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バスにも2024年問題

2024年05月11日 12時41分40秒 | 話題
  運転手の労働規制が強化される「2024年問題」はバス業界にも深刻な影響を及ぼしている。
  拘束時間や勤務間インターバルの制限強化で人手不足が深刻化し、4月以降は減便に拍車が
   かかる。 賃金水準の優位性も薄れ、タクシーや物流業界に転職する運転手が相次いでいる。

 「新型コロナウイルス過後は採用がほとんどできず、
 人手不足の解消は極めて難しい」。 北海道中央バ
 スの担当者。 4月1日のダイヤ改正で路線バスの
 5%ほどにあたる313を減便。23年の12月の
 ダイヤ改正でも、札幌市営地下鉄と平行して走る1
 2路線283便の区間を短縮したほか、361便を
 減便・廃止。 この数カ月で運航規模を大きく縮小
 したそうです。札幌以外の大都市圏でも路線バスの
 減便が広がっているという。
  西日本鉄道グループは福岡地区や北九州地区、久留米地区で平日の路線バスを588便(3%)
   減らすダイヤ改正を3月に実施した。 要因は運転手不足だという。 一般的な路線バス
   や貸し切りバスなどの大型2種免許の保有者はこの10年で約2割減った。 北海道中央
   バスの場合、運転手は10年前と比べて340人減少。 特にコロナ以降は200人減っ
   た。 別の道内バス事業者の幹部は「半年後、どれだけ運転手が減っているかは我々も見
   通せない」と漏らしている。

  「直近ではバスからタクシーやトラックに運転手が流れている」。 鉄道会社系のバス事
   業者の幹部は打ち明ける。 物流業界ではコロナ過でも賃金水準は上昇基調にあった。 
   政府はトラック運転手の賃金が24年度に10%前後上昇するとの見通しを示す。
  タクシーは増収策が進む。 札幌市内では23年5月に14%超の値上げを実施。 同年
   12月からは多くの事業者が一律200円の「迎車料金」を順次導入したほか、時間指
   定して配車した際に500円か800円を運賃に上乗せする事業者も出始めた。 タク
   シー運転手の給与体系は歩合制が目立ち、増収は収入増につながる。
  北海道ハイヤー協会の"今井会長"は「足元では手取りで月30万~40万円稼ぐ人も珍し
   くなく、稼げる職になっている」と指摘する。 北海度運輸局によると、道内タクシー
   運転手は23年3月末までの4年で27%減ったものの「足元では増加に転じている」
   (札幌市内タクシー大手首脳)

  都内など主要都市圏では「現役世代のバスやトラックの運転手が働きやすさなどを求めて
   時給制のパートドライバーに転職する動きが出始めている」(都内タクシー大手)という。
  バス業界は賃上げの原資に乏しい。 札幌市内の路線バスでは24年12月に十数%の運
   賃値上げが予定されているが、コロナ禍による生活様式の変化などで利用者数は振るわ
   ない。
   路線バスは庶民の重要な足となっている。 真剣に考え取り組んでほしいものです。