みーばい亭ブログ

言いたい放題! 飲み放題!

変身!

2019-08-31 11:58:46 | 生き物の話

磯に潜っていると、あちこちで黒地に鮮やかな白ラインの小魚を見かける。
なかなか斬新でよく目立つデザインなんだけど、あちこちに居すぎてまったく希少性が無いせいか、ほとんどのダイバーは完全無視で素通りしてしまう。
写真に収められることもなく、ましてや飼育しているようなアクアリストなどほとんど皆無ではないかと思う。
そう考えると、けっこうレアなのかもね、ヘビギンポ。
いや、レアなのは魚自体じゃなくて、飼育しているアクアリストか(爆死)

というわけで、うちのヘビギンポ。
どうやら男の子だったようで、盆明けくらいから少しずつ黒化しだして、今では磯でよく見かける婚姻色のお洒落さんに完全変身!

背びれをピンと立てた姿なんかは、ディメトロドンみたいでなかなか精悍。
丈夫で飼いやすいし、もっとマリンアクアリウムの花形として人気が出てもいいんじゃないかと思うんだけど、どこにでもいて誰にでも飼える魚など、世間のアクアリスト様の眼中にはないんだろうな。
どこにでも居ない希少な魚を、目の色変えて買い漁ってる「想像力のないアクアリスト」の業で破壊される自然環境や、巻き添えで無駄に命を落とす多くの生き物たちに、深く哀悼の意を表したい。

さて、こちらは新入りのベニホンヤドカリ。
元々入っていたイボニシの殻が、かなり窮屈そうだったので、適当な貝殻を見繕って入れてやったのだけど、よりにもよってにぎやかしのベンガルバイに入ってしまった。
お気に召しそうなサザエをいくつも入れてやったんだけどね。
まあ、南洋風の貝殻に入ったベニホンヤドカリっていうのも、ある意味では「レア」かも(^^;

コメント

ヤドカリたちの晩夏

2019-08-25 10:22:25 | 生き物の話

8月も早や終盤。
高らかに夏を歌い、命を燃やし尽くした蝉たちの亡骸が、あちらこちらに転がる晩夏の候。
皆様、いかがお過ごしでしょうか。

この季節、オカヤドカリたちの主食はもちろん好物の蝉なんだけど、さすがに食べ飽きたのかアブラゼミやミンミンゼミは、ちょっと鋏をつけるだけで、ぷいっと捨ててしまう。
そんな中で、飽きずに良く食べるのがヒグラシ。
このブログでも何回か書いたけど、やっぱりヒグラシは美味らしい。

こちら、2016年生まれのムラサキオカヤドカリ。
ただいま、脱皮明けの栄養補給中。
美脚で鳴らした母親似の綺麗な個体でございます。

さて、地上は猛暑のピークを過ぎて朝晩は涼風もそよ吹くようになったけど、海中は今だ夏真っ盛り。
20メートル以深まで潜行しても、水温は27℃。
海底をひらひらと泳ぐ巨大なアカエイなどを眺めつつ温い海をひと泳ぎして、帰りがけに磯でヤドカリ探しなど。
というわけで、今や磯水槽の主となった種子島こと、フタミゾテッポウエビの対抗勢力として招へいしたのが、禁断の「紅い彗星」。
みーばい亭には12年ぶりの御目見えでございます。
さて、第六天魔王を相手にどんな活躍を見せてくれますか?
楽しみ楽しみ。


コメント (2)

ムラサキオカヤドカリの性成熟

2019-08-17 14:20:51 | 2017年ムラサキオカヤドカリ繁殖記録

仲宗根幸男先生の「沖縄県南部及び久高島におけるオカヤドカリ類の生態的調査」によると、ナキオカヤドカリの抱卵雌の最小個体は前甲長3.93㎜なんだけど、サンプリングされた抱卵雌の大部分は5㎜前後以上の個体であったとか。
同時に調査されたナキオカヤドカリの甲長組成から判断して定着雌の一部は2年目から産卵を始めるものの、大部分の抱卵雌は3年目以上の個体と推察されている。
無効分散(当時はそう考えられていた)の定着個体や人工繁殖個体を飼育した管理人の経験だと、ナキオカヤドカリが産卵を開始するのは定着後4年目以降、前甲長7~8㎜以上の個体だったから、フィールド調査の結果とは少々差異があるが、サンプル個体が少なく、しかも野生個体と飼育個体の生態の違いなど、まったく研究されていないに等しい現在の乏しい知見では、仮説も含めてなんの考察も出来得ぬだろう。(正直に言えば「定説」には懐疑的なのだが)
一方、ムラサキオカヤドカリはというと、抱卵雌の最小個体が3.83㎜。
ナキオカヤドカリより脱皮成長量が大きいことから、定着後大部分の雌が2年目から性成熟し産卵するものと考えられている。

なんでこのクソ暑いのに長々と退屈な話を書き連ねたかというと・・・。
すみません、子供だ子供だと思って油断してました。

月齢が満月に近づいた十三夜だけど新暦8月14日の夜。
仔ムラサキ槽の淡水入れに、放幼されたゾエアの死骸が累々と・・。
孵化したのが2017年の3月9日。
ムラサキオカヤドカリの仔ヤドたちは仲宗根先生の調査通り、2年でしっかりと性成熟していたらしい。
どの個体が産卵したのかはわからないけど、ケージ内にいるのは全員同腹の兄弟姉妹だから、当然インブリーディング。
淡水に放幼されて、ホッとしたのが正直なところ。
もっとも、インブリーディングじゃなくても、これ以上オカヤドカリを殖やす気はまったくないんだけどね。


よく見かけるこんな光景も、これからは兄弟喧嘩じゃなくて、繁殖行動として見ないといけないわけか。
無邪気な子供時代は過ぎ去って、悩み多き青春時代の幕が開く。
幕が開いたとたん、兄妹姉弟で子供作っちゃうのもどうかと思うけど(^^;
まあ、甲殻類相手に道徳や倫理を語るのも詮無い話で、悪いのは性成熟した同腹個体を同じケージで過密気味に飼育してる管理人なんだけど、これ以上ケージを増やす余裕も増やす気もないし・・。
さてどうしたもんかな?

悩みは尽きぬどもビールは美味い熱帯夜(^^;

コメント

鮎の塩焼き

2019-08-10 20:24:21 | 新・ほろ酔いキッチン

馴染みの鮎が食べられなくなってから幾年経っただろう?

台風で川が氾濫たのがきっかけだった。
これは天災だから仕方がない。
そのあと、川が復旧しても、売ってもらえなくなった。
地元の住人に、キロいくらで売るより、おとり鮎として遠方から来る釣り人に、1匹何百円かで売りつける方が、利幅が大きいのだとか。
まあ、漁協も所詮営利組織ということか・・。

とはいうものの、純粋な日本人である管理人は、夏に鮎を食べなければ死んでしまうので、ネットなんかで彼方此方の鮎を取り寄せたりしているのだけど・・、まあ、酷いもんである。
とりわけ、県内だからいいんじゃないかと取り寄せた愛知川の鮎など、脂が臭くて食えたもんじゃなかった。
大体、背身にまで脂が回っているような鮎なんて魚粉で太らせた100年前の養殖鮎である。
こんなもんが滋賀県の鮎だと思われた日にゃ、琵琶湖から遡上した湖産鮎を長年ブログで紹介してきた管理人の面目丸つぶれである。
所詮、湖東人の味覚なんてこんなもんか・・。

悔しいけど、京都の方がきちんとした旬の食文化が残っているので、盆渋滞の中、京都市内(JRひと駅間の距離だが)のスーパーまで足を延ばして買ってきたのが、冒頭の若鮎。
熊本県産だとか。
香りはともかく、背身に脂はついてないけど腹には脂の乗った夏の鮎。
これくらいの鮎だったら酒席に供しても許されるかな?
もちろん骨も頭もカンテキで炙って、すべての命をすっかりいただきました。


それにしても、旬の食材がまともに食べられない日本って・・。
コンビニ食に浸蝕されつつある昨今、老後の食膳がめっちゃ不安な2019年の夏。

 

コメント

夏もよう

2019-08-03 10:02:03 | 生き物の話

梅雨が明けたかと思ったらいきなりの猛暑!
磯水槽もあっというまに30℃越え。
真っ当なアクアリストなら冷却対策に大わらわなところだけど、うちの住人は風呂みたいな潮だまりでも平然とメシ食ってるようなツワモノばかりだから通常営業(笑)

3年目のホンヤドカリ。
だいぶ水槽ボケしてきたけど、色白の方が涼しそうでいいかな。


こちらは表層で涼を取るウニどん。
おっちゃん、なにしてんの~?
しゅわしゅわが気持ちええねん。

猛暑の磯水槽。
それぞれの夏もよう。


一方こちらは庭先で朝日を浴びて微睡んでいるニホントカゲの幼体。
今年生まれの個体かな?
気持ち良さそうだけど、日が高くなると一気に暑くなるから、熱中症にはくれぐれもご注意を。

コメント (2)

ブログ村 リンクバナー

にほんブログ村 酒ブログ 家飲みへ
にほんブログ村 観賞魚ブログ ヤドカリへ
にほんブログ村