そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

決して勝利がないプーチンの戦争はどこまで行くのだろう

2022-03-17 | プーチン

ロシアのウクライナ侵略を正当化する人たちがいる。
『プーチンが初日から強調していたのは、今回の作戦はネオナチの武装解除目的のみの攻撃であり民間人に対しての攻撃は禁止、ショイグ国防相は敵捕虜に対しても「敬意」を持って接するようにと訓示しています。』というロシア擁護を繰り返したところで、殺戮の正当化にはならないし、明らかにロシアは常軌を逸脱している。
プーチンに掲げる侵略理由があるとしても、明らかにその理由を越えてしまっている。そのプーチンが掲げる侵略理由を支持する人たちもいる。その理由を圧倒的武力で威圧し、他国に堂々と侵攻し、「中立になれ、武器を捨てよ」とは、まるで中世の戦のようである。盗人猛々しいというものである。
宣戦布告のない侵略を、”特別軍事作戦”と呼び一週間もしないで、コメディアンの大統領は政権を投げ出すだろう。追放されたヤヌコービッチがベラルーシュに待たせている。電撃的に終わるとよんでいたのであろう。
これは東部のいくつかの市長を拘束し親ロシアの人物を代わって据え置くが、こうしたことで大統領をすげ変えようとしたのである。
自治体のトップがどうして選ばれるのかをプーチンは知らないのである。専制体制の大統領が任命することに何の疑問も持っていない。ウクライナを軍事的に支配しても、統制できることはないだろう。東部二州の独立を認めたことが、かえってウクライナの極右翼を勢いづかせることになっている。
ウクライナの被害者としての訴えは世界的に大成功しているのは、ロシアが思った戦果を挙げられていないのも大きい。そこでチェチェン紛争の立役者のカディロフ首長を投入し、シリアなどから兵士を雇用するという禁じ手をうつことで、かえって世界の反感をかうことになる。
アメリカやNATOを支援するわけではない。戦争そのものが殺人行為であり非人道行為であるから否定しているのである。アメリカが9.11の報復で貧国のアフガニスタン政府を倒し平定したり、イラクに侵略して政権を倒す時にも、無根拠の理由を掲げていたが、今のロシア以下の行為を重ねてきたのがアメリカである。
圧倒的軍事力を持つと大国は悪行を重ねる。中国はロシアが思った以上の、閾値を超えた侵略と殺戮にたじろいでいる。仲介の機会を伺っていただろう習近平も、内政問題にとどめ置きたい台湾問題の参考にもならない。距離を置くように見える。
ウクライナはIOJ(国際司法裁判所)に訴えたが、プーチンは忠告さえも無視することになる。プーチンに勝利の札は永久に降りない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

羅臼港

春誓い羅臼港