をおいて食べる。
こういうヤドカリは餌のやりがいがあるし、飼っていても楽しい。
だったら、ヤマトホンヤドカリは飼っていて楽しくないのかといえば、そんなこともなく、餌食いの悪い気難しい個体に、いかに効率よく給餌するかに飼い主のスキルが試されるようで、これはこれで飼い甲斐がある。

そんなヤマトホンヤドカリが、珍しく水槽前面で旨そうに食べているのは、タンク・メイトのイソスジエビ。
がっつり食べてくれるのは、飼い主としてうれしいんだけど・・・、ちょっとフクザツ。



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大御所さま、逝く

2019-10-14 10:27:15 | 生き物の話

2019年10月14日。
満月の日の朝に、ムラサキオカヤドカリの大御所ゴリさんが、しめやかに旅立った。
2001年の6月初めに来亭してから18年と4ヶ月。
小さな甲殻類とはいえ、ここまで長く付き合うと心が残る。
夜半から降り続く涙雨があがったら、ジューンベリーの根元、かつての盟友トラの隣に埋葬してやります。


盟友トラと。右端のナキオカヤドカリは宿敵であり好敵手でもあった暴君メイ。


2002年頃。
若かりし日の脱皮明け直後の呆け顔。



暴君メイに宿貝を奪われて、一時期入居していたトゲ付きサザエ。


多肉植物を食べる。
この発見で餌の確保がずいぶん楽になった。
現在オカヤドカリ愛好家の間では多肉植物の給餌は常識になっている模様。
これも大御所さまの功績。


来亭直後、盟友トラと宿敵メイとの3ショット。
あれから18年も経ったのか・・。
一番年上のゴリさんが一番長生きだったけど、それも今日でお別れ。

大仰な言い方かもしれないけど、一つの時代が終わったような気がする。

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大御所さま、危篤

2019-10-13 20:03:56 | 生き物の話

9月のはじめ頃から脱皮モードに入っていた来亭19年目の大御所さまが帰ってきた。
ただし、裸で。
で、その宿貝にはいっているのが、昨年の1月から同居している2015年生まれの息子(娘?)。
状況から推察するに脱皮後の安静期に我が子の襲撃を受けて宿貝を奪われたのだろう。
脱皮モードの個体が他個体に宿貝を奪われる事故は、オカヤドカリを複数飼いしていれば必ず起こりうることなんだけど、被害者と加害者が実の親子となると、ちょっと感慨深いものがある。

まあ、起こってしまったことは仕方がないので、とりあえず大御所さまをケージから取り出し、砂をはらって保温した容器に予備の貝殻と一緒に収容したのだけれど、腹部に大きな裂傷を負っていて内臓がはみ出しているような状態だから、そう長くは持たないと思う。

人間界において尊属殺は、地域や時代を問わず、通常の殺人より科せられる罪が重いのが常なのだけれど、大脳を持たない甲殻類にはどうなのだろう?
年老いて弱った個体は若い個体の糧となることによって世代交代、言い換えれば種としての新陳代謝を促すために生を終える。
これすなわち自然の理なり・・とは簡単には割り切れないなぁ、18年もつきあってると。

今はただ、心静かに大御所ゴリさんの復活を祈るのみ。

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種子島くんの日常

2019-09-28 15:19:15 | 生き物の話

ウルトラマンの両腕にはそれぞれプラスとマイナスのエネルギーが充填されていて、十字に組んでスパークさせることによって光線が発射される。
というのは、日本人なら誰でも知っていることなのだけど、腕に飛び道具を仕込んでいるというのも、考えてみれば不自由なことである。
例えば、同僚に「今晩飲みにいかへんか」と誘われて「ムリ」とバッテン作った瞬間相手を爆殺してしまうし、宴会の余興で「なんでだろう」なんか踊った日には、スペシウム光線無差別乱射で、宴会場は阿鼻叫喚の地獄絵図と化すであろう。
秋の人事異動や忘年会などで飲む機会が増える季節、同僚にウルトラ一族の居る方はくれぐれもご注意を。

というわけで、腕に飛び道具を仕込んでいるといえばこの方、テッポウエビの種子島くん。
まあ、ウルトラマンというよりタロスとかコブラ系かな?
昨年の8月にやってきて1年と2か月。
体長は2倍強、体重は10倍くらいに増え、右腕に仕込んだ種子島の破壊力も強大に。
一度メンテで手を突っ込んだ時に撃たれたことがあるけど本気で痛かったっす(^^;
飼い始めた頃は、フタミゾテッポウエビの習性などまったく知らなかったから、衝撃波で他の生き物を狩るんじゃないかと心配したのだけど、実際は狩りに使うことはなく、巣に侵入したエビやヤドカリを追いだすのが主な使い道。
餌はクリルや冷凍シーフードの切れ端をチマチマ食べる平和主義者でひと安心。
ただ、ヤドカリはともかくクボガイやヒメヨウラクガイが巣に侵入した時は、相手が一撃では動じないから、一晩中バチバチ連射していることがあって、けっこううるさかったりするのが悩みの種。
それと、例の土木工事ね。

対抗勢力として招へいしたベニホンヤドカリも、相手にされないから出番がなくて、のほほんと餌ばっかり喰ってます。


そんな穏やか水槽を象徴するかのように、ひと夏でびっくりするほど大きくなったブチヒメヨコバサミ。
やっぱり、平和が一番。
それが大量破壊兵器による抑止力の上に立つ楼閣であったとしてもね。



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にぎやかな日本海

2019-09-07 20:38:37 | 生き物の話

みーばい亭界隈で地味にトレンド入り(?)している、婚姻色のヘビギンポ。
前回の記事から一週間、さらに黒味が増して、ほぼ自然下で見るのと同じ姿に完全変身!
底面ろ過の小型水槽でも、自然に近い生態が見られるのがちょっとうれしかったので、今回も冒頭にアップしておく。
ちなみに変化したのは外見だけではなくて、性格も少々神経質気味で攻撃性が増した模様。
幸いなことにヘビギンポに攻撃されたくらいで、どうこうなるようなヤワな住人は居ないんだけどね(^^;

さて、そんなヘビギンポ君の故郷日本海。
こんな秋晴れの日は、砂地で波紋でも眺めてのんびり癒されようかと、わざわざ重いタンクを背負って潜ってみたら、ほぼ半月の小潮だというのに、魚の多いこと多いこと。
スズメダイの群れにウマヅラハギの若魚の群れ、そしてアジの大群とそれを狙って突っ込むツバスの編隊にアオリイカ!


そして、なぜかまとわりついてくるカンパチ君。


ふりむけば、こっちに向かって突進してくる市場で買ったら6000円はくだらないであろう大物のマダイ。


そして今年も対馬海流に乗って流れ着いたミノタウロス・・もといミノカサゴ。


あれやこれや見るものが多すぎて、波紋に癒されるどころか、首が痛くなりましたわ。

まあ、それでもとりあえずは澄んだ海水で浮世の垢を洗い流したし、心機一転、明日 今夜からから、はりきって働こう 飲もう!

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変身!

2019-08-31 11:58:46 | 生き物の話

磯に潜っていると、あちこちで黒地に鮮やかな白ラインの小魚を見かける。
なかなか斬新でよく目立つデザインなんだけど、あちこちに居すぎてまったく希少性が無いせいか、ほとんどのダイバーは完全無視で素通りしてしまう。
写真に収められることもなく、ましてや飼育しているようなアクアリストなどほとんど皆無ではないかと思う。
そう考えると、けっこうレアなのかもね、ヘビギンポ。
いや、レアなのは魚自体じゃなくて、飼育しているアクアリストか(爆死)

というわけで、うちのヘビギンポ。
どうやら男の子だったようで、盆明けくらいから少しずつ黒化しだして、今では磯でよく見かける婚姻色のお洒落さんに完全変身!

背びれをピンと立てた姿なんかは、ディメトロドンみたいでなかなか精悍。
丈夫で飼いやすいし、もっとマリンアクアリウムの花形として人気が出てもいいんじゃないかと思うんだけど、どこにでもいて誰にでも飼える魚など、世間のアクアリスト様の眼中にはないんだろうな。
どこにでも居ない希少な魚を、目の色変えて買い漁ってる「想像力のないアクアリスト」の業で破壊される自然環境や、巻き添えで無駄に命を落とす多くの生き物たちに、深く哀悼の意を表したい。

さて、こちらは新入りのベニホンヤドカリ。
元々入っていたイボニシの殻が、かなり窮屈そうだったので、適当な貝殻を見繕って入れてやったのだけど、よりにもよってにぎやかしのベンガルバイに入ってしまった。
お気に召しそうなサザエをいくつも入れてやったんだけどね。
まあ、南洋風の貝殻に入ったベニホンヤドカリっていうのも、ある意味では「レア」かも(^^;

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ヤドカリたちの晩夏

2019-08-25 10:22:25 | 生き物の話

8月も早や終盤。
高らかに夏を歌い、命を燃やし尽くした蝉たちの亡骸が、あちらこちらに転がる晩夏の候。
皆様、いかがお過ごしでしょうか。

この季節、オカヤドカリたちの主食はもちろん好物の蝉なんだけど、さすがに食べ飽きたのかアブラゼミやミンミンゼミは、ちょっと鋏をつけるだけで、ぷいっと捨ててしまう。
そんな中で、飽きずに良く食べるのがヒグラシ。
このブログでも何回か書いたけど、やっぱりヒグラシは美味らしい。

こちら、2016年生まれのムラサキオカヤドカリ。
ただいま、脱皮明けの栄養補給中。
美脚で鳴らした母親似の綺麗な個体でございます。

さて、地上は猛暑のピークを過ぎて朝晩は涼風もそよ吹くようになったけど、海中は今だ夏真っ盛り。
20メートル以深まで潜行しても、水温は27℃。
海底をひらひらと泳ぐ巨大なアカエイなどを眺めつつ温い海をひと泳ぎして、帰りがけに磯でヤドカリ探しなど。
というわけで、今や磯水槽の主となった種子島こと、フタミゾテッポウエビの対抗勢力として招へいしたのが、禁断の「紅い彗星」。
みーばい亭には12年ぶりの御目見えでございます。
さて、第六天魔王を相手にどんな活躍を見せてくれますか?
楽しみ楽しみ。


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夏もよう

2019-08-03 10:02:03 | 生き物の話

梅雨が明けたかと思ったらいきなりの猛暑!
磯水槽もあっというまに30℃越え。
真っ当なアクアリストなら冷却対策に大わらわなところだけど、うちの住人は風呂みたいな潮だまりでも平然とメシ食ってるようなツワモノばかりだから通常営業(笑)

3年目のホンヤドカリ。
だいぶ水槽ボケしてきたけど、色白の方が涼しそうでいいかな。


こちらは表層で涼を取るウニどん。
おっちゃん、なにしてんの~?
しゅわしゅわが気持ちええねん。

猛暑の磯水槽。
それぞれの夏もよう。


一方こちらは庭先で朝日を浴びて微睡んでいるニホントカゲの幼体。
今年生まれの個体かな?
気持ち良さそうだけど、日が高くなると一気に暑くなるから、熱中症にはくれぐれもご注意を。

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心通わず

2019-07-14 12:26:07 | 生き物の話

鬱陶しい天気が続くこの季節に、繁殖の最盛期を迎えるイソスジエビのお母さん。
腹肢には緑色の卵がみっしり。
ガマエビやアマエビなら、1パック200円アップである(笑)
よく見ると発眼しているようだけど、うちの水槽で放幼までこぎつけたことはほとんどない。
山のような天敵(同類)に囲まれて、山のようにストレスを抱えているからね(^^;
がんばれ!お母ちゃん。


一方、こちらは、ムラサキオカヤドカリの母「宇論ちゃん」。
実は今年も産卵したのだけど、これ以上育てるキャパシティがないので、残念ながらゾエアの養育は見送り。
オカヤドカリの繁殖は打ち止めにするつもりだから、のんびりと余生を送って欲しいのだけど、旦那が元気やからねぇ(^^;

「Mother, you had me. But I never had you.」
と、大昔に歌ったのはジョン・レノン。

「目覚まし時計は母親みたいで心が通わず」
こちらは、井上陽水。

我がパンクで、母親の歌は・・思い当たらないな。
まあ、前の世代を否定する・・というか無視することから始まったサブカルだから、「お母ちゃん」と歌った時点ですでにパンクではないか(笑)

2017年3月9日に孵化して、2歳を越えた仔ヤドカリ。
兄弟姉妹の中で唯一、両親と同居している個体だけど、さて母親に何をぞ思う?

 

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緑のヤドカリ

2019-07-06 19:35:46 | 生き物の話

今年、最初に上陸したニホンアマガエルをツユクサの葉の上に見つけた曇天の週末。

この鬱陶しい季節に最盛期を迎えるのが旬の青紫蘇。

この季節、酒席に欠かせない鱧に良し、もちろん鯛や平目や鱸など他の白身魚にも良し、鶏のささ身や胸肉にも良し、卵焼きにも良し、白ご飯に刻みこんでも良し、冷奴にのせても良し・・と、夏にはなくてはならない薬味なのだけど、何に一番合うかと言えば、1億2千万人の日本国民が声をそろえて推すのはやっぱり「烏賊」だろう。
というわけで、週に二回はケンサキイカの刺身が食膳にのぼるみーばい亭。
ちょっと前まで定番だったのは、一杯百円以下で買えたスルメイカだったんだけど、今や希少な高級食材。
商業捕鯨の再開で鯨の頭数を押さえることで、烏賊の資源回復を心から願う管理人。
鯨は鯨で旨いから一石二鳥・・といけばいいんだけどね。
まあ、遠からず自滅するであろうK国はいいとして、C国の傍若無人な漁船の操業は武力で抑えるしかないか・・と、ポリシーに反する発言を余儀なくされる国際社会の現状を憂いつつ、今宵も苦い 旨い酒を飲む管理人。
ま、それはともかく、週に二回烏賊をさばいているから、週に二回残渣が出るわけで、触手(ゲソ)は冷凍しておいて焼きそばやお好み焼きに使うからいいんだけど、口や目の周りの肉はどうしても残ってしまうので、磯水槽に投入されることになる。
イソスジエビも、ヒメヨウラクガイも、ヒライソガニも、スジエビモドキも、ホンヤドカリも、フタミゾテッポウエビも、ヘビギンポも、アシナガモエビモドキも、ヒメアカイソガニも、イソニナも・・・飼い主に負けず劣らずの烏賊好きだから、週に二回の大騒ぎ。
青紫蘇の緑に烏賊の白。
雪解けの野山か、サウジアラビアの国旗か(笑)
真っ白な烏賊肉には、やっぱり緑のヤドカリがよく似合う。

 

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