さて、このホンヤドカリの画像。
ヤドカリ愛好家の読者諸氏は、どう判じられるだろう?
両手に1匹ずつ「交尾前ガード」とは、この好き者、絶倫男、うらやましいぞこの野郎・・などという、単純な話ではない。
右鉗脚でホールドしているのは、実はオスなのだ。
この画像のシチュエーションを素直に解釈すれば「バイセクシャルのマッチョを頂点にしたややこしい三角関係」である。
おおっ!長年ヤドカリ飼ってるけど、これは初めての見物やな、おもろいやんけ。
と、酒盃片手に水槽前かぶりつきの管理人。
今日も平和だ!みーばい亭(笑)
で、観察結果を報告すると・・・。
このマッチョ君、左鉗脚で交尾相手のメスをホールドしながら、右鉗脚で押さえつけたオスにラッピングを仕掛けた。
つまり、宿貝を奪いにかかったのだ。
要するに、嫁と新居を一気にゲットしようと目論む、せっかちな欲張り君だったわけ。
たかだか50リットルの水槽でも、いろんなドラマがあるなぁ。これやから、水槽趣味はやめられまへん。
結局、右手のオスには逃げられて、宿貝は奪えなかったけどね。
そうそう、結婚即新居なんて人間社会でもありえないんだよ。
まあ、金持ちの親でもいれば別やけどね(笑)
飼い主なんか、家持つまでどんだけ掛かったことか・・。
正確に云えば銀行に借金がたんまり残っているから、いまだ「持ち家」ではないんやけどね(^^;
本当の意味で「持ち家」になるのは、管理人の命が果てて保険で決済された時・・・。
オトコはやっぱりツラいものなのだ。