そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

すっかりおかしくなった日本外交

2008-10-22 | 集団的自衛権

給油活動延長法案が、どうやら衆議院の3分の2の力を用いて、与党が可決させそうである。どう考えても、これがテロを減らす最善の方法だとは思えない。民主党の言う、「油より水を」という考え方は正しいが、国連に自衛隊を任せるのもおかしい。

ISAFは、アフガニスタンでタリバンにやられ放題である。パキスタンに逃げ込むタリバンに手を焼いている。タリバンは、こうしたゲリラ戦でソビエトを追い出した経験がある。そのパキスタンの政情が芳しくない。アメリカが核兵器まで認めようとした政権は崩壊していしまった。

パキスタンの政情安定に、インドが大きくかかわっている。そのインドの首相が訪日中である。今こそ、ここでこそパキスタンの政情安定化に貢献する機会でもあるのに、全くその動きもない。経済協力ばかりである。

インド洋上でアメリカに給油をする、ガソリンスタンドの役割をもっと続けるとしながらも、北朝鮮の重油支援には、6者協議国以外の国に委託するようである。変な話である。

北朝鮮を巡る、6者協議の中で日本は孤立を通り越してしまった。ほとんど部外者の立場にあると言って過言でない。日本の経済制裁は、アメリカのテロ指定解除国になったおかげで、他国の支援で十分やっていけそうである。

日本の行っている制裁は、北朝鮮にとってはむしろ日本を孤立させるためには好都合のようでもある。それでも、日本政府は給油しますからと、でアメリカに寄り添うばかりである。あれほど頼んだ、テロ指定国家解除をコケにされてなおアメリカに追従する姿は哀れである。

日本外交は、非戦闘部隊しか持たない特殊性を生かせないまま、ちぐはぐな過程をとりながらも孤立に走っている。

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