小幡歯科医院歯科話

品川区目黒駅前小幡歯科医院の公式ブログです。一般歯科治療の話から体の健康の話まで幅広く語ります。

脂質と糖質のどちらをエネルギーとして使うか

2014-11-13 06:17:47 | 栄養

体の中でエネルギーを得るシステムには「解糖系」と「クエン酸回路」があります。

                   

解糖系は糖質由来のブドウ糖を使ってエネルギーを生み出します。

                     

クエン酸回路は脂質由来の脂肪酸やケトン体を使ってエネルギーを生み出します。

(クエン酸回路は糖質やタンパク質からもエネルギーを生み出すことができるのですが、メインとなるのは脂質です。)

                    

             

ブドウ糖は速やかにエネルギーに変換されるので急を要する時に重宝されますが、多くを溜め込むことができません。

               

ブドウ糖は肝臓や筋肉にグリコーゲンとして貯えられますが、その量には限りがあります。

                          

そして、エネルギーとして使われずグリコーゲンとして貯えられなかったブドウ糖は脂肪に変換されて体の中に蓄えられます。

                   

これが糖質を過剰に摂取すると太る理由です。

               

              

脂質は脂肪酸とグリセリンに分解されてから中性脂肪や脂肪細胞として体に蓄えられます。

           

また脂肪酸からつくられるケトン体も、水溶性のかたちをとって血液の中を移動しています。

                    

この脂肪酸やケトン体はクエン酸回路によってエネルギーに変換されますが、ブドウ糖から得られるよりも多くのエネルギーを効率よく得ることができます。

                      

そして脂肪は貯蓄性に優れ、いつでも取り出せるようになっています。    

              

ブドウ糖の即効性にはかないませんが、脂肪は貯蓄性に優れ多くのエネルギーを生み出すことができるのです。

               

                

                  

いつも解糖系を使っている人は甘いものがやめられません。

                 

常にブドウ糖を必要とするからです。

              

いつもクエン酸回路を使っている人は甘いものがいらなくなります。

                

脂肪酸やケトン体によってエネルギーが十分つくられるからです。

            

                 

MEC食で糖質がいらなくなるのは、クエン酸回路を使う材料が豊富に含まれているからなのです。


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