田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

インヒアレント・ヴァイス(Inherent Vice)

2017年01月08日 18時38分49秒 | 日記

 【マリファナ&アメリカ好きにオススメ】ピンチョン原作 映画『Inherent Vice (インヒアレント・ヴァイス)』日本公開 決定!

 『ザ・マスター』のポール・トーマス・アンダーソン監督とホアキン・フェニックスが再度タッグを組み、アメリカの覆面作家トマス・ピンチョンの探偵小説を映画化。マリファナ中毒の私立探偵が元恋人の依頼を受けたことからさまざまな陰謀に翻弄(ほんろう)される様子を、舞台となった1970年代のポップカルチャー描写を織り交ぜて描く。共演にはジョシュ・ブローリン、オーウェン・ウィルソン、リース・ウィザースプーン、ベニチオ・デル・トロら豪華な俳優陣が集結している。(シネマトゥディより)

 

 

 

 休みの間に、録画鑑賞の感想をどんどん書きすすめてゆきます。溜まっているのです(笑)。

 さて、「インヒアレント・ヴァイス」です。この作品ね、見る人が見たらとてもおもしろいんだろうと思うんだけれど、なにせ自分は凡人なもので、ぜ~んぜんわからなかった。この感想を書くに当たって、「あらすじ」「ねたばれ」「ネタバレ感想」といろいろ読んだんだけれど、やっぱりわからない。同じ監督の「マグノリア」も「パンチ・ドランク・ラブ」も見たんだけどね、この作品が一番不可解。もっとも、「マグノリア」も「パンチ・・・」もよくわからなかったんだけど、当時も。

ダメです、まったくのお手上げ。有名俳優もいっぱい出てるし、ジョシュ・ブローリンは奇妙な日本語使うし、おもしろいとは思うんだけどね、わからない。とにかく、ヤク中の私立探偵(ホアキン・フェニックス)が、やめときゃいいのに元カノに頼まれて富豪なんかにかかわるからおかしなことになるのです。自分も常時ラリってるわ、依頼人も富豪も行方不明になるわ、死んだはずなのになぜか生きていたミュージシャンにかかわるはめになるわ。悪徳なのかまっとうなのかよくわからない警官は出てくるわ(これがジョシュ・ブローリンで、妙な日本語を突然使う)、歯科医なのに麻薬組織の元締めをやってる男が出てくるわ、彼にヤク中にされた若い娘とその父(マフィア)が出てくるわ。

でもね、よくわからないのも意図的か、とも思うのです。主人公のホアキンは常にラリっててふわふわしているし、彼の目線で物語られたりするので、多分彼もよくわかってないのです。あるいは監督ポール・トーマス・アンダーソンの意図は全く違うところにあるのかもしれませんが。

ともかく、「作家性の高い映画」を理解する自信がある人にはおすすめします。私はダメでした~。

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リスボンに誘われて(Night Train to Lisbon)

2017年01月04日 07時17分04秒 | 日記

Night Train to Lisbon Movie Poster

 2004年に刊行されて以来、全世界で発行部数400万部を突破しているパスカル・メルシエのベストセラー「リスボンへの夜行列車」(早川書房刊)を、ジェレミー・アイアンズ主演、「ペレ」「愛の風景」の名匠ビレ・アウグスト監督により映画化。スイスの古典文献学教師ライムント・グレゴリウスは、妻と別れて以降、ひとり暮らしの単調な毎日を過ごしていたが、そんな日々に特に不満も疑問も抱いていなかった。しかしある日、一冊のポルトガルの古書を手に入れたライムントは、その本に魅了され、アマデウ・デ・プラドという謎の著者について知るため、衝動的にポルトガルのリスボンへ旅立つ。旅先でアマデウの家族や友人を訪ね歩き、徐々に明らかになっていくその素顔や人生を知ることで、ライムントもまた、自らの人生と向き合っていく。メラニー・ロラン、シャーロット・ランプリング、ブルーノ・ガンツ、クリストファー・リーら豪華キャストが出演。(映画.comより)

 

 

 

 こちらも録画鑑賞。公開はこの映画の方が先だったのですが、その後に公開された「ある天文学者の恋文」や「奇蹟がくれた数式」などを見てしまったため、ジェレミー・アイアンズがずっと大学教授。「ある天文学者・・・」では早々に亡くなったのでシリーズものの印象はないものの、なんだかイメージ固定しそうです。いや、この映画では高校教師なんですが、知性と教養にあふれた初老の男なんです。

そんな彼は「退屈な男」だということで、5年くらい前に離婚されてある模様。で、今日もいつも通りに学校へ行こうとしたところ、今にも川に投身自殺しそうな若い女性を見つけ、助けます。自分の授業に連れて行くも、途中で姿をくらましてしまいます。そんな彼女が残していったコートには「言葉の金細工師」という本と、リスボン行きのチケットが入っていたのです。慌ててリスボン駅まで彼女を追いかけるジェレミー。しかし、そこに彼女の姿はなく、思わず目の前の列車に飛び乗ってしまいます。そして長い列車旅の中で、かの「言葉の・・・」を読み進め、すっかり虜になってしまうのです。「こんな素晴らしい本を書く人はどんなひとなんだろう」そう思った先生は、作者のアマデウ(独裁政権下で反体制運動に身を投じた活動家。元は裕福な出)の人生をたどる旅を始めるのです。

原作の「リスボンへの夜行列車」は、ベストセラーらしいのですが、ちょっと待って。少し無理のある設定だと思いませんか(笑)。孤独な初老男が、自殺しようとしている若い美人を偶然助ける?私も相当な年月を生きていますが、自殺する場面には遭遇したことありませんし、私の周りでもそんな人いません。まぁ起きるときは起きるんでしょうけど。しかも、なぜに若い美人?おじさんやおばさんじゃダメなのね・・・。おばさんは悩まないってわけか。

で、得体のしれないおじさんから逃げた女性の行動は理解できるとして、なんでコートを忘れる?なんで本とチケットを残す?もう~やめて欲しいわ(笑)。さらに、分別のある大人の男が、突然何もかもを放り出して目の前の列車に乗り込む?人のチケットで(笑)。もちろん、どの大人も「現状」を投げ捨ててどこかに行きたい、という願望は持っているでしょう。もう一度人生をリセットしたい、とは誰もが願うこと。しかし、現実にはねぇ。ま、先生は離婚してるからしがらみがなかったのかもしれませんし、生活の心配もないほど余裕があったのかもね。

ともかく、職場の上司に連絡もなく雲隠れするわけです。そして、若い女性が残していった本を道々読むうち、過去の活動家アマデウのことを知り「自分は無為に生きているが、彼は本当の人生を生きた。彼について知りたい」と強く思ったのですね。そこから、彼の”アマチュア探偵”ごっこが始まります。

原作ではどうなのか知らないのですが、彼は地道にアマデウのことを調べます。で、街がもともと小さな街だったのかなぁ、簡単に知り合いにたどり着きます。例えば、滞在しているホテルの前で自転車に当てられて転倒し、メガネが割れたため眼科へ行くのですが、そこの女医さんの叔父がかつての活動仲間だったり。またこの女医さんが、若くはないのですが魅力的な女性。なんでこんな女性が独身なんでしょうね。筋書き通り、ジェレミーと仲良しに。

アマデウの生家(立派なお屋敷!)には彼の妹さんが女中さんと一緒に住んでいます。彼女はなぜか「兄は出かけています」というのですが、その実アマデウは亡くなっているのです。このミステリアスな妹を演じるのがシャーロット・ランプリング。大好きです、この女優さん。カッコいい!作品を選ぶ目も確かだと思う。ともかく、裕福ながら活動に身を投じたアマデウ(医師)、労働者階級出身の親友ジョルジュ、その彼女のエステファニア(同士の名前、その他のデータをすべて記憶している。演じるはメラニー・ロラン)、同じ仲間のジョアン(彼が例の女医さんの叔父になります)たちのレジスタンス活動と、現在のジェレミーが並行して描かれ、当時のことを知るにつれジェレミーの感慨は深まってゆきます。

この作品は、主人公の目を通して、あまり知られていないポルトガルの独裁政権の歴史を紐解くものだと思います。例えばスペインのフランコ政権の独裁政治なんかは、よく映画にも描かれることもあって知っていても、ポルトガルにも同様の歴史があったということは、私も今まで知らないものでした。ポルトガルに行ったことがあるというのに(笑)。ポルトガルは1926年から1974年までアントニオ・デ・オリベイラ・サラザールという独裁政権が続いていたんだそうです。その後、「カーネーション革命」が起きて4月25日は「自由の日」という祝日になっているそうです。

おもしろいですね。人生は発奮あるのみですね!そして素敵な女性にも出会えるし。やっぱり映画はみなの憧れでなきゃ、ですね。

 

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バイオハザード ザ・ファイナル(Resident Evil: The Final Chapter)

2017年01月02日 15時28分49秒 | 日記

 

 

カプコンの人気ゲームを映画化したミラ・ジョボビッチ主演による人気アクション「バイオハザード」シリーズの最終作。人類の大半がアンデッドと化した世界で、人類最後の希望となったアリスは、悪夢のような現実の全ての始まりの場所、ラクーンシティのハイブへ戻ることになる。しかし、そこでは全ての元凶である巨大企業アンブレラ社が、アリスとの最終決戦に向けて全勢力を結集させていた。ジョボビッチ扮するヒロインのアリスほか、ゲーム版の人気キャラクターでもあるクレア・レッドフィールドを演じたアリ・ラーターが、4作目以来に同役でカムバック。また、日本の人気タレントのローラが、アリスと共闘する女戦士コバルト役でハリウッドデビューを果たした。監督はジョボビッチの夫で、シリーズ3、4作目をのぞいてメガホンをとってきたポール・W・S・アンダーソン。(映画.comより)

 

 

 

 

 あけましておめでとうございます。今年最初の映画はこの「バイオハザード」最新作。いよいよ完結編と言うことで、期待も高まります。ミラと監督一家にとっては、ほとんどライフワークとなりましたね。でも、勇ましいミラも美しく、とてもサマになってました。今回は人工知能「レッドクイーン」役に彼らの娘が扮したと言うことで、「大きくなったんだなぁ」って感じです。両親が美男美女ですから、娘ちゃんもとっても美人。将来が楽しみです。

さて、個人的には前作のお話を忘れていたりするのですが(コラッ!)、ともかく世界はアンデッドだらけで収拾がつかないようになってます。ミラも一命は取り留めてはいるものの、わずかに残った人類を救えるのか、膨大な数のアンデッドに立ち向かえるのか、目星もつきません。そんなところへ、人工知能のレッドクイーンから連絡が。彼女も「アンブレラ社」の社員に危害を加えないようプログラムされて、今まで社のために働いてきたわけですが、ここまで来ると社の未来も人類の未来も見通せなくなって、危機感を抱いています。加えて、これはレッドクイーンが自覚できるのかどうかわからないのですが、そもそも娘の病を治したくてT-ウイルスを発明した博士が裏切られて、そのまま社が暴走したもの。レッドクイーンはその娘の格好をしているのです。

このT-ウィルスの特効薬がラクーンシティのハイブにあると聞かされたアリス。特効薬と言っても、アンデッドはすべて死亡し、T-ウィルスは消えてなくなるというもの。わずかな人類で再生しなければならないし、なによりアリスがどうなるかわかりません。症状が出ないとはいえ、T-ウィルスには感染しているのですから。

しかしながら、それしか助かる方法はない以上、やってみるしかありません。ここから、超絶強いアリスと利益を守りたいアンブレラ社との壮絶な攻防が繰り広げられます。外はうようよと群れるアンデッドたち。わずかに生き延びていたクレアたちと再会したアリスは不死身の体で立ち向かってゆきます。

まぁ言ってみれば話はこれだけなのですが、もう、すごい戦い。見ているこっちがおなかいっぱいになるくらい延々続く戦い。しまいには「疲れた」と感じるほどでした。効果音もすごかったね。ドキドキしっぱなし。これで終わってよかった(笑)。

ミラはいくつになってもきれい。うらやましいなぁ~。元々持っているものが違うんだろうね。そういえば、かの監督で「ボンベイ」っていう映画も見ましたね、このシリーズの合間に。なかなかにロマンチックな仕上がりで好きでした。これからも、また二人で素敵な映画を作ってくれるかな。

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