そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

「尾身くん、それ言っちゃーおしまいよ」とばかり、自民のくずどもが大慌て

2021-06-05 | 石破茂

「尾身くん、それ言っちゃーお仕舞よ」とばかり、自民党の忖度議員たちが一斉に、裏攻撃を始めた。菅義偉首相は、大声で取り巻きに激怒したとのことである。
尾身茂政府の新型コロナウイルス感染症対策会長は、「状況で普通やるべきではない。やるのであれば余程の覚悟をもって、感染対策が求められる」と述べたのである。ほとんどの国民にとって何の違和感もなく、至極当然の発言であるが、むしろ遅きに失した感がある。
政府高官は、「この発言は政府の開始を推進する立場にない」と述べている。多くの菅の周辺の忖度議員たちも同類の発言をしている。オリ・パラを何があっても開催に向けて、動き出している議員たちは姑息である。
しかし、取り巻きたしに言葉をよく見てみると、政権に障害になるような意見を言ってはならないと述べているのである。菅義偉は野党に突っ込まれると、「専門家の意見を聞いて判断する」と明らかに、時間稼ぎをしてきた。
尾身もこれに応えて、例えば、「PCR検査は新型コロナの蓋然性はない」とまで述べている。日本が世界的にも、PCR検査が圧倒的に少なかったのは、菅の言う”センモンカ(従順な専門家)”の指示によるものである。
オリンピック開催2カ月を切って、いよいよセンモンは考えたのであろう。多少の倫理観は残っていたのであろうが、言っちまったのである。分科会は我慢できなかったのであろう。分科会以外の専門家たちの声を聞いたのかもしれない。医療ひっ迫の現場を抱えた医療関係者からの発言に配慮したのかもしれない。
あるいは8割が開催反対か延長の国民の意向を受けたのかもしれない。これは尾身の姑息な男の延命作戦であろうが、残念ながら今後の高官への道は閉ざされたであろう。
とはいえ、菅は国民の感覚を逆なでするような国家的、国際的行事を止めるタイミングを失った。元々なかったかもしれないが、それはよほど決断力も洞察力も欠いた人間と言うしかない。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

羅臼港

春誓い羅臼港