お彼岸もあっという間に過ぎてしまった。何となく、暗い3連休だった。往復で40キロ近く、鮎川ー烏川ー神流川との合流点まで堤防沿いに自転車で走ってみた。半月ほど前まで、堤防の両サイドは草で覆われ、私の苦手な虫がいっぱいだったが、今は刈り払われてすっきり。そこにヒガンバナが花茎を伸ばし真っ赤な花をつけている。彼岸の頃に咲き出すというが、将にその通り。何だか不気味な花で、私は好きではない。
「ヒガンバナ」(曼珠沙華)はヒガンバナ科の多年草。別分類ではユリ科とするところも。トキの島では“ハミズハナミズ”と呼んでいた。葉と花が時期をずらして別々に咲く奇妙な植物。葉は晩秋に芽を出し、水仙に似た濃い緑の線状で、冬の間は良く目立つ。周りが緑に包まれる頃には目立たなくなり、夏が来る頃には枯れてしまう。
彼岸が近づく頃に、ニョキニョキと花茎を伸ばし3,40センチとなる。先端に百合に似た蕾をつけ、真っ赤で“妖艶?”な花をつける。今、最盛期のようだ。私にとって、優しく表現すれば妖艶だが“毒々しい”とか“ド派手”“目立ちたがり屋”というのがこの花の印象。