タイトルは、実際には正しくありません。
正しくは、「コロナウィルス感染症が世界中に広まったことによって、自粛という生活や仕事を制限する必要に迫られ、それによって本来の生活リズムが乱れたり、活動が制限されるというストレスが体にかかることによって、歯が痛くなる」ということです。
昨年1月に「季節の知覚過敏」という記事を書きました。
https://blog.goo.ne.jp/obatadc/e/b05607dfcc2c68bf9efa75c13c0e3c5e
日本には四季があります。そして、気温、湿度、日照時間、流行する病気、などが年に4回めまぐるしく変わっていきます。もともと、年間を通して安定した生活リズムを取りにくい気候であるといえます。
それに関して、特に季節の変わり目に歯が痛くなることがあるということを書きました。
また季節とは別に、学校入学、就職、転勤、転職、結婚(離婚)、引っ越し、などのライフイベントが起こると、生活環境が変わることが体にストレスとなり、歯が痛くなることがあります。
そして、現在(2020年、5月)歯が痛くなっている人が多い実感があります。
その原因がタイトル通り、コロナウィルス感染症による世の中の混乱によるものと考えられます。
緊急事態宣言によってステイホームが求められ、ほとんどの人が日頃の忙しさからは一見解放されているように思えます。
しかし、外に出られないストレス、本来の業務ができないストレス、毎日家のことをしなければならないストレスなど、今までに経験したことのないストレスが生じているようです。
当院も4月の後半は積極的に休診にしましたので、私もこんなにゆっくりした時間を取れることはなかったのですが、太りましたし何か体がだるいような気がしていました。生活に張りがないという感触です。
そいうストレスによるものと思われる歯の痛みが増えているのです。
しかも、その人にとって痛みがひどい(今まで経験したことのないような歯の痛みや知覚過敏)というのも特徴的です。
その痛みはストレスから解放されれば治ります。
しかし、先の見えない未曽有の事態ですので、今後どうなるか誰にもわかりません。
困った時は基本に帰ることが大切です。
栄養と安静
しっかり食事をして、規則正しく眠ること
歯磨き
歯磨きに加えて、歯間ブラシやフロスを使うことも大切です。舌も軽く磨くといいです。
顎を安静にすること
ストレスによって歯が痛くなる原因のほとんどは「歯ぎしり」「食いしばり」です。
http://www.obatadc.sakura.ne.jp/parafunction.html
これらを実践するだけでも、痛みが治る人はいます。
意識して、生活習慣を正すようにしましょう。
小幡歯科医院