先日、ご近所さんから立派な鯖のへしこを頂戴しまして、新米の登場と相まって当分ご飯を食べ過ぎるなぁ・・と危惧しておりましたら、今度は近くの畑から早くも丸水菜が届いてしまって、こうなりゃ抗っても仕方がない!と開き直って、毎晩お釜さんの底が見える日々を送っているみーばい亭でございます。
ちなみに、新撰組で有名な京の壬生あたりで栽培される丸水菜は、壬生菜と呼ばれてブランド化しておりまして、うっとこもたまに市販の漬物を頂くことがあるのですが、まず例外なく化学調味料がビリビリしてて旨くもなんともありまへんな。へたすりゃ気持ち悪くなるし・・。
やっぱり、採りたてのパリッとした水菜に塩をまぶして一晩押した「一夜漬け」を炊き立てご飯の上にたっぷり載せてわしっと食うのが一番!
湯気とともに立ち上る鮮烈な香味と新米の甘さに誘われて意識が異世界へ漂い出そうになるのを、すんでのところでピリッと引き留める辛みの上品なこと。
まさに天上の美味!
これに勝るモンはおまへんな。
それもしても化学薬品に塗れて加速度を増す食文化の崩壊は、もう止めようがないんかなぁ・・。
南禅寺界隈の湯豆腐もそうやけど、あんな商売してりゃ遠からず日本人に見捨てられますな、京都は。
まあ、今時は金使うのがほとんど中国人やから関係ないのかな。
その辺の中華料理を食べる限りでは、化学調味料にまったく抵抗のないお国柄みたいやしね(笑)
などと、ぼやいていても腹は減る。
憂さを晴らすにゃ酒がいる。
というわけで、さっそく憂さ晴らしに一杯。
今週はお珍しや、尾張名古屋の銘酒「醸し人九平次 雄町」。
せっかくやし名古屋風の肴を・・と思ったんやけど、エビフライと手羽ギョウザくらいしか思いつかんかったので、とりあえず鰯天、鶏と冬瓜の炊き合わせ、キハダの切り落としとアボガドの山葵和えなど、無難な肴を用意して、いざ勝負・・って、鯉口切った瞬間に負けました(^^;
なんや、この自立心旺盛な酒は・・、アテいらんがな。
こりゃ、流行りの日本酒バーなんかで気取って飲む酒ですな。
うちで飲むなら景気づけの食前酒ってとこか。
やっぱり一週間の労働の疲れを癒すには、「地の食材」と飲みなれた「地の酒」が一番。
だったら、最初っから嬉しそうに買うなよって?
ま、それはそれということで・・。
何事も勉強勉強(^^;
そんなこんなで、いよいよ本格的に酒シーズン開幕!
新酒の仕込みも始まって、たれ口だのあらばしりだのが全身にしみわたるのもあと少し。
11月からは日本酒祭りに日本酒サミットに蔵開きに忘年会(?)とイベントも目白押し。
ウエットスーツでうろうろする夏場は、人の目が抑止力になって自然とお腹も引き締まるけど、これからの季節は己自身との戦いですな
固形のご飯と液体のご飯の最強タッグを相手にどこまで奮闘できるか?
がんばれ、内臓!
もっとがんばれ!俺の腹筋!
お楽しみはまだまだこれからやで!