二階俊博はしぼんでしまった。
自公与党は内閣不信任を否決し、会期延長をも拒否した。二階が吐き捨てるように言い放っていた、解散は出来もしなかった。二階の「解散するぞ、するぞ」言葉は、野党へのコケ脅しに過ぎなかった。まるでヤクザの世界である。
それでいて、土地規制法案を強行採決したのである。
「特別注視区域」は特定されていないし、これまでやってきたように恣意的な運用になるのは明白である。秘密保護法もそのためにある。
二階はしぼんでしまったのではない。
この日二階は「自由で開かれたインド太平洋」構想を推進する議員連盟を設立した。派閥横断的に議員を集めた。安倍晋三を最高顧問に据えた。甘利麻生安倍のいわゆる3Aに対抗する形である。
ボケてる割にはお元気である。こうして政局を前面に迎えて、国会なんぞ開いてられないのである。
自民党幹部にとってみれば、政策を論じるよりよほど面白いのであろう。国民のことなど目にない。コロナも五輪も。