カルニチンは脂質の代謝に関係する物質です。
具体的には脂肪酸をミトコンドリアの中に運ぶ働きをしています。
(ミトコンドリアにの中で脂肪酸が働くのはとても重要なことなので、また後で述べます。)
カルニチンはリジンやメチオニンなどのアミノ酸からつくられます。
そしてつくられる過程でビタミンC、鉄、ビタミンB6、ナイアシンを必要とします。
(これらはよく出てくる栄養素ですね。)
カルニチンは長鎖脂肪酸をミトコンドリアに運ぶのに必要です。
実際には、カルニチンは長鎖脂肪酸とくっついてミトコンドリアの中に入っていきます。
短鎖脂肪酸や中鎖脂肪酸はカルニチンと結合しなくてもミトコンドリアの中に入っていくことができます。
中鎖脂肪酸であるココナッツオイルは速やかにエネルギーとして使えるのでしたね。
http://blog.goo.ne.jp/obatadc/e/eb6049d5b54c4feedf9e93408eb758c8
さて、ミトコンドリアの中で脂肪酸はエネルギー源となります。
脂肪酸はアセチルコリンAとなりクエン酸回路でATPというエネルギーをつくるための材料となるのです。
このクエン酸回路とそれに続く電子伝達系では爆発的に多くのエネルギーをつくることができます。
逆に言えば、これらのシステムがうまく機能しないとエネルギー不足になり元気がでなくなります。
カルニチンは脂肪をエネルギーに変えるために重要な働きをしているのです。
そして、脂肪を代謝することに使われることからダイエットに勧められたりもしています。
カルニチンは羊肉や牛肉など赤身の肉に豊富に含まれます。
そしてエネルギー源としては飽和脂肪酸を多く含む動物性の脂肪が適しています。
つまりお肉を食べることが一番効果的です。
さらに、カルニチンはアミノ酸から鉄やビタミンBとCを使って体の中でつくることもできます
それらの栄養素は肉、卵、チーズに含まれています。
特にカルニチンを意識することなく、MEC食によって脂肪をエネルギーとして使う体になることができるのです。
小幡歯科医院