北朝鮮のご機嫌を聞くためだけの機関、6者協議が意味なくなっている。アメリカのヒル次官補 は、ピョンヤンへ行ったり来たり大変忙しいようである。
アメリカが、テロ指定を期限が来ても外さなかったとか、日本の政府代わっただとか、いろいろ な理由で引き延ばしとゴネゴネをやっている。北朝鮮がゴネると何かを出してきた経緯が、こうした事態になってるのであろう。
8月半ばから、金正日が公式の場から消えた。相当深刻な病気でないかと思われる一方で、これも北朝鮮の駆け引き材料ではないかとみる向きもある。私は、どうやらこれは駆け引きに使われているような気がしてならない。
昨日どこかに出席した報道があったが、これも陽動作戦であろう。重村智計氏などは、小泉純一郎と話したのは、ダミーだと何度言っている。本人は死亡して、5年ほど経っているとも言っている。少々怪しい情報であるが、この男の存在の重要性の証でもある。
金正日の後継は北朝鮮にとって最大の政治課題である。その問題が解決しないようでは、彼はいなくなるわけには行かない。金正日の存在は政治適最大のカードである。
期限を切られているブッシュの焦りを誘いだすのに最も有効な手段は、引き延ばしである。ヒル次官補が、どこまで妥協したかわからない協議を何度も繰り返している。まんまとアメリカがこれに乗っている。日本も同様である。
金正日の重病説は、6者協議に苛立った北朝鮮の、政治的画策である。陽動作戦の一つと考えると分かりやすい。日本の拉致担当者が次々変わる中横田めぐみさんの誕生会が開かれた。要するに6者協議は、北朝鮮の思いのままの現状にあると言っていいだろう。