みーばい亭ブログ

言いたい放題! 飲み放題!

13年目のムラサキオカヤドカリ

2013-06-29 20:53:24 | 生き物の話

真新しいランドセルを背負って、ちょこまか走り回っていた子供が、反抗期を迎え、バイクなんかを乗り回し、2~3回警察の厄介になり、なんとか高校を卒業したものの、大学受験に失敗し、浪人生と云う名目で、バンドやバイトに精を出す・・・。
そんな年月である。

2001年の6月、みーばい亭にやってきた、ムラサキオカヤドカリの大御所様が、目出たく13回目の夏を迎えるはこびと相成った。
同期で10年を越えて生き延びたのが、一番小さかったナキオカヤドカリのメイと、一番大きかったムラサキオカヤドカリのゴリ。
盟友・・いや宿敵かな、
色々なドラマを見せてくれたメイも、昨年の脱皮から生還することなく身罷り、ついに最後の生き残りになってしまった。
12年前すでに前甲長20㎜に達していたから、少なくとも10年は生きてきたと思われる。
プラス12年・・・。
真新しいランドセルを背負って、ちょこまか走り回っていた子供が・・・・、いやはや人生色々。

で、当の本人は、ウンコだらけの寝床でお休み中。
掃除したいんだけど、起こすのもかわいそうなので寝かしておきますか。
満ち足りた睡眠も長生きの秘訣。

一応、祝!13年目突入スペシャル・ディナーの前菜に、メダカ池から引きあげたヤゴの脱皮殻を入れときますので、お目ざにどうぞ。



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昼酒飲んで日が暮れて

2013-06-22 22:14:58 | 新・ほろ酔いキッチン

梅雨寒・・・ってほどではないけど、先週からの猛暑に比べると、冷んやりとしたこの週末、大潮だというのに、オカヤドカリ槽は静かなもの。
早々とヒーター撤去しちゃって、ごめんね。

さて、飼い主は京都の酒蔵が販売会と試飲の為のスタンディング・バーを開催するというので、伊勢丹までのこのこ出かけて行ったのだが、たまたま「京丹後あじわい食と地酒のマッチングセミナー」なる講習会が2席残っているってんで、急遽、開講1分前に滑り込んで味見・・もとい、受講してきた。
ま、こっちも酒飲みとしてはそれなりに年季が入ってるから、それほど目新しい話も無いかと思ったのだが、吟醸系の薫酒とフルーツのマリアージュとか、超甘口酒と酢の物のマッチングとか、自分では絶対に合わせない目鱗話が聴けたのは収穫だった。
実技用の酒5種と、吉兆の鯛の田附など八寸程度の肴で、受講料の元は充分取れたのもこれまた収穫(^^;
もっとも、これだけで満足するはずもなく、そのままスタンディング・バーのストゥールに腰を据えて(爆)、お気に入りの松井酒蔵の神蔵などを、何種類かテイスティング(あくまでテイスティング!)して、ほろほろとほろ酔い機嫌で、食品売り場へ・・・あとは読者のご想像通り(酔死)
昼酒は美味いのう! カニちゃん。

最近、影が薄いので、脈絡もなく登場させてみたりして(^^;

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秋津の子どもたち

2013-06-14 22:39:09 | 生き物の話

アキツシマ ヤマトの国の マホロバに・・・・・

手塚治虫の名作「火の鳥 ヤマト編」の冒頭、序文の背景には無数の蜻蛉が描かれている。
アキツ(秋津)とは蜻蛉の古語。
昔々、ヤマト(日本)は、秋津島、つまり「蜻蛉の島」と呼ばれていたのだ。
この由緒正しい昆虫も、近年は開発や乾田化の影響でその数を減らしているが、さすがに日本を象徴する昆虫だけあって街中で強かに生き残っている種も少なくない。
管理人も、休日の午後には裏庭のベンチで、ホバリングから瞬間移動にしか見えない動きで小虫をハントする、板野サーカスばりのアクロバット飛行を楽しく見物している。
まさに総天然「クール・ジャパン」、21世紀の日本をも象徴する昆虫なのだ。

4月の終わりにメダカ池の底ざらえをした時、泥の中から秋津の子ども・・つまりヤゴが10匹ほど出てきた。
そのままにしておいても良かったのだが、エサの競合や相互攻撃で双方に益がないだろうとの判断で、その辺にあった発泡スチロールのトロ箱に移住させておいて・・・忘れた(^^;
そういえば・・と、久しぶりに覗き込んでみると・・・、健気にも苔ミドロにまみれて元気に育っていた。
自然に湧くボウフラやアカムシを喰ってたのだろうけど、すっかり大きくなって明らかに餌が足りないと思われる。
さて、どうしたものか?
でも、下手に手を出すと情が移るし、そうなると後々面倒が増えるしなぁ。
ここは、心を鬼にして知らん顔の半兵衛を決め込むか・・・。
でも、見ちゃったしぃ・・・。
あ~、悩ましい!

一方、メダカ池に残った個体も何匹かいる。
こちらは栄養が足りているようで、トロ箱チームより成長が早く、個体によっては既に翅芽が確認できる。
そろそろ羽化かな?
大人になったら旅立つ前に挨拶に来いよ。

こちらはボウフラ撲滅の密命をおびて、睡蓮鉢に潜入した個体。
2日後、たった1匹で見事ミッション達成!
で、こちらも餌不足。
やれやれ、秋津の国に悩みは尽きず。

それはそうとして、

ヤゴを見ると「やごやごや~ごの子守唄ぁ~♪」 と、低音で口ずさんでしまうのは、BLANK GENERATIONの哀しい習性。
かつて「新人類」と呼ばれた世代も、今では立派な旧人類。
当時、新人類と旧人類の狭間にいた我ら「空白の世代」などは、すでに「原人」へたすりゃ「猿人」扱いかな?
ま、猿人にもアダムスキー型UFOを乗り回す偉い博士もいるから猿よりはマシだけど・・
・・・などと、わけのわからん戯言を垂れ流すのは「酔っぱらい」の愉快な習性。
とりあえず飲んで秋津の悩みを忘れるか。

今日も夏日だ、ビールが美味い!
酒も美味い!
泡盛も美味い!
麦焼酎だって美味いのだ!

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野生のヤモちゃん

2013-06-08 11:09:33 | 生き物の話

ニホントカゲ、ニホンカナヘビと共に、身近でもっともお馴染みの爬虫類がニホンヤモリ。
ところが、このニホンヤモリ、標準和名に「ニホン」とついているものの、実は大陸からの移入種らしい。
ま、我々も大陸産騎馬民族の末裔だから、ええんやけど(笑)

このヤモちゃん、モルタルの壁なんかに好んではりついている生態から、有史以前は西日本に細々と生息するタワヤモリのように、乾燥した岩場に棲んでいたと推察されているのだが、やっぱりこの手の爬虫類には密林がよく似合う。
草木も眠る丑にかかろうかという三更、庭の木に微かな生き物の気配!
吸盤のついた手足がゆっくりと枝を登って行く。
シュレーゲルアオガエルやニホンアマガエルにしては、えらく胴が長いな?と、思ってよく見たら、ヤモちゃんだった。
やっぱり、マンションの壁より、木の枝にはりついている方が、野生っぽくていいなぁ・・・。
恋をするなら密林ビートで・・・(特に意味なし)

さて、東の空が白みはじめると、ヤモちゃんが登っていた木は一転して小鳥たちの宴会場になる。


休日の朝、乱痴気騒ぎに興じる小鳥たちの金切り声を聞きながら二度寝を決め込んで、陽も高くなってから小鳥たちが食べ残した赤い実を朝飯の素麺に添えていただく。

天気雨の向こうは・・・夏

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山葵と穴子

2013-06-01 23:56:43 | 新・ほろ酔いキッチン

山中の渓流に育つ山葵と、浅海の砂泥底に棲むマアナゴ。
まさに「月と鼈」を地で行く取り合わせである。
おそらく、地球上に「ヒト」という哺乳類が文明を築かなければ、過去未来永劫、出会うことがなかったであろう両者が、みーばい亭で奇跡的に邂逅した。
太陽系の歴史に新たな一頁が刻まれた瞬間である!(なんちって)

穴子は皮側に塩をすりこみ、よくしごいてぬめりを取り、皮と身の間にピンポイントで串を打ち、カンテキの炭火で、さっと炙る。
山葵は、鮫皮の山葵おろしで細胞をすり潰すように、丁寧にすりおろす。
ちなみに粉ワサビやチューブワサビの原料は山葵じゃないので念のため。

兎にも角にも、熱々のところをおもむろに、パクッ!
美味いっ!
で、お気に入りの純米酒をグビッ!
ん?・・・あ、合わない。
糠臭さが際立って美味くない。
う~ん、今、一押しの地元の酒なんだが・・・。
気を取り直して、越後の八海山をグビッ!
・・・悪くないけど。
奥越前の一本義はどうだ、グビッ!
・・・これも、イマイチ。
やはり天地双方に相性を求めるのは無謀なのか。
む、難しい。
管理人の拙い記憶を手繰って合いそうな酒を脳内で検索すると、
静岡の「磯自慢」、佐渡の「天領盃」あたりか?
酒食探訪の旅に終わりなし。

こちらは、穴子の残渣にご満悦の魔貝たち。
気楽に、美味そうやなあ・・・。


ま、酒飲みの業もいとおかしかな(意味なし(^^;)

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