みーばい亭ブログ

言いたい放題! 飲み放題!

梅雨さめの午後

2016-06-25 22:28:19 | 新・ほろ酔いキッチン

たっぷりと含んだ水滴の重みで、頭上に覆いかぶさってくる青葉闇。
そんな梅雨さめの午後、ぼんやりと裏山を眺めていると灰緑色の地味な小鳥が、目の前の藪の小枝でフィーフィー、チェ、チェと鳴きはじめた。

ジョウビタキの季節じゃないしルリビタキかな・・などと思いを巡らせていると、少し離れた林の中から特徴のある囀りが。
へ~、オオルリか、珍しいなぁ・・と、窓際に腰を据えたのがお昼過ぎ。
この場所からほとんど動かないメスの周りを、一定の距離をとって囀りが移動していく。
メスは無関心なようでいて、常に囀りの方向に体を向けている。

梅雨さめの中で繰り広げられる、恋の駆け引きを見物しているうちに、いつの間にやら休日の午後は暮れ・・・。

「先生っ、休日ってどうしてこんなに1日が短いんですか?」
「う~ん、いい質問だね。それは、キミが朝遅くまで寝てるからだよ。」

ま、暮れたら暮れたで大人には大人の楽しみがあるわけで(笑)

と、云うわけで今宵の宴は、枕崎の本節と利尻昆布で丁寧に出汁をとり、早めに蒸しあげて冷やしておいた、みーばい亭名物「冷製茶碗蒸し」でスタート。

具は、一昨年に漬けた梅干しのほぐし身のみ。
酒は、オオルリの恋の成就を祈って、瑠璃色の瓶が涼し気な「越乃寒梅 純米吟醸 灑」

ご存じの通り、「越乃寒梅」自体は癖のない端麗酒の代表みたいな酒で、料理との相性のストライク・ゾーンが広いから、京風の料理屋でも重宝されているのだけど、この「灑」は水臭いいやいや淡麗じゃなくて端麗なわりには、吟醸香がしっかりしているので、蔵元の意図に反して意外に料理を選ぶんじゃないかと思う。
特に味噌との相性はイマイチだった。
とはいえ、イノシン酸、グルタミン酸との相性は絶妙で、夏酒としてはまったく悪くない!・・・悪くはないけど、コストを考えると、夏酒は泡盛や麦焼酎やバーボン・ソーダで充分かも(^^;
は~、ビンボーって悲しいなぁ・・・。

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ヤドカリ王国の救世主・・・か?

2016-06-19 12:53:18 | 生き物の話

旧世界の均衡が破れて、相変わらず地球がわさわさしている2016年。
その春から初夏にかけて、みーばい亭の磯水槽は、2年物のホンヤドカリ2匹と、3年物のユビナガホンヤドカリ1匹が立て続けに落ちるという由々しき事態に見舞われた。
落ちたヤドカリたちは、すでに水槽ボケした老衰個体だったから、それ自体は自然の流れなのだが、飼い主があえて「由々しい」という表現を使ったのは、これらの大物3匹が時を置かずに水槽から去ったのにも関わらず、ニッチに全く空きのない状態が続いているという異常事態に対してである。
飼い主が啓蟄を境に、酒蔵から這い出して活動をはじめたおかげで、磯水槽にはシオフキやらケンサキイカやらスズキやらアナゴやら・・・飼い主の遠征によってもたらされた晩酌の御相伴食材が、大量に投入されることとなった。
その小さな生き物たちへの愛情あふれる行為が、脇役のカニやエビの急成長を促し勢力をここまで増大させるとは、さすがの飼い主も予想できなかった(-_。)\☆

まずは、イソイワヒラ連合の先兵1年物のヒライソガニ。

前回の脱皮で背中に大きな傷を作っていたので心配したのだけど、とりあえずは元気に過ごしている。
おそらく、カニ同士の闘争によると思われるが、やっぱり異種間連合にはなにかと問題があるようで(^^;

そして、その闘争相手と思しきイワガニ。

ヒライソとは同期だけど、一回り大きく育っている。
オスならすでに凶暴化して手が付けられないところだけど、幸いメスなんでなんとかギリギリの線で共存している。
それでもイワガニはイワガニだから、これ以上育つと笑いごとでは済まない事態に陥るかも・・。
さて、どうなりますか。

そして新入りのミツビシ君。

こちらはまだまだ可愛い盛り。
先々のことは・・・、まあちょっと置いときますか(゚O゚)\(- -;
明日には明日の波が立つのだ!

そして、現在の過密状態の元凶がこのカニ。

照明の落ちた深夜の水槽で踊るイソガニ爺さん。
この様子じゃ、当分くたばりそうにありませんわ。


そして、もう一方の大勢力、イソスジエビとスジエビモドキのスジエビ同盟も、それぞれが成長して数の暴力で水槽の制圧を目論んでいる。

力で攻めるカニと、数と機動性を武器に挑みくるエビたちに王国を蹂躙され、不本意にも脇役の座に甘んじることになったヤドカリたちだが・・・。
群雄割拠する磯水槽にヤドカリ王国を復興させるべく、1匹の若者が立ちあがった!


はたして、この白い鋏脚を持つ勇者が、衰退したヤドカリ王国の救世主となるのか?
緊迫の次号を待て!(←いつやねん)

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ちびヤドを探せ!

2016-06-18 20:19:39 | 生き物の話

2015年7月21日に孵化したムラサキオカヤドカリの大御所ゴリの子供たち。
何匹残っているのかは知らないけど、なんとなく保育舎のプラケが手狭になってきたので、30℃越えでヒーター不要と判断した本日、お引越しを敢行した。
引っ越し先は、2006年越冬隊が暮らした改造衣装ケース。
ちなみに、この越冬隊にはナキオカヤドカリ2009年、2010年孵化組の母親となったエリーが在籍していたから、それなりに由緒正しいケージである(笑)

で、とりあえず砂上にいた三匹をだだっ広い新居に移したんだけど・・・・。
なんせ生まれてから1年に満たない仔ヤドカリだから、観察しようにも探し出すのがひと仕事(^^;
さて、ちびヤドたちはどこにいるでしょう?
答えは、↓

 

 

 

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ムラサキオカヤドカリ 来亭15周年!

2016-06-11 21:50:32 | 生き物の話

オカヤドカリが長寿であることはよく知られているが、実際にどれくらい生きるのか・・ということになると、残念ながら「よくわかっていない」のが現状。
飼育下における記録としては、Wikiに「C. clypeatusの室内飼育では11年間生存し・・云々」という記述があるので、「そんなもんか」と思われている方も多いかと思うが、この情報の出典は(Chace,1972)・・つまり40年以上前の論文である。
ドッグイヤーで巡るましく変転するWeb情報でいえば、江戸時代の本草学者が記した古文書を小学校の理科の教科書に使っているようなものなのだ(笑)
歴史文献学的な興味をお持ちの読者もおられるかもしれないので、もうちょっと詳しく紹介しておくと、C. clypeatusの1個体を室温で20リットル容器で植物餌(主にレタス)を与えて飼育した結果、11年間生存した。・・・が、この間サイズの増大はほとんどなく、おまけに死後の検査の結果分枝菌類にひどく感染していた・・とのこと。
つまり、あんまり健全な状態ではなかったようで、現在の日本の飼育技術ならば、もっともっと長生きさせられたであろうことは、容易に想像できる。
実際、日本の愛好家さんには11年越えで飼育されている方がたくさんおられる。
管理人が信頼をおいている飼育下での生存記録は、ナキオカヤドカリ( C. rugosu)が、みずさんちの「ハナさん」で、2003年5月から2015年9月の12年と数カ月。
オカヤドカリ (C. cavipes)は、とれもろさんちで2000年11月から飼われている「あゆう」が 16年。
そして、ムラサキオカヤドカリ(C. purpureus)は、うちの「ゴリ」が、このたび15周年を迎えてめでたく16年目に突入した。
しかも、今年は父親になって初めての夏だから、めでたさも2倍である。

おかげさまで、昨年の夏に生まれた子供たちもすくすくと成長中。
ちょっと育ちすぎじゃないかという不安もあるけれど・・ま、元気なのにこしたことはないか(^^;


で、ちょっとは親としての自覚が出てくるかと思ったけど、相変わらず子供みたいに狭い隙間に潜りこんで遊んでいる(笑)
まあ、難しいことは考えずに、のんびり気楽に生きるのが長生きの秘訣なんでしょうかね?
特にここ数年は、愛妻の宇論ちゃんと夫唱婦随仲睦まじく暮らしているのが、なんとも微笑ましい。
ここに至るまでには、斬った張ったの闘争に明け暮れた時代もあったんだけどね・・(^^;
無粋かとも思ったけど、夫婦の寝室の天井を外して、穏やかな寝姿をパチリ。
来年も再来年も、この幸せそうな姿が見られますように・・。

というわけで、飼い主から15周年を記念して、パンクの遠い先祖ランボーのごく初期の詩の一節をアレンジして贈る。

部屋の中はもの陰でいっぱい。
二匹のムラサキオカヤドカリのおとなしやかなささやきが聞こえるばかり。

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夏の白身!

2016-06-04 22:11:39 | 新・ほろ酔いキッチン

ムラサキオカヤドカリの大御所ゴリさんが、まもなく来亭15周年を迎えるということで、祝宴の食材を調達するために、鯖街道をひとっ走り若狭まで。

いつもの事ながら興奮気味にトロ箱を見回っていて、ふっ・・と目が合ったのが旬のスズキさん。
旬だけにあちこちの店に並んでいて、中にはしっかり頭と尾に切りこみを入れて血抜きしてあるのもあって、心惹かれたんやけど、このスズキさん「よろぴくぴくっ」てな感じで鰓が開閉していて・・つまり生きていて、文字通りまともに目が会ってしまったもんで、思わず「おばちゃん、これ頂戴」・・っと(^^;

ご覧の通りの大物で、キッチンでは無理なので庭の縁台で解体。
まず、カマは大きめに切り取って塩焼きに。

この所、近所のスーパーにこれっていう魚が出ていなくて、白身魚の塩焼きに飢えてたんやけど、量といい、歯応えといい、お味といい・・余は満足じゃ!

残りは三枚におろしてサクどりし、半身はもちろん洗いに!

しこしこ噛みしめればジワ~と甘みが滲み出て、酒が進む進む。
酒は魚介と相性ばっちりの毎度お馴染み「八海山」。
今日はなんせ魚がデカかったから、定番のおろし山葵以外にも、塩レモンや自家製柚子ポン酢、それに梅干し甕から掬ってきた梅酢などいろいろ楽しませてもらった。
中でも出色は、庭からむしってきた青紫蘇と、梅干し甕から引き上げた赤紫蘇のコラボ。
梅酢の染みた白身に青紫蘇の清涼感が絡まって・・絶品でございました。
さ、酒が足らん(^^;
残りの半身は昆布締めに、中骨と頭はアラ炊きにして明日のお楽しみ。

もちろん、ヤドカリたちにもたっぷりおすそ分け。
海水槽にはスズキの口から出てきた豆アジを豪気に丸ごと投入!
そして主役のムラサキオカヤドカリには塩焼きをたっぷりと入れてやったのに・・・・、
寝てるやん。

このところ、ちょっと肌寒かったからね。
今夜は、飼い主もは早めに寝るさかいに、灯りが落ちたらゆっくり食べてくださいな。

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