啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「タカネトウチクソウ」至仏の花10

2011-09-15 09:38:58 | 高山植物

道路を隔てて斜め前にある保育園で、秋の運動会の練習だろうか、元気な声と先生の笛や賑やかな音楽が聞こえる。今朝の天気予報では熱中症の警報も出ていたようだが大丈夫か?一昨日、破風岳に行った時、帰路の有料道路料金1千20円が惜しく、万座温泉から志賀ー草津道路に出て草津を抜けて戻った。白根山の辺りではナナカマドが紅葉し始めており、秋の気配が漂っていたのだが・・・。

「タカネトウチクソウ」はバラ科の多年草で高山植物。ワレモコウの仲間だという。中部山岳地帯から北海道の高山の岩場や岩の混ざった草原に咲く。小至仏の辺りで撮った写真だが、尾瀬では至仏山から笠ヶ岳周辺にしか咲かないという。初めて目にした種で嬉しくなった。茎が曲がっており、花茎を伸ばしてブラシのような変わった形の花をつけているのが印象的。茎をまっすぐ伸ばせば、草丈が3,40センチにはなる中・大型の多年草。

花の形が「唐打」(中国の組紐)に似ており、高山に咲くことからこの名がついたという。漢名は高嶺唐打草ということになる。可愛いとか美しい花ではないが、珍しさから印象に残る花である。
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