そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

「茶番劇」でしかない党首討論

2021-06-10 | 菅義偉

何とも自信なげに挙手しているようないないような
久しぶりの党首討論が昨日行われた。最も長い立憲民主党でも30分の持ち時間であるが、他の政党は僅か5分程度である。菅のモゾモゾはぐらかした時間もこれに含まれる。
立憲民主は内閣不信任を提出するかを探って、維新は政権党におべっかを並べてすり寄り、国民民主党は経済支援のスケジュールを巡って、共産は五輪中止の決断を促すといった具合で、そもそも討論になんかなっていない。
驚いたのは、官僚メモの棒読みしかできない菅義偉首相が、資料に目いっぱい付箋をつけて、討論会場に持ち込んでいたことである。さぞかし自分の言葉で語るかと思ったら、大間違いであった。1969年の東京オリンピックの感動話を延々と述べた。述べたといっても超スローの喋りで6分間もあったそうだ。因みにメモは見てはいなかったが、これは野党各党の持ち時間に等しい。
菅の周辺では、自分の言葉を持たない総理が党首討論に応じたことの驚いていた。そもそもイギリスの党首討論を真似たものであるが、毎月何度も行う、感情むき出しで口角泡飛ばす二大政党の討論とは全く異なる。
それでもほとんど内容のあることを口にしない菅義偉であるが、11月には希望者のワクチン接種を終わらせたいと言ったのである。これは、ワクチンでコロナの清浄化が起きて、鼻高々に選挙に打って出るということである。つまり10月21日の任期を全うして選挙に出るということを意味する。これは本音だろう。党首討論で得られた唯一の収穫である。
昨日の党首討論は、与野党とも茶番である。時間がない野党、質問には答えない菅首相。終了後野党の質問に丁寧に答え、ご理解が得られたと嘯いた。全く意味なく虚構とはぐらかしの政権与党、矛盾をつけない野党のによる意味のない党首討論である。
コメント
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