ウクライナを威嚇する軍用車のコンボ。プーチンが何度も繰り返えしていた、「我々は軍事侵攻はしない」は、虚偽であったといえる。
東部ドネツク・ルガンスク2州の独立承認の茶番劇の後、要請に応じたとして侵略行為に及んでいる。しかし、大きく2州の一部を大きく超えて、ウクライナ全土に周辺から侵略している。上図参照。
捕虜になったロシア兵士は、「我々は侵攻で住民たちから歓迎を受けると説明されたが、事実はその逆であった。」と述べている。SNS上で世界に向けての発信であるが、強制的である可能性もあるが、何人もいるから多分真実なのだろう。
世界が消極的ではあれ、2014年のクリミヤのロシア併合を認めたことが、プーチンを勢いづかせた。台湾の事実上の併合やウイグル自治区やチェット自治区での中国の強権的取り込みは、プーチンに自信を持たせたに違いない。
一旦侵略占拠すれば、時間が経てば世界は黙ると確信したことが、今回の侵略行為を根拠になったと思われる。
プーチンは極めて長文の、歴史観を民族主義を基調に論文を昨年秋に発表している。これがウクライナ侵略の下地、プーチンの決意なのだろう。たった側近の五人で決めたようであるが。
だったらなぜ、ベラルーシを侵略しないのか。現政権は長年不正選挙を繰り返し、大統領の座を降りようとしないプーチンの傀儡であっても、筋が通らない。又ロシアの東では、戦闘を好まない狩猟民族の土地も文化も奪って、ロシア人が居座り支配している。
プーチンの民族主義は、ロシア人だけが持って良いことを意味している。プーチンのこのような侵略は、21世紀に起きるとは予測だにしなかったと、多くの識者が述べている。今回の侵略は偏狭で古色蒼然とした民族主義、大ロシアの憧憬に基づくものであるなら、ウクライナ人はなんとも哀れでならない。
プーチンの狂気は、自分でしか解決できない。