みーばい亭ブログ

言いたい放題! 飲み放題!

芽紫蘇烏賊

2017-04-30 21:11:13 | 新・ほろ酔いキッチン

米軍の空母が通るかな?と、水平線に目を凝らしてみたけれども残念ながら目撃ならず。
と、いうわけで物騒な日本海でございます。

オゾンと紫外線に塗れてのんびりと半日過ごす以外に大した用事はないんやけど、三十何里の道のりをわざわざ走ってきた理由をあえてつければ「庭に勝手生えしている芽紫蘇が大きくなってきたから」かな?


お目当てはもちろんこちら。

シャキ~ンとピンピンのヤリイカ!

はい、シャキシャキシコシコ!
アオリより好きかも、俺。
芽紫蘇とイカ刺し、この季節、絶対に外せないコラボレーションである。
と、大仰に持ち上げたけど、残念ながらこちらは脇役。
本日最大の収穫は、意外や意外、ちょっと季節外れの鮟肝かな。

でかい!うまい!やすい!

冬の鮟肝よりあっさりしているけど、濃厚な旨みはまったく遜色なし。
まったりとした旨みを堪能した舌が返す刀で口を衝くのは、あの台詞。
「酒や、酒や、酒もってこんかい!」
で、買い置きの「緑川 純米」完飲。

連休序盤からこんなに飛ばしてええんか? 俺。

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陸と海のグラウコトエ

2017-04-29 14:19:55 | 2017年ムラサキオカヤドカリ繁殖記録

コシオリエビみたいな形状の原始的な異尾類が、防御のために貝殻を利用することを覚えてヤドカリとなり、やがてヤドカリの中から陸上へ進出するグループが現れ、オカヤドカリへと進化した。
ここまで何万年何億年かかったのだろう?
進化のビッグ・バン、カンブリア紀まで遡れば、実に5億年か・・。
そんな地質学的な年月をかけた進化の過程を、わずか数十日間でダイナミックに具現するムラサキオカヤドカリのグラウコトエたち。
これが見たいがために、面倒な繁殖を手掛けているんやなぁ・・と、つくづく思うお留守番の連休初日。
育ったら育ったで持て余すんだけどね(^^;

さて、春まだ浅き3月9日に孵化。
約一か月をかけてゆっくりと変態し、37日目の4月15日からだらだらと上陸をはじめた琴絵さんたち。
4月29日現在で26匹が上陸を果たした。

こちら陸上槽で炊きたてのご飯を食べる琴絵さん。
そうそう、正しいニッポンのヤドカリに育つのだよ。

で、子供の好きなご飯のおかずといえば、もちろん卵焼き。

なんでも食べるなぁ、こいつら(笑)
早くに変態した個体は、日数的に稚ヤドカリになっていてもおかしくないのだけど、この子は眼柄の形状を見る限り、まだグラウコトエだと思われる。
いっぱしのオカヤドカリ気取りで陸上を闊歩してるけどね(笑)

一方で、上陸槽の水中には未だ裸のグラウコトエが2匹。

上陸したそげに浅瀬に寄ってきていたので、気に入りそうな貝殻を周りに撒いてやったのだが、興味は示すもののなかなか定着してくれず。
そろそろ、この急ごしらえの不細工な上陸槽を片付けたいんだけど、どうしたもんかな。

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陸上槽

2017-04-22 22:08:51 | 2017年ムラサキオカヤドカリ繁殖記録

2017年4月22日現在、22匹が上陸。
おざなり、やっつけ、手抜き仕事にしては上出来というべきかな(^^;
孵化からすでに44日、未だに裸で泳ぎまわっている琴絵さんが数匹残っているけど、とりあえずは上がった順に陸上槽へ移動。

陸上槽のレイアウトは、みーばい亭において10数年間ぶれる事のない飼育コンセプト、すなわち「沖縄の離島の海辺の民宿の庭の片隅」の再現である。

なんで「沖縄の離島の海辺の民宿の庭の片隅」にイワガキの殻が落ちてんねん?と、疑問に思われる読者諸賢が居られるかもしれないが、「内地の常連客が、時々クール便で日本海のイワガキやサザエを送ってくれる」という説明で、納得いただけることと思う。
沖縄では見かけないヤギの骨格はどうやねん?・・・と、そこまで穿った見方をされる読者はおられないと思うけど、万が一おられましたら、個人的に話がはずみそうなので、ぜひコメント欄にご意見を(笑)

で、まだまだ保温が必要なこの季節、陸上槽をどこに置いているかというと・・・。

2015年組の仮宅へ仮置き(^^;
窮屈だろうけど、可愛い弟妹のために、しばらく我慢してくださいね。

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ヨモギホンヤドカリの恋

2017-04-22 21:14:04 | 生き物の話

水温み貝太る春・・・と、いうわけでアサリが旬なんだけど、地元の某スーパーのパックは例によって最悪!
弱っていて砂は吐かないし、身は痩せてるし、貝殻が割れてるのもあるし。
ええかげんにせえよ、平〇堂。
で、割れたアサリは磯水槽に投入。
憤る飼い主をよそに、ご満悦のヤドカリたち。
一番乗りは、繁殖期たけなわのヨモギホンヤドカリ。
ガッツリ食ってパワーをつけて、いざナンパ!

ちょっと、強引な気もするけど・・・。
さて、恋の行方はどうなりますやら。

そんな恋するヤドカリたちを、うらやましそうな顔で眺めているのは、ナベカちゃん。

お相手が欲しそうだけど、もう1匹入れたら入れたで殺しあうだろうし。
魚類は「1種類につき1匹」が小型海水槽の鉄則。
忘れている人や知らない人もいるみたいなので、一応書いておく。

さて、野山の桜はすっかり散ったけど、砂底では桜色の素肌が艶めかしいゴカイちゃんが蠢いている。
のび方が・・・ちょっとカワイイかも(^^)

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グラウコトエの上陸

2017-04-16 10:11:02 | 2017年ムラサキオカヤドカリ繁殖記録

9日齢以後のグラウコトエは、いつ砂(陸)に移されたに関わらず、グラウコトエ期の約22日~24日後にすべてが変態した。(Brodie,2002)

どうも成長にばらつきがあって、グラウコトエへ早めに変態した個体は、タッパーの縁まで這い上って上陸したそうなそぶりを見せるのだけど、裸のまま泳ぎまわっている気楽な個体も10匹以上残っている。
4/15日時点で、最後のゾエアが変態して8日目。
本来なら、貝殻に定着した個体から、順次上陸槽に移動させるのがベストなのだろうけど、保温の必要上、手持ちの器材では、保育槽と上陸槽を同時に運用するのは困難。
仕方がないので、裸のグラウコトエもまとめて強引に上陸槽へ移動。
冒頭に引用した強制定着実験の論文だけが管理人の心の支えである(笑)


で、待ちわびた個体がさっそく上陸するかと思いきや、世の中そんなに甘くない(^^:
この中途半端な季節に上陸時期を迎えたおかげで、気中温度の調節が難しく、寒がりの琴絵さんたちは水際で逡巡。
ピタリ適温一枚ではどうにもならならないので、大昔に使っていた古風なパネルヒーターまで動員し、なりふりかまわず温度条件を整えて一晩。
おかげさまで、なんとか7~8匹が上陸を果たしてくれた。
それはそれで喜ばしいことなんだけど、2015年組の兄姉たちも未だ仮宅暮らしだし、さて今回の上陸個体たちの新居はどうしたものか・・。
やれやれ、毎度頭の痛いことで(^^;

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SAKE Spring 2017

2017-04-15 17:11:59 | 新・ほろ酔いキッチン

サクラサク京都国際会館。
2018があるのかどうかは知らんけど、京都最大の酒イベントやて。
酒のブースがあって、アテのブースがあって・・、酒サミットと一緒やん・・と、思いつつ、全容はこんな感じ。

アルコール離れ著しい昨今、こんだけ酒のみが集まるのは喜ばしいことなんやろうけど、こんだけ人が多いと、中にはやらしいおばはんもいるわけで。
後からきて割りこんだ挙句、「こんなに混んでるんだからゆずりあわないとね」などと、関東弁で宣わられた日にゃね。
それはともかく、せっかくの機会なので、顔見知りの京都や滋賀の蔵のスタッフとはできるだけ目を合わさないようにブースを素通り(^^;
新たな出逢いを求めて遠方の酒を探索!
ドッシリ重厚な岐阜は小町酒造の「長良川」。
華やかな香りが楽しい青森の八戸酒造「陸奥八仙」。
そして岩手の「南部美人」。
この辺りが、今回の収穫かな。

まだまだ飲み足りなかったけど、人混みに辟易してきたので、とりあえず会場を出て、満開の桜を眺めながらほろ酔い機嫌でぶらぶら散策。
帰りがけにリニューアル・オープンしたばかりの京都タワーを覗いてみてびっくり。
昔々、開業間もないポルタでバイトしていて、昼飯におかわり自由の定食を食いに来てた頃の、レトロな面影は跡形もなし。
酒バーはあるし、「鳥せい」は入ってるし・・・。
で、腰を落ち着けて、鶏のたたきや焼き鳥をあてに、神聖の生原酒など。

オープンしたてで手際は悪いけど、伏見まで行かなくても買い物のついでに軽く飲めるのはうれしいかな。

あれ?
今日の収穫は国際会館やのうて、京都タワー・・やったりして(笑)

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イソガニ爺さん逝く

2017-04-12 23:47:08 | 生き物の話

脱皮に失敗して不自由な身体になったのが、昨年の3月。
夏は越せないだろうと、言われつつ夏を越し、さすがに年は越せないだろうと、思われつつ年を越し。
食欲と根性で生き続けた一年と一月。

図らずも、三日前に食べたアナゴが最後の食事になった。
肉食貝やヤドカリたちに解体される姿を見るのは忍びないので、亡骸は満開のゆすらの下に埋葬。
甲幅50㎜超え。
ズワイガニに生まれていたら、文句なしのタグ付きである。

2017年4月11日。
満開の花に送られて、イソガニ爺さん逝く。
享年六歳。

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グラウコトエ

2017-04-09 10:43:46 | 2017年ムラサキオカヤドカリ繁殖記録

当初の予定・・というか、予測では、この週末辺り上陸槽の用意が必要・・な、はずだったのだが、思いの外ゾエアの期間が長かったので、予定修正。

死屍累々たる惨劇を乗り越えた個体が、すべてグラウコトエに変態したのが、孵化後28日目の4/6。
ザリ餌やクリルを食べるようになったので、ブラインを減らして徐々に切り替え。
若干、管理が楽になったが、先は長い。

さて前記事の通り、昨日の土曜日、若狭まで鯖を買いに出かけたついでに、貝殻を集めてきた。
港の外れの護岸の脇にわずかに小砂利が溜まった小さな小さなポケット・ビーチなのだけど、さすがに微小貝の宝庫、若狭湾だけあって、ほんの15分ほどで、ムシロ系などファースト・ステージサイズの微小貝がこれだけ集まった。

こうしてみるとけっこう傷んでいるの多いけど、グラウコトエもそんなに残っていないし、とりあえずは充分だろう。

そんなわけで、ちょっと早いけど、お試しで貝殻投入。
さっそく、貝殻に興味をしめす琴絵さん。
宿入りというよりは、出入りして遊んでいる感じだけど、確実に成長しているようで一安心。
どうせ、次の週末まで上陸槽は準備できないから、ゆっくり遊んでいてくださいな。

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若狭の鯖!

2017-04-08 21:50:33 | 新・ほろ酔いキッチン

このところ、みーばい亭は鯖づいている。
先々週は越前からの帰り道に買った「丁子屋の鯖ずし」。
市販の鯖ずしとしてはイチ押しやけど、できあいは出来合いであって溺愛ではない。
で、先週はスーパーの特売の塩鯖できずしと鯖ずし。
ま、悪くはないんやけど、しょせん冷凍もんやしぃ。

ああ~、美味い鯖が食いたい!
と、いうわけで例によって早朝から鯖街道を若狭まで激走して、定置物の朝獲れ若狭鯖をGET!

はい、お目めキラキラでございます。
さっそく三枚におろして締めようとしたのだけど・・・。
大きすぎて、いつものバットに入らん。
仕方がないんで、凪さんのお菓子用を借りてとりあえず塩締め。

締まるまでの間に、笊買いしたヒイカを塩茹でに。

塩茹で前。


塩茹で後。

茹で時間1分!
ふわふわほわほわでございます。
そのままでも良し。
山葵醤油でも良し。
でもここは、ベビー・リーフのサラダにトッピングして林檎ソースをかけまわして前菜に。


お次はこちら

お馴染みアナゴさん。
ぬめりをこそぎ落として塩揉みし、ダンダンッ!とぶった切って串を打ち、カンテキで白焼きに。

もちろん、蒸して味を抜くようなもったいないことは論外!
表面をカリッと焼き締めて中はふわっ!
グリルやレンジでは望むべくもない炭火の魔力ですな。
もちろん極上のアナゴには、それなりの敬意を表して、鮫皮で丁寧にすり下ろした山葵をトッピング。


そうこうしているうちに、程よく酢の馴染んだ若狭鯖を、愛用の柳刃ですすっとスライス。

ぱくっ!
しこっ!
とろっ!
じゅわ~~~!

黒龍にしようか越前岬にしようか、さんざん悩んだけど、この脂の乗りをみて越前岬に決定。
口中にまとわりついた脂を冷たい酒ですっきり流す爽快感!
ついこないだまで、湯豆腐で燗酒飲んでたのに、季節は確実に動いている。

それにしても、今日の記事は画像だらけの超大作やな(笑)
サーバーの容量を気にしながら、画像の解像度を落としてちまちまHPを更新してた頃がウソのようで。
ほんの10年前なんやけどね・・・。
ま、余命もそんなにないことやし、とりあえず時代の恩恵を享受しときましょうか(~~)

あんまり関係ないけど、余命といえば、こちら。
新鮮なアナゴの身を貪り喰らうイソガニ爺さん。
脱皮失敗から1年と1カ月。
まだまだ生きる気満々のようで(^^;



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グラウコトエへの変態とそれに伴うゾエアの大量死

2017-04-02 14:38:54 | 2017年ムラサキオカヤドカリ繁殖記録

3/9の放幼後、2度めの産卵を敢行して抱卵を続けていたムラサキオカヤドカリの宇論ちゃん。
本日、水入れに放幼。
産卵後、約20日。
異様に早い放幼なので、確認してみたところ、発眼はしているが孵化した様子はない。
どうやら、放幼ではなく卵放棄だったようだ。
この成熟前の卵を放棄する行動は飼育下でも時折りみられるが、この件に関して言及した論文や資料を現時点では見たことがない。
おそらく、何らかのストレスを受けたか(このところの陽気でケージ内の温度が28℃位まで上昇していた)、脱皮周期に関係するのではないかと管理人は考える。

と、いうわけでバックアップのなくなった現役部隊。
孵化後20日を過ぎた3/29にようやく2匹がグラウコトエに変態。
ナキオカヤドカリも含めて、みーばい亭では最長記録である。
やっぱり、管理がおざなりなのか(^^;
残念ながら最初に変態した個体は発見時すでに死亡。
経験上、最初に変態した個体はたいてい死亡している。
観察していると、変態前のゾエアが寄って集って攻撃しているような様子を見せることがあるので、おそらく本能的な異物排除行動ではないだろうか?
数でグラウコトエが上回ると立場が逆転して、グラウコトエによるゾエアの大虐殺がはじまるのだが(苦笑)

その後も1日に数匹ずつ変態したがほとんど生存せず。
本日(4/2)になってようやく数匹の生存を確認。
同時に、ゾエアの大量死が発生。
やっぱり、Ⅴ期からコトエへの変態が、最大の難関のようで。
さて、どうなりますやら。

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