みーばい亭ブログ

言いたい放題! 飲み放題!

春の宴

2019-03-17 11:14:47 | 新・ほろ酔いキッチン

編笠をばさっと斬り割られて下からニヒルな顔がのぞくのは、時代劇によくあるシチュエーション。
強敵に斬られたのかどうかは知らんけど、そんな感じのヨモギホンヤドカリの編笠くん。
そんな貝殻の隙間からうらやまし気にのぞくのは・・・。

トラフグ~!


鍋~!

はい、てっちりでございます。
冬の間は、貧乏所帯の食膳とは遥かに縁遠いフグだけど、少し季節を外すと生簀の残り物が叩き売られるのか、鍋シーズンの終わりに伴う超過供給によるものなのか、とにかく目一杯背伸びして、さらにジャンプを決めれば何とか手が届くところまで下りてくる。
目標に向かって粉骨砕身努力して一所懸命突き進まなくても、陽だまりでビールでも飲みながらのんびり待っていれば、向こうが勝手に近付いてきてくれる。
果報は寝て待て、待てば海路の日和あり。
管理人の人生哲学である。
昔の人はええこと言うな~。

季節は春。
別れ火はとっくに過ぎたから、通人には怒られるかもしれないけど、鍋だし、ここんとこちょっと寒いし、酒は「萩の露」のまごころ純米をぬる燗で。
縄文時代から命懸けで食われてきた旨魚。
まさに酒に合わせるために創造された魚である。
味も食感もパーフェクトな超魚だけど、その本領は何といっても濃厚なだしにある。
今回は春ということもあって、余計な香りを抑えるために菊菜の代わりに菜花を使ったから、いちだんと上品な雑炊に。

締めだけど、やっぱり酒を求める究極のだし。

さて、フグは食ったし、次はぐじ鍋やね。
みーばい亭の鍋シーズンはまだまだ続く。

 

コメント

貴醸酒!

2019-03-09 20:54:12 | 新・ほろ酔いキッチン

新だか真だか神だか知らないけど、ゴジラ殲滅作戦にその名を冠せられたことで、老若男女すべての日本国民に遍くその存在が知れ渡った「八塩折之酒(やしおりのさけ)」。
八しおおりに醸した酒というから、醸した酒をもってさらに醸した酒、すなわち貴醸酒である。

ヤマタノオロチ様滅びし後も、愛酒家の舌を悦ばせるために貴醸酒は醸されているけれど、手間も時間もコストも掛かるから、当然ながら希少な高級酒。


というわけで、ちょっと自慢気に今週の酒ご開帳!
云うまでもなく貰い物である。
スサノオノミコト様がどうお考えになるかは知る由もないが、異国渡りのばれんたいんなどと云う甘ったるい風習も悪くないわけで(^^;

10年ほど前に、あるイベントで組み合わせの妙をおぼえて以来、モンスーンにはつやこフロマージュを合わせるのが、みーばい亭の揺るぐことないお約束。

今宵はフロマージュのほかに季節限定のシェーブルチーズとセミハードのレギュムも用意。
ここのチーズはどのタイプもほんま上品。
甘くやさしいモンスーンとは、最高の出会い系である(意味が違う?)。

ただ、チーズだけでは腹に溜まらないので、酒が回り過ぎてオロチ様のように不覚をとる恐れがある。
そこで酒肴の調達に金は惜しむが労は惜しまない管理人は、杉花粉に染まる甲賀の山を越え伊賀の里まで一走り。

伊賀と云えばもちろん伊賀豚!
目的は本物のベーコンとロースハム。

まずはベーコンの脂でありあわせの野菜をソテー。

ほのかな塩味が野菜の甘みを引き出して、脂がコクを乗せる。
濃熟な貴醸酒には、シンプルな塩味がよく似合う。

そして屑肉の寄せ集めじゃないロースハムは、もっちりブールと一緒に。

昔、ダイビングで訪れたフランス領ニューカレドニアで覚えたんだけど、本物のパンはめっちゃワインのアテなのだ!
酒も進むし、腹も満たされるし一挙両得一石二鳥である。

余談だけど、スサノオノミコトがヤマタノオロチ退治に乗り出すきっかけとなったのが、川の上流から箸が流れてくる有名なエピソード。
日本人が当たり前のように使っているお箸だけど、魏志倭人伝によると邪馬台国の人々は手づかみで飯を食っていたらしい。
日本人が箸を使ったという最古の記録が、この古事記の一節なんだとか。
そんな、人がようやく箸を使いはじめたばかりの時代に、八塩折之酒などという高度な醸造技術を要する貴醸酒が存在したという「史実」には、心底驚きと感動を禁じ得ない。
神国民の大いなる誇りである。
記紀を正史と崇めるウケイ化した日本国政府には、神代以来脈々と受け継がれた、世界に比する物なき素晴らしい酒文化を後世に伝えるために、日本酒の酒税を撤廃する、休耕田を買い上げて政府主導で酒米を量産する、週に五日は日本酒で晩酌することを法律で義務付ける・・などの、思い切った保護政策をぜひ打ち出してもらいたい。
日本に縄文時代や弥生時代があったなんてのは、日教組がでっち上げた架空の歴史なんやからね。(爆酔死)

コメント

夜の錦市場2019

2019-03-03 11:27:45 | 新・ほろ酔いキッチン

京の台所・・・というよりは、すっかり外国人観光客向けの買い食いアミューズメントと化した感のある錦市場。
管理人などは、賀花で漬物をアテにコップ酒を飲みながら、パレードみたいに通りを歩く観光客を眺めているのがせいぜいで、とてもあの人波に揉まれて買い物しようなどという気にはならないのだけど、この夜だけは別。
そう「錦のうまいもんと京の日本酒祭り2019」でございます。
年に一度、錦市場が日本人の元へと帰ってくるオトナの夜!
東大寺のお水取りよりも彦根城のこも外しよりも、なによりも春の訪れを感じるこのイベント。

豊祝、月の桂、熱々がたまらん田中鶏卵のだし巻、桃の滴、のとよのうな肝串、神蔵は白、瑠璃、そして東風制覇!、ほろりとやわらかくて絶品!錦大國屋の子持鮎煮、富翁、神聖・・・。

各蔵自慢の新酒が百花繚乱!
市場通り全部が立ち呑み酒場と化すんだから、これが楽しくないわけがない。
いや~、飲んだ飲んだ。
まんぞくまんぞく。

今年も春から良い酔い宵っと!

コメント

春景ムラサキオカヤドカリ

2019-03-02 09:56:34 | 生き物の話

我が家に来てから18回目の冬を無事に越えて、恙無く春を迎えたムラサキオカヤドカリの大御所様。
恙無いのは良いんだけど恙無さすぎて、元気いっぱいなのも困りもの。
はい、さっそく愛妻宇論ちゃんと睦みあっております。
故郷沖縄での生態調査報告では、ムラサキオカヤドカリの抱卵個体が見られるのは、オカヤドカリ(Coenobita cavipes)やナキオカヤドカリより一足早い5月下旬頃からで、放幼は6月以降なんだけど、このご夫妻は3月に放幼した前科があるから油断がならない。
もっとも、これ以上殖やしても飼育するキャパがないから、ゾエアが孵化したところで、海棲甲殻軍団のおやつになる運命。
それはそれで、気が重いんよね。

春爛漫のムラサキオカヤドカリたちを尻目に、憂いが募る飼い主の春。

コメント

人間五拾年

2019-02-23 22:00:07 | 生き物の話

2年物、そろそろ老境のケアシホンヤドカリ。
水温16℃。
モフモフのすね毛が温かそうだけど、空気を含んでいるわけでもないから、保温力はないか(笑)
とはいっても、生れ故郷の越前海岸の磯なら、表層は10℃を下回っているだろうから、まだまだ温い環境かな?

先日、書棚の整理をしてて発掘した、山本周五郎や藤沢周平の時代物を何十年ぶりかで読み返しているのだけど、四十五の隠居やら五十二の爺やらが次々に登場するもんだから、自分がやたらと年寄りじみた気分になる。
もっとも昭和時代なら五十五で定年退職して、あとは手厚い年金で悠々と暮らせたわけで、若き日の管理人などは、その日が来るのを夢見て、文字通り血を吐きながら労働に勤しんでいたわけなのだけど・・・。
さて、いくつまで働かされることやら安倍政権。
二十八の大年増なんかが登場すると、ちょっとは溜飲が下がったりするんだけどね(笑)

ま、化天のうちを比ぶれば、人間五十年など一昼夜に過ぎないわけだから、ここまでの人生たかだか一日の出来事だったと思えば、ようやく二日目が始まったってことか。
さて、二日目はどんな日になりますやら。


安月給で借金だらけの貧乏所帯といっても、日々の米に窮してるわけでもないし、酒だってそれなりに飲めている。
今宵もカンテキを挟んで古女房と鹿肉を焼きながら、豊祝の生酒を春っぽいパステルカラーの清水焼きでほろほろと過ごしているわけだから、これ以上の贅沢をのぞんだらバチがあたるかな。

と、今宵は殊勝な管理人。
二十八の大年増でも、赤いベベ着て酌なんかしてくれるのはウェルカムなんだけど、それをいったらあじないか(酔死)

傍らの水槽に酔眼をやると、繁殖期も佳境の若ヤドカリたちが、恋の駆け引きの真っ最中。
命短し恋せよヤドカリ。
ゾエアが生まれても、飼い主は責任持てんけどね(^^;

コメント

薫り高く飲もう!

2019-02-17 10:37:58 | 新・ほろ酔いキッチン

伏見銘酒協同組合30周年記念特別限定純米吟醸無濾過生原酒だとか。
蔵開きでたっぷり試飲して、ほろ酔った勢いで購ったのはいいけれど、我が家は肴と組み合わせて楽しむのが基本だから、薫りの強い吟醸酒は、食前酒として嗜む程度で、あまりメインには登場しない。
相性の幅の広い純米酒や本醸造の方が、汎用性が高いからね。
もちろん、経済的な事情もあるんだけど(貧死)
とはいってもせっかくの伏見銘酒協同組合30周年記念特別限定純米吟醸無濾過生原酒(長っ)。
適当に飲んだんじゃもったいない。
というわけで、仕事も虚ろにあれやこれやと考え抜いた一週間。
ついに迎えた週末の宴に登場するのは・・・。

まずは蔵開きの会場で売ってた海老芋を出汁で炊いて白味噌あんでからめた定番の一品。
シンプルだけど海老芋の食べ方としては芋俸と双璧をなすくらい好もしい。
しかも今回は本田さんの大吟醸味噌にこれも蔵開きで買ってきた生糟を練りこんだから、立ち上る薫りが限定酒の吟醸香と相まって絶妙のマリアージュ。


丁子麩のからし和えなどで箸を休めたら、続いては鹿肉のたたき。

アドリブで適当につくったけど、香ばしく焼けた外側とねっとり旨みの増した内側と、一切れで2度おいしいアーモンドグリコである。
牛肉のたたきは、あの独特の臭みが苦手でとても吟醸酒に合わせようとは考えないのだけど、清浄な山林で清浄に年ふりし牝鹿の背肉だから、嫌らしい臭みなどあろうはずもなく。
素材の良さに助けられたかな?

さらに伏見の純米吟醸とくれば、絶対にはずせないのが「すぐき」。
同じ店だけど、年末に買った時より酸味がまろやかになって絶妙の漬かり具合。
何度も書くけど、管理人はすぐきで酒を飲むのが大好きなのだ!

締めはストックしておいた鴨がら出汁で鴨雑炊。
肉はないけど、濃厚な味わいで、酒盃を運ぶ手が止まらん(^^;

伏見銘酒協同組合30周年記念特別限定純米吟醸無濾過生原酒だから、それなりのお値段はしたけど、アロマな香りとリッチな旨みに大満足の宴だったし、なにより一週間あれやこれやと肴を考えながら妄想を楽しんだことを思うと、高くはなかったかな?

さて、飼い主が贅沢な宴を楽しんでいる傍らで、水槽の甲殻軍団もリッチな宴の真っ最中。
昨日の友は今日のメシ。
あ~あ、食べられちゃった。

コメント (2)

ヨモギ逝く

2019-02-11 09:55:44 | 生き物の話

蔵開きで新酒を楽しんで、その勢いで昼間っから焼き鳥などをアテにほろほろと酒を過ごし、早めに寝に就いたその更夜。
半端な時刻に目が醒めたので何かな?と思ったら、裏山のすぐ近くからフクロウのさえずりが。
寒波の襲来で珍しく雪のちらつく寒い夜なのに、早くも婚活をはじめたのね。
遠くの山から聞こえるフクロウの声は、それなりに風情があるけど、近くで鳴かれるとけっこううるさいわけで(^^;
やれやれ、しばらくはこの声で夜中に起こされるかな。

そんな寒さ厳しくも平和な休日の夜。
2年前に越前海岸で採集したヨモギホンヤドカリがしめやかに旅立った。
最後の力をふりしぼって決行した脱皮で力尽きたのだろう。
ハートミットクラブに、
「脱皮とともに新しい皮膚が硬くならないうちに急速に水を吸収し、体が膨張することによって飛躍的に成長するのです。この急速な水の吸収によって血液が希釈され、イオン濃度が低下するため心臓に一時的に変調をきたすのだそうですが、脱皮時の悲しい出来事(死)はそういうことも関係しているのでしょうか。」
という、記述があるが、まさにそんな感じの最後だった。
2年間、ご苦労様でした。
無知な管理人に多くの知見を与えてくれてありがとう。

同期の青ヨモギくんは一応元気そうだけど、だいぶ退色が進んでるし、こちらもちょっと心配かな?

コメント (3)

新香!

2019-02-09 10:10:14 | 新・ほろ酔いキッチン

貰った米糠に糯米の糠が混じっていたようで、上がってきた水にとろみがついて一時はどうなるかと心配したのだけど、立春を過ぎてなんとか無事に漬かりあがったお香々(こうこ)。
新しく漬かった香々、つまりお新香(しんこ)である。

平日、お香々とご飯で倹しく暮らしていれば、週末にちょっと贅沢ができるし酒だって買えちゃう。
細巻きの具にもなれば、お茶碗を拭ったりもできる(笑)
なにより、ビニール袋に入れて、ご近所をひと回りすれば、肉や魚や野菜に化けることあるのだ!

まさに貧乏所帯の救世主!
今年も頼りにしてまっせ(貧死)

コメント

酵母の力!

2019-02-03 08:52:22 | 新・ほろ酔いキッチン

冷やご飯で乳酸菌を湧かせたくされもとに麹と蒸し米を加えて培地をととのえ、その辺の天然酵母を迎え入れたのが昨年の暮れ。
しばらくは静かだった培養槽だが、年明けごろから酵母の活動をしめす二酸化炭素の気泡がたちはじめ、表面にはふんわりとうばが浮いてきた。(ちなみに「うば」の語源は「湯葉」と同じだとか)
そんな米の旨みが凝縮されたうばを掬いとり、味噌と合わせて猪肉を漬け込んだのが3日前。
どういう作用かは知らないが、甘くやわらかに変じた猪肉をカンテキで炙って宴に供する週末の宵。

赤身 ザクッ!
脂身 クニュッ!
肉汁 ジワッ!

片口に汲んだ培養液をグビッ!
心地よく舌を刺す炭酸ガスの気泡に弾ける甘みと旨みを楽しみながら生きた酵母をゴックンと胃に落とし込む。
喉元にフワッと立ち昇ってくる芳香は酢酸イソアミルか、カプロン酸エチルか。

もちろん貧乏かつ貧乏性の管理人は、貴重なうばを使った漬け味噌も無駄になんかしない。
猪の脂と小麦粉、豆乳で適当に作ったホワイトソースに漬け味噌を合わせ、サイコロに切った寒の餅を具材にしてオーブンで焼き上げれば、即席餅入り味噌グラタン!

酵母の活力、余すところなく吸収。

燃え上がるファイト、みなぎる力!
さあ行くぞチャッピー!
・・って、ネタが古すぎて誰もわからんか(昭和死)

コメント

真冬のヤドカリたち

2019-01-26 10:49:02 | 生き物の話

今年もご近所の庭になった檸檬をたくさんいただいた。
となれば、やることはひとつ!
いそいそと旬の真牡蠣の剥き身を購って冬の定番「カキフライ」。
揚げたてに檸檬をじゅっと搾ってぱくっ!
香りふわっ!
旨みじゅわっ!
油に包まれた旨みと香りがいっぱいに広がる口中に、さらりと流し込むレモン割り。
旨みを包んだ油が香りを含んだ酒精に蕩け、更なる高みに向かって香気が立ち上る。
とぱあず色の快楽に酔いしれる週末の夜。

もちろん、心優しい飼い主は、旬の真牡蠣をヤドカリたちにもおすそわけ。
さっそく始まる争奪戦。

冬でも元気だ、日本海!

一方、南方系のオカヤドカリたちは、毛布にくるまれた薄暗いケージで静かに春の訪れを待つ日々我慢の日々。

こちらは大御所ゴリさんと美脚妻宇論ちゃんの間に生まれたムラサキオカヤドカリ。
2015年7月21日に孵化した個体だから、ただいま3歳と6カ月。
すでに前甲長10ミリ越えの立派な成体サイズで、いつまでも居候暮らしでは肩身が狭いかな。
2017年組の弟や妹たちも順調に育って後に続いているし・・さて、どうしたもんか?

こちらはナキオカヤドカリの神祖メイから数えて3代目の「マゴ(仮名)」。
孵化したのが2012年12月11日だから早くも6歳。
神祖の遺伝子を受け継いだのかナキオカヤドカリとしては破格の15ミリ越え。
ずっとメスだと思ってたけど、この体格からするとオスっぽいなぁ。
まあ、これ以上繁殖させる気はないから、どっちでもいいんだけど。

そして、トリを飾るのはみーばい亭のアイドル「ブチヒメヨコバサミ」のぶち姫ちゃん。
牡蠣につられて久々の登場。
数あるヤドカリの中でも、やっぱりこの子が一番可愛いなぁ。

コメント

ブログ村 リンクバナー

にほんブログ村 酒ブログ 家飲みへ
にほんブログ村 観賞魚ブログ ヤドカリへ
にほんブログ村