国外から見れば、タリバンがアフガニスタンを放棄してから今日で7カ月になる。国内から見れば、タリバンが外国勢力を国外に追い出して7カ月ということになる。まるで独立が勝ち取られたようにも見えるが、実際は全く異なっている。
アフガニスタはンは不幸な国である。まるで計られるよう定期的に侵略される。恒常的に何かの形で餌食になっている。民主化を唱えるアメリカが中東では王国と親しい関係を持つ。特に石油大国サウジ・アラビアとは固い結びつきがある。
内容はともかくとして、一応は民主体制のイランとイラクには悪の枢軸と塀とする。理屈などアメリカにはない。
石油で大儲けしている金満国家サウジ・アラビアは無償で教育する。その教育こそが、徹底したイスラム主義でワッハーブ派と言われる、これこそがイスラム法(シャーリア)を厳格に守るイスラム原理主義の原点であるといえる。
オサマビン・ラディンはこうした教育を受けて育ち、有り余る金で22回も結婚し54人の子供をもうけ、イスラム原理主義を世界に広める目的で、アルカイーダを結成した。
最もターゲットになったのは石油の出ない貧国のイスラム国家、アフガニスタンである。ソ連の侵略に打ち勝ったタリバーンをビンラディンは支持しイスラム原理主義へと先鋭化してゆく。このタリバーンが政権を執っても、行政の現実にや国民の生活には無関心である。
欧米が去ったアフガニスタンは、タリバーンによる欧米協力者の粛清と女性への排斥それに穏健宗派への暴力が始まった。アフガニスタンの本来の穏健なイスラム教徒は殺害と排斥と暴力の渦中にある。特に女性への迫害は厳しく徹底的である。全員を被うブルカが外出には必須とされ、男性の随行も求められるなど、あらゆる場面で、非人道的な行為が原理主義の元に強要されている。
そんな下でも女性は逞しく、ツイッターを世界に発信している。ウクライナに対しても、ウクライナの女性たちお互いに団結しましょうと呼びかけている。
彼女たちに逞しさを感じるが、権力は非情である。
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