立ち上げパイプの排出量がやけに少ないので、はずして確認してみたら、吐出口に巨大なゴカイが詰まっていた。
椿事出来・・と騒ぎ立てたいところなんだけど、我が家の水槽では時々起こる小事である。
水流に押されてここまで吹きあがってきた時点で、すでに弱って寿命が尽きかけてるわけなので、あとは甲殻軍団の宴に供えられる運命が待つだけ。
さっそく始まった争奪戦を制したのは、体格で勝るイソガニさん。
隠れ家に引き込んで悠々と食べはじめたのだが、さすがに頭部から何節かで満腹したようで小休止。
もちろん、この時点でゴカイはまだ生きている。
カニ穴から逃れようとしてもエビたちが待ち構えているし、エビの攻撃を振り切っても今度はヤドカリが襲い掛かる。
体のあちこちを千切られても３日くらいは動いているから、甲殻軍団たちは新鮮なままの御馳走を何日もかけてゆっくりと味わえるわけだ。
管理人も、けっこう非道なことやってきたから、来世犬畜生に堕ちるのは仕方がないけど、この手の多毛類にだけはなりたくないなぁ（＾＾；
そして、滅びた主に代わって砂上をうかがう若者たち。
出逢いと別れを繰りかえし・・・、時代は回る。
自分はおなかいっぱいなのに、エビやヤドカリの食事を意味もなく邪魔しまくって性格の悪さを露呈しているナベカちゃん。
やっぱりインバテ水槽に紛れ込んだ魚はヒールにしか成り得ないようで（苦笑）
そんなナベカちゃんが、やたら足元（？）のサンゴ砂を気にする様子を見せるので、何かあるのかなとルーペでじっくり見てみると・・・。
いつの間にか湧いてたのね！
イソガニ、イワガニ、ヒライソガニに続く第４のカニちゃん登場である。
形状はオウギガニやワタリガニ系じゃなくてイソガニ系っぽいけど、今のところ種は不明。
とはいえ、呼び名がないのも不便なので・・・、そうやね～、背甲の模様が、今話題の燃費データ偽装メーカーみたいなんで、仮称「ミツビシ君」とでもしときますか（笑）
ま、あそこの車の燃費が悪いのは、少なくとも管理人が車に乗りはじめた３０年ほど前には、すでに周知の事実やったけどね・・（笑）
ちょっと小洒落た貝殻をいくつも用意しているのに、なんでわざわざタニシを選ぶかな？
ま、親も機能性重視のサザエ派やから、見てくれにこだわらないのは遺伝ですかね（笑）
今、うっとこでお洒落なんは、この子くらいか。
飼い主より、それぞれの青春に愛をこめて！
近くのホームセンターに 『ザリガニ・ヤドカリ・カニのエサ』なる商品が売られていましたので、こいつはいいやと さっそく一袋買ってきてあげてみました。
すると いきなり集まって来てがつがつと食べはじめ、一晩で餌入れはすっかり空になってしまいました。
やっぱり専用の配合飼料はすごいと感心しつつあわててもう一袋買いに行ったのですが、食べたのは最初の一日だけであとは見向きもしません。
ちょっと甘やかしすぎたのかすっかりわがままになってしまって、少し古くなった野菜やパンも食べません。
こんなことなら あわてて買うんじゃなかったと未開封の配合飼料を眺めてため息をついていたら、すっかり元気を取り戻した若葉さんが 「うちに残っていたので 使ってください」と 『ザリガニ・ヤドカリ・カニのエサ』を ２袋も持ってきてくれました。
（2001年11月14日）
はい、2016年5月14日の管理人でございます。
この記事は、本店みーばい亭サイトの旧コンテンツ「あーまんの話」になんと15年前にアップした記事でございます。
他愛ない話ではありますが、2004年夏、トミーのオカヤドカリ虐殺玩具「ハーミーズクラブ」発売を機に勃発したオカヤドカリ騒動以前の平和な時代の記事ということで、それなりに思い入れもありますので、ボチボチとよりぬき復刻でもしていきたく。
ま、今回のみで終わるかもしれませんが（＾＾；
さて、画像のムラサキオカヤドカリが爆食しているのは、オカヤド飼いさんには悪名の高い配合飼料です。
みーばい亭で愛用しているのは、ロングセラーの定番商品「キョーリンのザリガニ・ヤドカリ・カニのエサ」。
ご承知のようにオカヤドカリの成体にはあまり評判が良くないけれど、まったく食わないわけではなくて、時にはこのように爆食することもあります。
「時には」の「時」とはどのような時なのか、使用歴15年の知見を披露すると・・
●開封したて
開封したばかりのものは良く食べる・・というか、開封したばかりのものしか食べない（笑）
人間の食品で言えばシリアルとかかっぱえびせんとかの類だろうけど、確かに見た目に変化がなくても開封して１か月や２か月も経ったら食べるの嫌やもんな、ふつう。
●オカヤドカリの体調の良いとき
オカヤドカリ自身の活性の低いときは、当然食べない。
活性の低いときとは、脱皮前、潮の小さい時期、気温の低い季節、その他飼育環境に問題のある時。
●当りのロット
長年使っていると、時々色合いの違うロットに当る。
例えば、粒がいつもより灰色っぽいときがあって、そのロットは悪食のホンヤドカリでさえ喰いつきが悪かった。
たぶん、原材料の問題だと思うけど、人間用の食品ほど厳密な品質管理はしていないだろうから、品質（味）にばらつきがあるのは仕方がないか。
つまりオカヤドカリが食欲旺盛なタイミングで、高品質のロットを開封直後に与えれば、それなりに食べてくれるのだ。
なんやかんやといっても、
● ザリガニを初めとする甲殻類の必要とする栄養分をすべて含んでいますから、これだけで丈夫に飼うことができます
と宣う、ありがたい商品だから、ここらでちょいと見直してみるのもいいかもしれない。
ちなみに我が家では、脱皮後の個体には栄養補給のために積極的に与えている。
それからグラウコトエ幼生や稚ヤドカリの時期は特にこだわりなく食べる・・というよりこの時期の主食と言ってもいいくらい重宝している。
現在、我が家にいる生体のほとんどが自家繁殖個体だから、みんなキョーリンのザリ餌を食って大きくなったのだ！
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餌の話
真っ赤なドレスに白い手袋の小さな貴婦人も、この連休中に一皮剥けたようで、なんとなくケアシっぽくなってきた。
いつまでも子供のままでいて欲しいけど、こればっかりは仕方がないか。
群雄割拠する戦国水槽やけど、この調子で元気に育っておくれ。
こちらは、生後・・ゾエアとして孵化してから290日目のちびヤドちゃん。
コバエやワラジムシをガッツリ食ってすくすく成長中。
食後の運動は、近頃お気に入りの温度計登り（笑）
そうそう、たっぷり遊んで、しっかり食べて、父親のように丈夫なムラサキオカヤドカリに育つのだよ。
木漏れ日に包まれて心地よさそげに佇むカナヘビちゃん。
はんなり。
ギロリ！
どっかにそんな漫画があったなァ（笑）
一方こちらは、対抗意識満々のナベカちゃん。
はんなり。
ニョロリ！
カナヘビと違ってまぶたがないのがハンデやね。
はんなりニョロリのナベカさん（笑）
沖ハムのタコライス、うりずんの豆腐餻、波照間の黒砂糖、八重山の八重泉、新垣ちんすこう・・。
沖縄気分満載っていうか沖縄土産そのものなんやけど、国際通り・・ではなくて天神橋筋商店街でのお買い物。
なにやってんだか俺（＾＾；
で、この連休のど真ん中に天神さん界隈に出没しているということは・・・。
毎年毎年ぶつぶつ言ってるけど、けっきょく今年も来ちゃった2016・・やれやれ。
イカのつみれ揚げ（ゲソの方が旨かった）＋山陰東郷（濁りやけど熱燗）
吟醸糟漬け黒豚の炭焼き＋宮城の亀の尾
比内地鶏＋竹鶴ピンク（毎年食ってる気が）
すっきりさっぱり風の森。
つかみどころのない群馬泉。
そして、ここ数年お気に入りの開春・・・。
例によって散財しまくったけど、飛行機代やダイビング・フィーを思えば小遣いの範囲内やし、高速乗って渋滞に巻き込まれているよりは、青空の下で昼酒喰らってる方が健全かな（＾＾；
さて、秋のひやおろしから原酒に生酒と半年間酒は堪能したし、しばらくは豆腐餻ねぶりながら泡盛飲んで、5月のビール飲んで、やっぱり端麗辛口系も盛っきりで飲んで・・
ぼやいていても季節は進むのだ！
郷に入れば郷に従え。
ヤドカリ水槽に入ればヤドカリになれ。
というわけで、すっかり「ヤドカリなりきりコスプレーヤー」と化したナベカちゃん（笑）
一応餌付いてくれたけど、配合飼料を食べないのが困りもの。
ま、ゆるゆる躾けましょうか。
こちらは、去年のゴールデンウイークに採集した、ヨモギホンヤドカリ。
普段はあまり顔を見せないけど、意外に丈夫なようで。
さて、一周年を祝って今宵も宴じゃあ！
