みーばい亭ブログ

言いたい放題! 飲み放題!

まったりと秋のヤドカリたち

2021-10-30 14:55:41 | 生き物の話

むかしむかし・・。
もう千年くらい前の話、遊び仲間に「素足にサンダル」から、ある日突然「タイツにブーツ」に衣替えする女の子がいて、仲間から「秋のない女」と呼ばれていたけど、21世紀の日本列島はまさにそんな感じですな。

というわけで、コトンと水温の下がった磯水槽だけど、ヤドカリたちは元気です。
っていうか、夏より快適そうにまったりと過ごしております。
色褪せていたヤマトホンヤドカリの体色も鮮やかさを取り戻し、落とした大鉗脚の跡には再生芽が芽生え、自慢のエメラルド・アイにも精気が満ち・・。
この勢いで、どんどん記録を更新してくださいませ。


一方、こちらはまったりと佇む陸上槽のムラサキオカヤドカリ。
2017年の早春に生まれた大御所ゴリの娘なんだけど、両親のどちらにも似ていないベージュの体色。
伝説の美ヤドカリ「トラ」を彷彿させる別嬪さんでございます。


ナキオカヤドカリもまったり。
みーばい亭で生まれて、14回目の秋を迎える熟女だけど、母親譲りの赤い美脚は健在でございます。

ちなみに、この季節オカヤドカリの主食は、その辺の落ち葉。
夏場の主食は、その辺の虫やし、ほんま餌代のかからへん生き物やこと(笑)


再び磯水槽。
名前に「エビ」とついているけど、実は異尾類のガラちゃん。
宿は借りていないけど、立派なヤドカリ(の仲間)でございます。


そして最後は、管理人のイチオシ!
磯の「ペール・ブルー・アイズ」ブチヒメヨコバサミ。
正確に言えば、青くて白いのは瞳(複眼)ではなくて眼柄なんだけど、まあいいや。
ブチヒメちゃんを見ると、なぜかルー・リードの消え入りそうな歌声が脳内再生されるんやもん。

そんなこんなで・・。
ほろほろとヤドカリたちを眺めつつ、まったりと秋の深まるみーばい亭。


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秋刀魚の骨はカルシウムなのだ!

2021-10-23 20:02:33 | 新・ほろ酔いキッチン

北風ぴーぷー吹いてきたら、令和三年のシーズンも終わり。
当分、ウエットスーツ姿を人目に晒すこともないという開放感に相まって、ありがたくもあちこちから届く、きぬひかり、みずかがみ、こしひかりの新米が理性の箍を外す!
チーターを目標に競走馬並みにはなんとか押さえ込んでいた体脂肪率がブタ並みに急上昇している、秋真っ盛りの管理人でございます(^^;
ちなみにそれぞれの体脂肪率は・・。
チーター  4~6%
競走馬   5~8%
ブタ    13~18%
だとか。
食欲爆増進の候、皆さま如何お過ごしでしょうか?

というわけで、秋も深まってようやく脂ののってきた秋刀魚を焼く週末の宵。
今季、四度目のチャレンジでございます。
一度目は先走って脂のりを見極められず、塩が効き過ぎて塩秋刀魚みたいに・・。
二度目三度目は目利きが悪かったのか、焼きが未熟だったのか腹が破れてハラワタが流れてしまい悲しいことに。
そして四度目の今宵。
ようやく秋刀魚らしい秋刀魚を食すことができて、満足感に浸っている管理人。

もちろん、ヤドカリたちにもお裾分け・・と、言いたいところなんだけど、水槽に焼き秋刀魚を放り込むわけにはいかないから、冷凍鰯の頭を大潮サービスに投入。

鰯の頭ってスカスカで身は少ないけど、カルシウムはたっぷりだから、ありがたくいただくように!
飼い主も、秋刀魚の骨を炙って、サクサクと老後の骨貯金。

貧乏くさいけど、とりあえず骨は丈夫になるのだ!

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蓬の目覚めと鉗脚の再生

2021-10-16 20:21:10 | 生き物の話

今や夏の海にしか潜らない根性なしダイバーに成り下がった管理人的には、だらだらと暑さの続く令和3年はウェルカムだったんだけど、さすがに秋の訪れを感じる神無月半ば。
オカヤドカリ槽にヒーターを設置して、なにげに磯水槽を見てみれば、冬の使者ヨモギホンヤドカリが復活!

やれやれ、夏の悪あがきもここまでかな。

というわけで、夏のけじめの京都産松茸!
今回の話題とは関係ないけど、管理人の覚え書き+自慢でございます(^^;


さて、今週の本題は磯の地下アイドルガラちゃん。

水槽暮らしのストレスか、誰かに襲われたのかは知らないけど、左鉗脚が欠落。
やっぱり、この小さな体で磯水槽暮らしは無理かな・・と思ってたら、一週間後見事に再生。
今宵は復活祝い酒!

ちなみに、十脚目の第一脚は「鋏脚」と表記されることが多いけど、正しくは「鉗脚」。
「鋏」は切断するための道具だけど、カニさんやエビさんの第一脚は切断するための器官ではなくて、ものをはさむような形に発達した器官だから、「鉗脚」。
なんで「挟脚」ではなくて「鉗脚」なのかは・・その筋のエライヒトに訊いてくださいませ(^^;

一方こちらは、右鉗脚を落としちゃった一年越えのヤマトホンヤドカリ。
体が大きいから、ガラちゃんみたいに脱皮一発で復活!てなわけにはいかないだろうけど、ゆっくり頑張って再生してくださいな。
今宵は再生を願って祈願酒!

訃報
三年間、(貧)インバテ水槽の異分子として活躍(?)したヘビギンポが、静かに息を引き取りました。
今宵は追悼の涙酒。

やれやれ、今夜も深酒になりそうな気が(酔笑)

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活け〆 越前カレイ

2021-10-09 19:54:40 | 新・ほろ酔いキッチン

気温は30℃を越えていたんじゃないかな?
抜群の透視度と明るい陽ざしに誘われてグンカンの奥の底、水深27メートルの三角根まで潜ってみたけど、ウエットスーツにしみ入る海水温は25℃。
未だ夏の終わらぬ日本海。

というわけで、晩酌は冷や酒。
とはいっても、泳ぎ疲れて火照った身体に、涼冷えの純米酒を流し込む快楽を味わうのもそろそろ終わりかな?
ま、冷え切った身体に燗酒を注ぎ込む快楽もウェルカムなんだけどね(笑)

とりあえず、今宵は夏の宴ということで、肴は活け〆越前カレイ!

この微妙な香りと味わいには、山葵が邪魔。
ポン酢で試したけど出汁の味が邪魔。
醤油も邪魔。
スダチの果汁は悪くないけど良くもなし。
結局、塩をちょいとつけてパクッ!

はあ~、体の外側からしみこむ磯の香り。
体の内側からしみだす磯の香り。

これこそが至高の酒肴!
ダイバー冥利に尽きますな。

〆飯は夏の食材のイメージだけど、実は今が旬の枝豆と茗荷をたっぷりと混ぜ込んだ「枝豆茗荷ごはん」。

旬は秋でも気分は夏の一品ですな。

もちろんヤドカリたちへのお土産も忘れていませんよ。

はい、いつもの苔石。
おそまつさま(酔笑)

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コシオリエビを見た!

2021-10-02 09:38:42 | 生き物の話

3週間ほど前、細長い鉗脚をちらっと見た・・・気がした。
ほんの一瞬だったので見間違いかな?とも思ったんだけど、その後水槽をのぞくたびに、姿は見えずとも得も言われぬ「気配」を感じるようになった。
やっぱり居る!
長年、磯水槽をキープしている管理人の「勘」がそう訴え続ける。
そして昨夜、週末に浮かれた酔眼が、ついにその姿を捉えた!

はい、ガラテアのガラちゃん。
お久しぶりのトウヨウコシオリエビ(たぶん)でございます。

なんせ体が小さくて、すばしっこくて、しかも夜行性ときてるから、なかなか狙って採集できる獲物じゃないけれど、磯ではそれほどレアでもないようで、我が家の貧インバテでも4年に一度くらいのペースで湧いてくる閏年みたいなお馴染みさん。
そんな性格だから、なかなか姿を見ることは叶わないけど、それだけ慎重に生きてるからこそ群雄割拠の磯でニッチを確保できているのだろう。
まあ、いつから居ていつまで居るのかはわからないし、一期一会の出会いになるかもしれないけど、とりあえずよろしくね。

さて、久しぶりの磯水槽ネタだから、他の住人も晒しておきますか。

はい、まずはよれよれヘビギンポ。
すり切れた尾鰭が再生しなくなったから、そろそろ寿命かな。
磯では地味なモブキャラだけど、この3年実際の磯ではなかなか得られない知見をいただきました。
余生がどれほどあるのかはわからないけど、それまでよろしく。


そして余生といえば水槽暮らし1年越えのヤマトホンヤドカリ。
前回の脱皮で色あせた体色は戻らないけど、自慢のエメラルド・アイには生気がよみがえってきた。
クボガイからオオコシダカガンガラに着替えて心機一転!
この勢いで、2年3年と記録を延ばしてくださいな。


こちらは、水槽で16年も生きたヒメヨウラクガイの遺貝に着替えたブチヒメヨコバサミ。
多分、同じ磯の同じ場所あたりの出身だから、同郷のヤドカリに使ってもらえて亡き大御所さまもさぞかし本望でしょう(知らんけどな)


混同されていたケアシホンヤドカリから種として独立した頃は、けっこうレアもの扱いされていたりしたけど、今やすっかりモブヤドと化したホシゾラホンヤドカリ。
際だった存在じゃないけど、ケブカヒメヨコバサミなんかと一緒で、居ないと寂しいし居ると安心感があるよね。
そろそろお仲間のヨモギホンヤドカリも夏眠から覚める頃だし、今年こそケアシホンヤドカリも交えた赤髭三匹衆の集合写真が撮れるかな?

そんなこんなで、にぎやかに秋も深まる磯水槽。

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