みーばい亭ブログ

言いたい放題! 飲み放題!

発酵力!

2018-01-27 12:13:14 | 新・ほろ酔いキッチン

「食物の吸収をよくする発酵化学の開発は、食料増産と同じ結果をもたらすのである!」
てな台詞が、高橋留美子の初期の短編にあった。

ま、食糧増産はともかく管理人自らが身を投じた果敢なる人体実験によって、酒量増量は疑う余地もなく実証されている!
おお、今回はサイエンスティックじゃ!

というわけで、まずは発酵食品の王者「近江の鮒ずし」ど~ん!このみっしりと詰まった卵をちまちまほぐしながらちびちび酒を飲む。
湖国に生まれてよかったと、しみじみ思う雪の夜。
卵を食べきったら枠(身の部分ね)を椀に入れて熱湯を注ぐととろりと軟らかくなって、極上の箸洗いに。
似五郎さん、ありがとう!

続いては発酵食品の定番「味噌漬け豆腐」
浅漬けはご飯のおかずにもいいけど、ほとんど味噌と同化したような古漬けは酒の肴以外の何物でもない。
箸の先に少しくっつけてぺろっ!
倍化した大豆の旨みと味噌の甘みが舌上にじゅわ~と広がったところで、キリッとした燗酒をきゅっ!
日本人に生まれてよかったと、しみじみ思う週末の夜。

お次は、残った山葵を刻んで濁醪糟に漬けこんだ自家製の「山葵漬け」
麹の香りが酒を呼び、とろんと弛緩した心身を鮮烈な辛みがピリッと引き締める!
この珍味を楽しめるのも海無し県だからこそ。
その心は、新鮮な魚がなかなか手に入らないからお造りに山葵を使いきれない(苦笑)
ま、金に糸目をつけなければ何とでもなるんやけどね(^^;

ちなみに鯉や鮒のお造りは、どろ酢で食べるのが管理人の好み。

さて、どん尻に控えしは、日本を代表する発酵食品漬物の女王「すぐき」。
年末に仕入れたのはまだ漬かりが浅くてイマイチ味が乗ってなかったんだけど、年を越して旨みがグンとアップ。
すぐきについてはなんにも語ることはおまへん。
あえてひと言語るとしたら・・・
「すぐきで酒飲むんめっちゃ好きや~」
以上
京都の隣に生まれてよかったと、しみじみ思う冬の夜。

そしてこのそうそうたる発酵食品群に敢然と立ち向かうのが
「雨垂れ石を穿つ」

きき酒会で試した時には常温だったせいかそれほど印象に残らなかったんだけど、燗をつけると香りがふわ~と立って旨みがぶわ~と膨らんで「なんじゃこりゃ、うまいやんけ!」
まさに燗映えする酒の典型。
で、冬のお気に入りの一本に。
そうそういつもは買えんけどね(貧笑)

週末の夜、浮世の寒風にさらされて冷え切った心身を温かく癒してくれる発酵食品の皆さん。
旨い酒と美味い肴があれば、大寒波もまた楽し。
これで赤いベベ着た姐ちゃんが酌なんかしてくれたら言うことないんやけどね(^^)

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摂食の情景

2018-01-20 20:49:32 | 生き物の話

我が家ではヤドカリの餌用にクリルを常備しているのだけど、ホンヤドカリにしてもオカヤドカリにしても、一度に与える量はごくわずかだから、どうしても開封後長期保存することになる。
ところが、クリルは缶のまま置いておくと、すぐに酸化して黒ずんでしまう。
こうなるとオカヤドカリはまったく食べなくなるし、悪食のホンヤドカリもよほど空腹のときでないと手をつけない。
けっこう割高なペット用乾燥クリルを駄目にするのはもったいないので、うちでは開封後は空き瓶に移し替えて、酒用の真空栓と真空ポンプで空気を抜いて保存している。
こうしておくと、半年くらいは変色もせずサクサクの状態を保てるので、クリルの保存でお困りの読者はぜひお試しあれ。
とはいうものの、やはり開封したての新鮮なクリルに勝るものはなし!
新月大潮とも相まって、ご覧の通りの食いっぷり。
おお、食っとる食っとる。
ヤドカリたち節足動物の大雑把な概念は「一対の付属肢のついた体節がいくつもつながった生き物」と言っていいだろう。

この頭部の付属肢5対のうち3対が口器、すなわち大顎、第1小顎、第2小顎を形成している。
ちなみに、残りの2対は、第1触角と第2触角である。
ところがヤドカリさん・・というか十脚目の凄さは、胸部付属肢の前3対もが顎脚として口器の一端を担っていること。
つまり、大顎、第1小顎、第1小顎と顎脚3対、計6対12本の付属肢をもって「口器」というひとつの器官を形成しているわけだ。
鋏脚(顎脚の次の付属肢ね)で小さく千切った餌を顎脚に渡し、顎脚は受け取った餌を口の奥にある小顎に送りこみ、小顎は送りこまれた餌を押さえて大顎で噛み砕く。
この複雑怪奇な口器を精密機械の如く駆使した摂食の情景を、グラスを片手にして食い入るように眺めているひと時がヤドカリ飼育の真の醍醐味!・・と思っているのは管理人だけだろうか?
ま、顎脚しか見えないけどね(^^;
こちらはクリルを咀嚼中のヨモギホンヤドカリ。
よく見えないからこそ、想像(妄想?)力を掻き立てられる。
デフ神秘的(笑)

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ムラサキの親子

2018-01-13 12:07:27 | 2017年ムラサキオカヤドカリ繁殖記録

月齢10.5、大潮までまだ少し間がある2017年3月9日に孵化して10ヶ月、本日で310日目のチビムラサキたち。
グラウコトエとして上陸を果たした26匹のうち、正確に何匹生き残っているのかは分からないけど、常時およそ10匹程度が砂上に確認できる。
充分な餌と、冬季も脱皮成長可能な温度環境を与えられ、成長の早い個体はすでにsl3㎜程度にまで育っている・・のは良いのだけど、こうなると大ぶりの改造衣装ケースケージとはいえ少々過密気味。
とりわけ迷惑を被っているのが、2015年7月21日孵化の先住組。
上陸した7匹のうち、現在砂上に4匹が残っているのだけど、孵化後30ヶ月を経てsl5㎜超えの立派な若ヤドカリに育っている。
本来なら彼らだけでケージのスペックいっぱいのところに、強引にちびヤドたちを放り込んだものだから、ストレスが溜まっているのか近頃2015年組同士の兄弟喧嘩が頻発するようになった。
先日も組み合ってギュウギュウ鳴いているような事態になっていたから、とりあえず引き離したのだけど、さすがに同居も限界かと喧嘩相手をそれぞれ別の成体槽に移住させることにした。
というわけで、突然我が子と同居することになった大御所ゴリさん。
来亭17年目にして初めて見る我が子の姿に興味津々。
今のところ(といっても数日だけど)大過なく過ごしておりますが、さて、この同居、吉と出ますか凶と出ますか。
吉と出てくれないと、また出費がかさむんで大変なんだけどね、飼い主が(^^;

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なれずし!

2018-01-06 10:25:15 | 新・ほろ酔いキッチン

つつがなく新年を迎え、欲望の赴くままに飲み食いしている管理人なんだけど、時折り去年の秋に若狭の秋鯖を食べ損ねた心残りが隙間風のように胸を吹き抜ける。
そんな管理人の切ない思いが天に届いたのか、新年早々、若狭田烏から立派な鯖が届いた!
ただの鯖ではない。
若狭名物として名高いへしこを塩抜きして、さらに麹に漬けこんだ、地域限定季節限定の貴重な逸品、鯖のなれずし!
にふぇーでーびる
と、ウチナーグチで御礼申し上げたのは、くださったのが沖縄から若狭に嫁がれた方だからであって他意はない(笑)

保存食とはいえ、麹の香りが立つ「食べ頃」は短いから、さっそく切り分けて食膳に。
微生物に分解されたタンパク質から解き放たれ脂のコクとほのかな塩っ気に引きたてられたアミノ酸の旨みを上品な甘みと華やかな香りを醸す麹が優しく包み込み天上の美味へと昇華させる。
この極上の肴に娶わせるのは、鯖街道の宿駅朽木から流れ下りる安曇川のほとりにある上原酒造の銘酒「不老泉 山廃仕込 純米吟醸 無濾過生原酒」

薫酒には、さっぱりした風味の肴を合わせるのが基本だけど、同じ乳酸菌、酵母、麹によって醸された薫りと香りを掛け合わせるのもまた一興!
口中で繰り広げられる融合と反発の緊張感が、次なるひと口を招く。
平たく言うと・・・酒が止まらん(^^;

実はなれずしの王者「近江の鮒ずし」も、冷蔵庫で出番を待っているし、猪肉の味噌漬けも食べ頃を迎えているはず。
今年も春から楽しいなぁ。
さて今年はどんな酒と肴に出会えるか。
楽しみ楽しみ。

というわけで、皆さま。
美味い酒と美味い肴はいつでもウエルカムですので、本年も「みーばい亭 ほろ酔いキッチン」をよろしくお願いいたします。

 

 

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青いヤドカリ 2018

2018-01-02 11:13:23 | 生き物の話

そういえば、前にも「青いヤドカリ」というタイトルで記事をアップしたなぁ・・と思って検索してみたら、なんと12年前、2006年(戌年)の記事だった。
http://blog.goo.ne.jp/okumani1105/e/e0ef15c2d12f20763c6bf046bc722c2d

干支がひと回りするのなんか、あっというまやね。
Tremolo'sBBSで、青いヤドカリが話題になったのが、さらにその数年前。
フェイスブックもツイッターも、もちろんスマートフォンもなかった時代だけど、ネット上には有益な情報が豊かに溢れていた。
今は桁違いに大量の情報が誰でも簡単に入手できるけど、刹那的に発信された断片的な情報ばっかりで、質っていう点ではどうかなぁ・・・。
などと、新年早々ぼやいていてもしょうがないので、とりあえず青いヤドカリである。

正体は昨年の3月に採集したヨモギホンヤドカリ。
赤い触角に斑点のある脚部という特徴から、ケアシホンヤドカリやホシゾラホンヤドカリと同グループとして語られることの多い本種だけど、体つきや行動パターンなんかはホンヤドカリに近いように思う。
で、水槽で1年暮らしたこの個体も、一部のホンヤドカリに見られるように青く水槽ボケしてきた次第。
ちなみにホンヤドカリは、青っぽく退色する個体と黄色っぽく退色する個体がいて(何年経ってもほとんど褪せない個体もいる)採集場所によるものかと思っていたのだけど、ヨモギホンヤドカリの場合はそうでもないようで、下の画像は同日同所で採集した別個体。
こちらは黄色が勝って黄緑色にボケてきた。
同じ環境で飼育しているのに、この差は何なんやろうね?
さて今年のヤドカリたちは、飼い主にどんな知見を与えてくれるかな?

というわけで、皆さま あけましておめでとうございます。
何の根拠も説得力もありませんが、今年も酒盃片手に水槽を眺めて得られた情報などを、つれづれに発信していきますので、よろしくお願いいたします。

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