アメリカの国防長官が、何度も日中を訪れておたおたしている。日中の対立の具体的な対策が打てないのである。日本には同盟国として長年
手なずけてきた経緯があるが、日本贔屓を続けるわけにもいかなくなってきている。
中国との貿易量も巨大になり今さら切るわけにもいかなない。失業率の落ち込みを何とか支えているのも、中国経済が順調なおかげである。国債もたんまり買ってもらっている。
政治的には日本寄りの姿勢を示す一方で、経済的には中国には何も言えない状況が続いている。日本には、尖閣諸島は日本のものだと言いながら、中国が反発すれば引っ込む状況が続いている。
この問題の一つは、オバマ大統領の外交的な無策が続いていることに、大きく関係している。2期も務めながら、オバマは外交的な収穫は皆無と言ってよい。いまさら有効な手だてなどうてないのである。
もう一つの問題の日韓関係であっても、対中国あるいは北朝鮮対策としても、オバマは日韓関係が良好であってほしいのである。が、やっと歴史問題抜きの、米日韓会談を設定しては見たが、その後の進展はな
にもない。
特にロシアと渡り合ったことはほとんど全て、プーチンの勝手気ままな言い分の軍門に下っている。特にウクライナは、人を雇うなどかなり介入してまで政権を倒しては見たが、ロシアに良いようにしてやられる結果になっている。
その一方で、就任早々打ち上げてノーベル平和賞までかすめ取った、反核兵器スローガンは成果もなくお蔵入りである。
安倍首相の打ち出した。集団的自衛権の行使可能についても、アメリカ政府は難色を示してはいたが、安倍の粘り腰でアメリカもようやく容認に傾いてきた。ワシントンにはかなりの反対派がいるので、これもオバマの弱腰を見ての安倍首相の成果が生きたのだろう。今月国賓で招くことにしている。
結局オバマは、日中関係はなり予期に任せるしか方策がないのではないか。