Mars&Jupiter

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デュリュフレの「レクイエム」を聴きながら星川から横浜まで歩く

2008-01-23 07:38:50 | 古典~現代音楽フランス編
昨日は星川駅から横浜まで歩きました。
昨日聴いたのはデュリュフレの「レクイエム」である。
デュリュフレは、1902年生まれの作曲家で、
作曲はデュカスに師事している。
オルガン奏者として欧米各地で演奏活動をし、
パリ音楽院では和声学の教授もつとめた。
演奏活動、教育活動の多忙さもあって、
彼が作曲活動の中で残した作品は少なく、
「レクイエム」は1947年に作曲されたのだが、
作品番号は9となっている。

「レクイエム」は静かで、情感あふれる曲である。
フォーレの「レクイエム」とともに、
現代の宗教作品の傑作とされているようだ。
フォーレの「レクイエム」との共通点も多く、
構成面ではフォーレが「怒りの日」を選ばず、
「われをときはなちたまえ」と「天国へ」が
新たに付け加えているところが同じである。

この曲の中で伴奏する楽器として、
オルガンの占める位置は大きく、存在感がある。
これはオルガン奏者として活躍していた経験が、
活かされているのだろうなという気がする。
冒頭の「イントロイトゥス」からして、
美しい旋律は、聴いていて穏やかな気持ちになる。
少年合唱団の声は天上の歌のように聴こえ、
「レクイエム」らしさが出ている。
演奏としては1961年録音の方が個人的には好きである。
亡き父を偲んで作曲されたこの曲は、
グレゴリオ聖歌を使用しているからか、
癒しの音楽となって、ゆっくりと心の中に沁みてくる。
コメント
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