上陸！2009

毎度、泳ぎ疲れた体に重いタンクを背負って、足場の悪い岩場にエキジットするたびに「なんでこんなことやってねん、俺」と、自問してしまうのだが、好きでやっているのだから誰を責めるわけにもいかない。

ただ、（貧乏な）ダイバー故に、地球がオカヤドカリに与え賜た試練の過酷さを、多少の実感を伴って理解できる。
華奢な体に重い貝殻を背負い、重力に逆らってしっかりと大地を踏みしめる、彼らの頑張りに、心からの敬意を表したい。

本日、2個体の上陸を確認。

「宿借り」に、ならはりました。

血で血で洗う惨劇がようやく一段落したと思ったら、突如場面が切り替わって牧歌的な風景が・・。

オカヤドカリ飼育って、ジェットコースター・ムービーみたいやなぁ。

大虐殺！

オカヤドカリ飼育に何を求めるかは人それぞれだろうが、少なくとも自分の飼っている生物が野生動物であるという認識の甘い「ヤドちゃんブログ」のオーナーさんなどは、繁殖なんかさせない方が無難だと思う。

確かにⅠ～Ⅴステージまでは平和だし、可愛らしいゾエアが少しずつ育っていく様子には癒される。
パステルカラーで飾られた「ヤドちゃんブログ」のネタにもなるだろう。

それが、グラウコトエに変態した途端、一転して凄惨な兄弟殺しを目の当たりにすることになる。
あえて、ピンの甘い画像を掲載してみたが、同腹のゾエアを狩り殺して貪り喰らう琴絵さんの姿が分かるだろう。
毎度のこととはいえ、キッツイなぁ～。

今、頭の中ではプラスチック・オノ・バンドの「血まみれの日曜日（Sunday Bloody Sunday）」が、ガンガン鳴り響いている。
人間もある意味野生動物なのか。

2009年の琴絵さん

♪コトエさ～～～ん！　　と、「1986年のマリリン」の節で歌ったつもりが「ボヘミアン」になってしまった・・。
これでも、ガキの頃、バンド組んでリード・ヴォーカルはってたんですけどねぇ・・。
字数の問題・・ということにしときますか（^^；

さて、孵化15日目の本日、早くも琴絵さんが数匹登場。
５ステージ目の「大脱皮」だが、今のところ死骸は見当たらないから、順調に変態している模様。
まあ、ここまでは楽なんやけどなぁ。

水温２３．５℃

カレンダーでは「夏真っ盛り」だというのに、水温が上がらない。
例年なら、そろそろ姿を見せるソラスズメやキンチャクダイも全く姿を見ない。
今年の夏はどうなっているのかな？

今日の越前海岸は薄曇り。
海水浴場はどこも人でいっぱいやったけど・・寒かったやろなぁ。
無理に泳がんでもええのに・・・。

涼しい海底でヤドカリと遊ぶ週末

ぐずぐずと梅雨が明けなくてどうなることかと思ったが、気がつけば陸上は一気に夏模様。
とは言うものの、日本海を１０メートルも潜れば水温は23.5℃。
この時期としてはかなりの低水温。
逃げ水が揺れる陸上を離れて、そんな涼しい海底で、のんびりヤドカリと戯れるのも全く悪くない。
そういえば、工事中のまま放ったらかしの「ヤドカリと遊ぶ」コンテンツ。
今年中には公開できる・・かな？

一方、水温29℃のタッパーで、びくびく蠢いているナキオカヤドカリのゾエアさんたち。
孵化後5日目の昨日あたりからⅡ期への脱皮がはじまった。
さっき確認したら、ほとんどの個体がⅡ期ゾエアへ変態した様子。
当然死亡した個体もいるが、1～2割程度か。
給餌は１日１回、換水はペットボトルから直接ドボドボ（^^；と、テキトーにやってるワリには好成績。
さて、この手抜き飼育がどこまで通用することやら・・。

2009年8月2日

今年も・・・、みーばい亭に夏が来た

やれやれ