本来であればウクライナ紛争について、日本は外交的に取り組み世界に存在を示す、またとないチャンスなのである。
G7国でありながら唯一NATOに入っていないのが日本である。戦力を持たない唯一の国家で、憲法で戦争を放棄している。民族問題が起こしたロシアの侵略行為といえるが、どの民族とも日本はフリーであり最も良い位置いるが、それが中国に取って代わられそうである。中国の仲介は危険である。すでに両国に利害関係があり中国自身が利権を求める可能性が高い。
本来なら国連が行うべきであるが、常任理事国を先に大戦の戦勝大国が握ったままで、多くの紛争について常任国の何処かが拒否権を発動する。今回もこれまで通り重要な案件についてはないも決められない。
戦闘はロシアが必ず勝利すると思われてきたが、どうもここにきて情勢が解らなくなってきている。今日もロシアのアンドレ・イグノビッチ大将の戦死をウクライナは発表している。そもそもプーチンは赤子の手をひねるように、勝利すると踏んでいたようである。引けないプーチンの苛立ちが垣間見える。プーチンは国内の平定の戦いしかやってこなかった。そうして戦いを引くこともなく、KGB出身者らしく裏工作を重ねてきた勝利である。
ウクライナの志願兵は愛国心に燃えているし、戦う理由も鮮明である。ルートさえ確保出来れば、武器は豊富である。どんな戦いをしても世界から評価され同情される立場にある。
ロシア側と言えば、勝って当然の戦である。国外の傭兵まで用意するというが、それでは戦意は高揚しない。ロシアは不都合な情報を国民に閉ざし、フェイクニュースを流す。産院を爆撃したが、此処は兵士のたまり場に使っていたと報道してみても、ネットでは傷ついた妊婦や幼児の死体を見ることができる。国民の戦意は高揚していかない。厭戦気分は高まる一方である。
強者が戦争の引き際を模索する時が近づいているように見える。本来の日本の外交が健全であれば、安倍晋三が世界に不信をばら撒いていなければ、こうした時こそ存在感を発揮できるというものである。ウクライナ紛争に日本の姿が全く見ない。。