ロシアは兵士を海外から雇うとプーチンは公言した。これはロシアの侵略の大義を根底から否定する、極めて大きな選択といえる。外国人を雇い入れることは、国家の問題ではないことを自ら認めたことになる。愛国心を鼓舞する必要はなく、金を出して雇えば良いことになる。単なる大国の物盗り侵略でしかない。いくら待っても、ロシア軍を歓迎するウクライナのロシア民族の姿が見えてこない。
北京冬季オリンピックが終わるのを待つように、プーチンはウクライナに侵略始めている。オリンピック大好きなプーチンは、北京冬季パラリンピック開催の3月4日までに終結させるつもりでいたと思われる。つまりプーチンは侵略に関して大きな誤算を踏んだのである。民主体制を標榜しながらも、エリチェンの後22年にわたっての専制国家を築き君臨し判断能力を失くしたかに見える。
更にプーチンは撤退や閉鎖した企業の施設を、ロシアが撤収することを明かにした。日本企業も例外ではない。今日は津軽海峡をロシア海軍の艦船が10隻通行した。経済制裁の日本への示威行為といえる。
昨日になるが、日本が我が国の領土とする北方領土への投資した企業などに、税金をかけないとする優遇制度を発表している。北方領土はすで安倍晋三が3千億円付けて進呈しているから実質被害はないが、日本への逆制裁である。
シリアで人道回廊がロシアの提言で作られたが、そこをロシア空軍が空爆している。又人道回廊を作ったのだから、残っているのは全て兵士であるというへ理屈で、無差別攻撃をする可能性すらある。
ネオナチへの成果も見られない。プーチンが言葉汚くののしるネオナチは政権の座にあるとするが、ゼレンスキーはユダヤ系である。今回の侵略で、第二次大戦中最も多くのユダヤ人が殺害されたいわば聖地を、ロシア軍は多くの人を殺害し蹂躙している。
核開発の痕跡を原発内であるいは各研究所で見つかる思いがあたであろうが、何も見つかっていない。今度は、生物化学兵器を開発しているが、廃棄したと無根拠の声明を出している。
ウクライナはロシアの心だ、同一民族だとしながらも、その同一民族攻撃殺害する矛盾にプーチンは動じない。ロシアの発祥地と言われる美しい街、キエフを攻撃奪還する姿勢を見せる。
もうプーチンにウクライナを侵略する大義を持っていない。残されたプーチンの大義は、大ロシア帝国の再現でしかない。前近代的発想をプーチンはしているのか。
これだけの経済制裁を世界から受けると、ロシアは相当頑張ってもボディーブローのように効いてくるであろう。ロシアはたとえ武力制圧が成功したところで、経済的な負担は余りにも大きく、この侵略戦争が無意味なものと、いつ気付くかである。この戦争はプーチンしか止めることも終わることも出来ない。