みーばい亭ブログ

言いたい放題! 飲み放題!

VSお米

2016-10-29 00:04:33 | 新・ほろ酔いキッチン


先日、ご近所さんから立派な鯖のへしこを頂戴しまして、新米の登場と相まって当分ご飯を食べ過ぎるなぁ・・と危惧しておりましたら、今度は近くの畑から早くも丸水菜が届いてしまって、こうなりゃ抗っても仕方がない!と開き直って、毎晩お釜さんの底が見える日々を送っているみーばい亭でございます。

ちなみに、新撰組で有名な京の壬生あたりで栽培される丸水菜は、壬生菜と呼ばれてブランド化しておりまして、うっとこもたまに市販の漬物を頂くことがあるのですが、まず例外なく化学調味料がビリビリしてて旨くもなんともありまへんな。へたすりゃ気持ち悪くなるし・・。

やっぱり、採りたてのパリッとした水菜に塩をまぶして一晩押した「一夜漬け」を炊き立てご飯の上にたっぷり載せてわしっと食うのが一番!
湯気とともに立ち上る鮮烈な香味と新米の甘さに誘われて意識が異世界へ漂い出そうになるのを、すんでのところでピリッと引き留める辛みの上品なこと。
まさに天上の美味!
これに勝るモンはおまへんな。

それもしても化学薬品に塗れて加速度を増す食文化の崩壊は、もう止めようがないんかなぁ・・。
南禅寺界隈の湯豆腐もそうやけど、あんな商売してりゃ遠からず日本人に見捨てられますな、京都は。
まあ、今時は金使うのがほとんど中国人やから関係ないのかな。
その辺の中華料理を食べる限りでは、化学調味料にまったく抵抗のないお国柄みたいやしね(笑)

などと、ぼやいていても腹は減る。
憂さを晴らすにゃ酒がいる。
というわけで、さっそく憂さ晴らしに一杯。
今週はお珍しや、尾張名古屋の銘酒「醸し人九平次 雄町」。

せっかくやし名古屋風の肴を・・と思ったんやけど、エビフライと手羽ギョウザくらいしか思いつかんかったので、とりあえず鰯天、鶏と冬瓜の炊き合わせ、キハダの切り落としとアボガドの山葵和えなど、無難な肴を用意して、いざ勝負・・って、鯉口切った瞬間に負けました(^^;
なんや、この自立心旺盛な酒は・・、アテいらんがな。
こりゃ、流行りの日本酒バーなんかで気取って飲む酒ですな。
うちで飲むなら景気づけの食前酒ってとこか。
やっぱり一週間の労働の疲れを癒すには、「地の食材」と飲みなれた「地の酒」が一番。
だったら、最初っから嬉しそうに買うなよって?
ま、それはそれということで・・。
何事も勉強勉強(^^;

そんなこんなで、いよいよ本格的に酒シーズン開幕!
新酒の仕込みも始まって、たれ口だのあらばしりだのが全身にしみわたるのもあと少し。
11月からは日本酒祭りに日本酒サミットに蔵開きに忘年会(?)とイベントも目白押し。
ウエットスーツでうろうろする夏場は、人の目が抑止力になって自然とお腹も引き締まるけど、これからの季節は己自身との戦いですな
固形のご飯と液体のご飯の最強タッグを相手にどこまで奮闘できるか?

がんばれ、内臓!
もっとがんばれ!俺の腹筋!

お楽しみはまだまだこれからやで!

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酔い酔い天国

2016-10-23 08:26:28 | 新・ほろ酔いキッチン

咽返るような金木犀の匂いの中、尉鶲の姿を見た。
日本海の波も高くなってきたし、夏も終わりかな。
なじみの豆腐屋さんも絹ごしの販売を終えて、季節は絹の冷奴から木綿の湯豆腐へ。

というわけで秋である。
秋と言えば祭り、祭りと言えば昼酒! というわけで、恒例の酒蔵探訪へ出撃。
近隣の在で収穫された米で醸した自慢の祭り酒をたっぷりとふるまわれて、めったに見ることのできない麹室を見学。

ここで培養された麹と蔵付きの酵母が醸した原酒をさらにたっぷりと頂いて、ここでしか買えない生酒を御大尽気分で2本も購入。
途中、駅前のそば屋で小腹を満たして、ほろ酔い機嫌でご帰還。
さっそくぬるめの湯を浅くはり、ゆったりと浸かる湯船の中で、すーと眠りに引き込まれてゆく心地よさよ。
まさに夢見心地の天国気分!

天国良いとこ一度はおいで、酒はうまいし、ねえちゃんは・・ちょっと薹がたっちゃったけど(^^;

ま、二兎を追う者は一兎をも得ずということで(酔笑)

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食欲の秋

2016-10-15 21:25:39 | 生き物の話

沖縄などの南西諸島に生息するオカヤドカリ類は、冬場の休眠期を控える秋に採餌行動が活発化することが観察されている。
と、みーばい亭のどこかに書いた記憶があるので、念のために出典を確認しようと思ったのだが、探しきれなかった。
部屋のあちこちに散乱している、資料や論文のコピー、ノートなんかを、どこかで一回きっちり整理したいのだけど、なかなかねぇ・・。
まあ、老後の宿題ですな(笑)
それはともかく、飼育下においても、秋に食欲が増すのは長年の飼育、観察経験からしても明らかなこと。
ただ、これが前述の自然下における習性の名残なのか、ヒーターの設置によって槽内温度が上昇したことに起因する活性化なのかは定かではない。
個人的な見解では、後者のウエイトが大きいのではないかと思うんだけど・・。
その心は・・、うちのオカヤドカリは、ほとんどが飼育下で生まれた「自然を知らない子どもたち」だしね。

昨年孵化した、そんな仔ヤドカリたちも、ヒーターを入れてからは、砂から這い出して暖かい流木の上に陣取ることが多くなった。
そんなお気に入りの流木の陰をのぞくと・・・。

肉眼で目視できる糞がこんなにいっぱい・・・。
近頃は、ニンジンや落ち葉も嫌がらずに食べるようになったもんなぁ。
ゾエア期から見守ってきた飼い主としては胸にこみあげてくるものがある・・
と、感慨にひたる秋の午後。

さらに、この週末は満月大潮にも重なっているから、皆さんのお宅のヤドカリたちも活発な採餌行動で飼い主を楽しませてくれていることと思う。

もちろんナキオカヤドカリ槽も食欲の秋!

一方、オカヤドカリとは反対に、水温が下がったことによって活性化しているのが、磯の温帯性甲殻軍団。

ケアシホンヤドカリも食欲の秋!


ケブカヒメヨコバサミも食欲の秋!


ユビナガホンヤドカリも食欲の秋!


イソスジエビも食欲の秋!


そして、もちろんホンヤドカリも食欲の秋!
しかもザリ餌二段重ね(笑)

まあ、甲殻類は外骨格だから本能のまま爆食しても見た目はあんまり変わらないのだけど、内骨格の脊椎動物はそうもいかないわけで・・。

なんですか、その腹は。
だから食べ過ぎなんだって。

教訓
ナベカの腹見て我が腹なおせ


今夜はサンマと栗ごはん💛

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酔い酔いの宵

2016-10-09 21:11:07 | 新・ほろ酔いキッチン

18歳になったら、サイドシートに彼女を乗せて琵琶湖を一周する。
湖国の少年たちが大人になるための通過儀礼である。いや、あったというべきか。
当時はカーナビなんて便利な道具はなく、湖周道路も整備されていなかったし、途中には今も語り草になっている心霊スポットがあったりして、ちょっとした冒険気分を味わえたものだった。
などと、昔語りに興じながらほろほろと盃を重ねる秋の宵。

酒は昨晩に引き続き「松の司」。
しかも今宵は、大奮発の純米吟醸!

対するのは湖国の名肴鮒ずし!

吟醸香と古漬けの薫香が反発するかなと思ったけど、どちらも米の発酵香だから、相性の悪かろうはずもなく(笑)
香りの超上対決の合間に舌を休めるのは、庭にぼこぼこ生えている秋茗荷と青唐辛子の天ぷらに温奴、そして秋茄子の焼き茄子。

〆は昨晩の鯖の半身を押して竹の皮に包んで一晩寝かせておいた鯖寿司。
酢が馴染んで上々重畳!

 新聞によると交際相手がいる若者はわずか3人に1人程度だとか。
今時の子どもは、車を手に入れるために必死でバイトしたり、彼女を手に入れるために必死で声かけたりしないようで・・。
それはそれで時代の価値観なんだろうけど、必死でポケモン探してる子どもたちは、どのタイミングで大人になるんだろう?と、余計な心配をしたくなる。
少年よ、別に大志を抱かなくていいから、人生に迷ったら、とりあえず酒を飲め!

酒は冷めた心を温めてくれるし、時には決断を下す勇気を与えてくれるのだ。

永遠の酔心、永遠の夢
湖国の安寧、世界の平和

さらば少年の日々!
ようこそ酔い酔いの宵!

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まつり

2016-10-08 21:26:42 | 新・ほろ酔いキッチン

18号の通過からこっち海況がイマイチみたいなんで、この3連休は本でも読んで過ごそうかと、図書館へ出かけた帰り、昼飯を仕入れに立ち寄ったスーパーに、珍しくいい鯖が並んでいた。
ああ、そういえば大津祭りか。
と、いうわけで先週の「地酒の祭典」で仕入れてきた「松の司 特純」のアテはきずしに決定!
ちなみに画像のバックの焼き鯖はきずしの残骸。
これだけでも一合ウエルカム(笑)
飲めや唄え!
飲めや踊れ!
命の祭りじゃあ!

つづく

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ほろほろと・・・咲いた

2016-10-01 21:00:12 | 新・ほろ酔いキッチン

先だってのきき酒会で管理人が推した「萩の露」は純米酒の部でびわ湖賞、「松の司」は吟醸酒の部で同じくびわ湖賞、そして純米吟醸酒の部で最高の知事賞という結果になった。
個人的な評価が普遍的な評価との一致をみたわけだが、世間との迎合を良しとしないパンク世代の管理人としては、少々複雑な心境・・ではあるけど、伏見もそうだったが、技術の限界か酒米が軟らかすぎるのか、あるいは狙ってのことなのか、全体に甘いか酸っぱいかの両極に流れている風潮に逆らって、しっかりと地に足をつけた品質の酒を提供している蔵が評価されたのは喜ばしいことである。
ゼロ成長主義には否定的だった管理人やけど、上滑りの政策がカラカラと空回りしている現状を見るとそれもありかなと心ひそかに思う今日この頃。
などと、言うだけやったら俺でもできるぞ野党第一党選出の滋賀県知事三日月大造君揮毫の金看板の元、県下の酒呑み大集合の週末。
例によって、ふだんは絶対に呑めないような大吟醸クラスを外聞もなく片っ端から呑みほして、ほろ酔い上機嫌でのぞきこんだ水槽に咲く一輪の花。

おおっ、久しぶりに湧いた!

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