血液検査でコレステロールが高くなると、コレステロールを多く含む
食品を控えるようにいわれます。
http://www.eiyoukeisan.com/calorie/nut_list/cholesterol.html
卵、肉の内臓、魚卵、洋菓子などです。
しかし、ここにも誤解があります。
体の中のコレステロールに食べ物のコレステロールが影響する
のは20%だけです。
あとの80%のコレステロールはほとんど肝臓(その他には、腸、
副腎皮質、性腺)でつくられます。
ここで重要なのは肝臓はコレステロールの量を調整している、
ということです。
コレステロールを多く含む食品を食べると、肝臓はつくる
コレステロールを減らすのです。
食べ物によって簡単にコレステロールが高くなり過ぎないように、
身体の中で調整する機能があるのです。
さて、それでは肝臓は何を原料にコレステロールをつくるので
しょうか。
それは、タンパク質、脂肪、そして糖質です。
つまり3大栄養素のすべてがコレステロールになることが
できるのです。
具体的にはこれらの栄養素がアセチルCoAという物質に変化して
からコレステロールに変わります。このアセチルCoAはエネルギー
を生み出す物質でもあり、とても重要な役割をしています。
この3大栄養素の中で食べ過ぎることがきるのは糖質だけです。
基本的にタンパク質や脂質を食べ過ぎることはできません。
(中には食べ過ぎることができる人もいらっしゃいますが。)
ですからコレステロールが高くなった時に、糖質摂取量を見直す
ことはとても有効なことです。
そして過剰な糖質は体の中で脂肪に変わりますので、糖質を
控えることによって高くなった中性脂肪も下げることができます。