啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「木守」

2013-12-12 16:17:16 | 庭の花木
今の時節、柿の木の高い枝に、1つだけ残された実を見つけることがある。「木守」である。来年もよく実るようにという願いを込めて、1つだけ残しておく果実。こうした思いは昔からあり、柿だけでなく、その他の果実も同じだ。当家の柿は、今年は不作であったが、食べるものが少なくなる初冬、ヒヨドリが集団で柿の枝にとまり、それはそれは、賑やかにおしゃべりしながら、熟している実を食べている光景に出合ってきた。「木守」は、来年もたくさん実をつけてくれるようにと願う一方、野鳥のために果実を残しておくという、人間の優しい心づかいを、先人から学ぶ思いがする。
また、「木守」といえば、香川県、高松、三友堂の銘菓。讃岐三盆糖と柿の実の餡が、ふぁ〜と口に広がり、上品な風味がなんともいえない。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする